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季刊「モーツァルティアン」(第105号)(2019年6月1日発行)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                ザルツァッハ川にかかる歩道橋から撮影したザルツブルグ城


季刊「モーツァルティアン」(第105号)(2019年6月1日発行)
目  次

*ザルツブルク・モーツァルト・ウイーク2019 ・・・・・・・・・・・・・・・・澤田義博

*「2019モーツァルト週間」
田辺秀樹氏といくザルツブルグへの旅に参加して ・・・・・・・・・・・・・倉島 収

*ザルツブルク散歩・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・篠田 滋

*ブラームスとモーツァルト・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・石津勝男

*ホルン五重奏曲の話 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・山口繁美

表表紙:  モーツァルテウムのグロッサー・ザール入口の記念像、
裏表紙:  モーツァルト博物館にあるワルター製のフォルテピアノ
                                    目次の口絵写真も含めいずれも倉島さん撮影(2019年1-2月)

エディターより
 
■国立新美術館で開催中の「ウィーン・モダン」展は18世紀の啓蒙主義時代から説き起こす企画。モーツァルトも描かれたフリーメイソンのロッジや彼の肖像画、戦争の時代を暗示する鎧姿の皇帝ヨーゼフ2世といった絵画を観ていると、往時の楽都が立ち現れてくる気分でした。
■5月例会は待望の海老澤敏先生が「モーツァルトとヨーゼフ2世」と題して講演。作曲家の活躍は啓蒙君主の意図と切り離せないという趣旨のお話にたいへん感銘を受けました。今年秋に米寿を迎えられる先生は「政治的背景の研究を進めたい」。旺盛な探究心に圧倒されました。
■事務局レター5月号で紹介されているように、新年度を期して松永会長代行が新会長に就任しました。澤田会長は2人目の名誉会長に。これに先立ちお二人はモーツァルト生誕の日をはさんでザルツブルクで毎年開催される冬の音楽祭「モーツァルト週間」に参加。あわせてモーツァルテウム財団との交流も深めてこられましした。
■今号は澤田前会長のほか、当会顧問、田辺秀樹先生同行の鑑賞ツアーに参加した倉島さん、篠田さんからも原稿をお寄せいただき、充実のラインナップとなりました。
■冬の音楽祭はことしから「オール・モーツァルト・プログラム」。数々の名演に接した澤田前会長の報告から至福の臨場感が伝わってきます。「一生に一度」と最大級の賛辞を贈った公演とはどのような内容だったのでしょうか。ベスト3を挙げているほか、最大のハイライトと思われた「タモス」にワースト1の厳しい評価を下しています。その理由も興味深いものです。
■倉島さんの報告は、ほぼすべての演目について詳しく紹介したドキュメント仕立てですので、誌上で追体験することができそうです。ここでも「本当に幸せであり、2度と聴けないコンサート」といった感動が綴られています。これまでの名演との比較も織り交ぜた解説を読んでいると、良きガイド役を務めていただいているような印象です。豊富な写真とともにご鑑賞ください。
■篠田さんは音楽祭の期間中、モーツァルト一家ゆかりの教会などを精力的に訪ね歩いた散策レポート。銘板や墓碑の丹念な紹介ととともに、父レオポルトの手紙を引用しながら、当時の暮らしぶりなどをたどった内容ですが、教会での微笑ましい体験にも触れています。最後に出てくる墓地の光景には「倶会一処」という仏教用語で締めくくっているのが印象的です。
■石津さんからはご自身のブラームス体験についてのエッセーをお寄せいただきました。感動をもたらした作品との出会いのきっかけとしてはLP名盤の果たす役割が大きかったようです。その一端を画像で紹介しています。図版にも味わいがあります。モーツァルトとの接点はどこにあるのでしょうか。交響曲第40番やレクイエムにまつわるエピソードも読みどころのひとつです。
■山口さんはホルン五重奏曲(KV407)を中心に取り上げたお話。一部にそっくりなメロディーのある別の作曲家の作品との関係などに触れながら、後の傑作に至る「過渡期的作品」としての魅力を指摘しています。
■表紙と目次の口絵の写真は倉島さんにご提供いただきました。心から御礼申し上げます。口絵の写真はお馴染みの夏ではなく、冬景色です。(2019.5.23山崎博康)
 


 
お知らせ 
年4回発行の季刊誌は経費削減のため、2019年から年2回の発行となります。
当面の措置ですので、季刊の名称はそのままです。
季刊「モーツァルティアン」第106号 原稿募集
モーツァルト関係の音楽論、音楽随想、音楽評論など自由
締切日:2019年10月30日  発行予定:2019年12月1日
*    原稿はワードファイルでメールにて山崎博康:hyrynx@gmail.com 宛てにお送りください。 
モーツァルティアン・フェライン新会員募集中
名誉会長:若松茂生 澤田義博 会長:松永洋一 副会長:山崎博康
顧問:久元祐子(国立音楽大学教授)、田辺秀樹(一橋大学名誉教授)
主な活動:季刊「モーツァルティアン」と月刊「事務局レター」の発行、月例会の開催
年会費(入会金なし):正会員5,000円、学生会員2,500円、*例会費は別途実費が必要
新ホームページ: https://www.mozartian-verein.jp

お詫びと訂正
季刊誌第105号(6月1日発行)の表紙タイトル「MOZARTIAN 104」は「MOZARTIAN 105」の誤りです。確認が不十分でした。お詫びして訂正します。 編集人 山崎博康

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

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