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おととい、代官山教会で当会の12月の例会を行いました。最大で50名とされていた入場者数。3名の欠席がありましたがほぼ満席という嬉しい結果となりました。入り口で検温、手の消毒、場内では休憩時に全ての窓を10分間解放して、感染予防に努めました。来場者一人一人の情報も預かり、万が一の時のアクションも取る事が出来ます。こんな中でコンサートは予定通り進められました。久しぶりのナマという事もあり、ヴァイオリンのおんしょく、ピアノのねいろがこころに沁み渡りました。アンコールはエストレリータとドビュッシーのヴァイオリンソナタ。ドビュッシーのヴァイオリンソナタはドビュッシーがこの曲を作って初演した時、ドビュッシーがピアノを弾き、プーレさんのお父さんがヴァイオリンをひかれたという伝説的な曲。2曲を演奏したあとプーレさんが我々に何か話したいことがあるような感じでフランス語で何やら話されました。隣りにいた川島余里さんが同時通訳されました。「コロナ禍によってこの春からコンサートのキャンセルが相次ぎ、辛い日々が続いている。なので本日はこんなに沢山の人に来ていただきありがたい。わたしたちはあなたがたを必要としています。」という内容でした。その言葉を聞いて一瞬私のこころは反応しました。「こちらこそ、我々はあなたがたを必要としていますよ」と言いたかったです。音楽は演奏家と聴衆が互いに手(実際は手ではありませんが)を差し伸べあってはじめて成立する芸術だと改めて感じました。 山田健二
2020.12.13
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