第349回 モーツァルティアン・フェライン例会 2015年6月7日
 
 

 事務局レター【第 224号】/2015年6月

 【編集者】澤田義博/石津勝男/川口ひろ子/笠島三枝子/大野康夫/ 倉島 収 mozartian_449*yahoo.co.jp  (スパムメールが増えてきましたのでリンクを外しました。お手数ですが*を@に替えて送信願います) 

 

●6月例会(第349回)のお知らせ 

♪久元祐子レクチャーコンサート♪

「モーツァルトの楽譜」を読み解く  ピアノとお話 久元祐子氏

 日時:2015年6月7日(日)午後2時30分開演(午後2時 開場) 
←日曜日です! 開始時間に注意! 


会場: 原宿 カーサ・モーツァルト (JR山手線「原宿」徒歩10分、東京メトロ千代田線「明治神宮前」徒歩2分
ラフォーレ原宿裏東京中央教会前 電話03-3402-1756   

 例会費:¥3500(会員・一般共)「当日券あり 会員以外の方も大歓迎」

チラシ:その1 チラシ:その2 

――――― 取り上げる曲と先生のコメント

 ソナタ K284、K331、K332、K333、K457、ロンドK511、幻想曲K397、ピアノ協奏曲K488、 
「ああお母さん聴いてください」のテーマによる変奏曲K265 より 

 昨年は、「モーツァルトの楽器」ということで、2台(ヴァルター・モデル、シュタイン・モデル)の ピアノフォルテの音色の聴き比べをしていただき、ピアノフォルテが、ピアノ作品の作曲にあたって いかに大きな役割を果たしたかを感じていただきました。
  今年の例会では、自筆譜と初版譜、また原典版と実用版など「モーツァルトの楽譜」について、 奏者の立場からお話しさせていただきたいと思います。
  つい最近もK331(トルコ行進曲付)のソナタの自筆譜の一部が発見され大きな話題となりました。 新しく発見された自筆譜は、実際これまで私たちが弾いている音とどこが異なるのでしょう。  モーツァルトの残した楽譜については、その人生同様、謎に包まれた部分も多く残されています。 未完で終わっている作品は、そのあと、何を続けようとしていたのかわかっていない曲もあります。 
  また同じ音型を繰り返すとき、最初についていた指示が2度目にはついていないような箇所もあり、 つけ忘れたのか、省略しているだけで当然最初と同様に弾いてほしいという意図なのか、あえて 変えて弾いてほしい、ということなのか議論が分かれるような場面も出てきます。
  書き直しが一つもない・・・と言われるモーツァルトの自筆譜ですが、実際には、少ないとは言え、 訂正のあとが全くないわけではありません。どんな箇所を訂正したのか、その跡をたどり、実際の 音とともに、モーツァルトの作曲過程に想いを馳せたいと思います。
  実際に私たちがモーツァルトを演奏するとき、目の前にある「楽譜」に対し、どのように対峙して いくのか、そしてモーツァルトのメッセージを「楽譜」という「記号」を通じてどのように読み解いて いくのか、そのプロセスについても触れたいと思っています。 

 

 

 例会後は恒例の懇親会へのご参加をお待ちしております。
 南国酒家
 渋谷区神宮前6-35-3  TEL:03-3400-0031

 

 

 
●今後の例会のご案内(会場記載のないものはお茶の水クリスチャンセンターです)

7月 4日(土)  ジェラール・プーレ氏 (ヴァイオリンリサイタル 代官山教会 )
8月         お休み
9月26日(土)  大津 聡氏
10月25日(日)  江端 津也子氏 (ピアノリサイタル 中野ハーモニーホール)
11月14日(土)  下山静香氏 (ピアノリサイタル Casa Mozart )
12月19日(土)  石津 勝男氏(本会副会長)


 

 

 

●5月例会の報告(第348回/5月16日)

♪黒岩 悠 ピアノリサイタル♪

  当モーツアルティアン・フェラインと友好関係を結ぶイタリアモーツァルト協会ヴォラーニ会長からの 紹介により、イタリアで活躍中の日本人ピアニスト黒岩悠氏によるピアノリサイタルが開催された。 
 会場は渋谷松濤のタカギクラビア松濤サロンで、黒岩氏の愛好者やフェラインの会員、 約50人の参加があった。演奏楽器はドイツ・スタインウェイ社製グランドピアノ。 

 

 

★ W.A.モーツァルト:ロンド イ短調 K.511
 ウィーン、1787年3月31日の作。誰のために、何の目的で書いたものかは、知られていない。 ニ長調ロンド(K485)と対極をなして広く親しまれている。黒岩氏は出だしのイ短調部分は アンダンテの哀愁を帯びた落ち着いたテンポで演奏されていた。
★ W.A.モーツァルト:ピアノ・ソナタ 10番ハ長調 K.330
 1783年の作と推定される。このソナタは比較的小さく、技巧的にやさしいが、パリの華美な様式を 反映した愛らしさ、美しさは比類がない。どの主題も、巧みな変奏法で、多彩に形をかえて現れて、 魅力を加える。
  黒岩氏は第1楽章アレグロ・モデラート ハ長調は歯切れのよいテンポで、第2楽章アンダンテ ・カンタビレ へ長調は無駄のないシンプルなメロディーを決してあわてず、落ち着いたテンポで、 第3楽章アレグレット ハ長調は軽やかなテンポで、フィニッシュは力強く演奏された。
★ W.A.モーツァルト:ピアノ・ソナタ 8番イ短調 K.310
 1778年にパリで作曲された最初の作品。モーツァルトのピアノソナタの中で、短調は、この イ短調とK.457のハ短調しかないが、この第1楽章にみられる流麗な哀愁は、どこから来たもの であろう。パリ3ヶ月間の孤独であろうか、7月3日の母の死は、初夏に作曲されたというこの曲との 深いかかわりがあるように思われ、モーツァルトピアノ音楽でははじめてみる叙情的なメランコリー である。
  黒岩氏は第1楽章アレグロ・マエストーソ イ短調は哀愁を帯びた確実なタッチでアレグロの スピード感も良好、第2楽章アンダンテ・カンタビレ・コン・エスプレッシオーネ ヘ長調は明るく 落ち着いた速度で、第3楽章プレスト イ短調は粒のそろったスピードで演奏された。 

 

 10分程の休憩の後、J.S.バッハ、ショパン、リストの作品が演奏された。
★ J.S.バッハ:トッカータ ハ短調 BWV.911
 短調の美しく速いメロディーで、前傾姿勢での集中した演奏は、グレン・グールドを彷彿させる ような魅力が感じられた。
★ ショパン:ポロネーズ Op.53 「英雄」
  ショパンのおなじみの代表作品であり、堂々と力強く、充分に歌わせながら演奏された。
★ リスト:メフィストワルツ 第1番 S.514
リスト特有の超絶技巧の作品を、華麗に演奏された。 

アンコールとして、べートーヴェンの「エリーゼの為に」を演奏されたが、スローテンポでじっくり 歌わせる演奏で、この作品の新たな魅力を感じた。全体として、急ぎ過ぎず落ち着いており、 安心感のあるレベルの高い演奏と感銘させられた。 

モーツァルト作品解説の引用文献:属啓成著「モーツァルトⅢ 器楽篇」1975年12月1日  音楽の友社刊 他 

 (文責 大野康夫) 

 

 

 

 

●例会・懇親会 写真コーナー


 今回の懇親会場ガーリック×ガーリックで、趣旨に賛同する有志一同により、 ピアニストの黒岩 悠氏を中心に飲み会に早変わり。ビールで乾杯後、楽しく質疑・応答、懇親が行われた。 懇親会においては、皆さん元気いっぱい、話題も豊富で、楽しい賑やかなひとときを過ごすことが 出来た。

     なお、写真を削除して欲しい方がおられたら、直ぐに担当宛てメールして頂くか、電話でもよいので、 いつでも連絡して欲しいと思います。削除するのは実に簡単なので、作業は直ぐ実施します。 

  なお、写真が欲しい方は、原版はHP担当の倉島が全て保管していますので、例えば、懇親会4列の 右側の写真の場合は、例えば、懇上から4・右と言うように写真を特定して、 下記にメールしていただければ、次回例会までにお届けするようにしたします。ただし、恐縮ですが、 Lサイズで30円/枚のご負担をお願い致します。

 容量不足のため、09年の3年前の写真から、順番に削除しています。

お問い合わせ:ホームページ担当;倉島 収: メールはここから 

 

第348回 モーツァルティアン・フェライン例会 2015年5月16日
 
 

 事務局レター【第 223号】/2015年5月

 【編集者】澤田義博/石津勝男/川口ひろ子/山崎博康/笠島三枝子/大野康夫/ 倉島 収 mozartian_449*yahoo.co.jp  (スパムメールが増えてきましたのでリンクを外しました。お手数ですが*を@に替えて送信願います) 

 

●5月例会(第348回)のお知らせ 

黒岩 悠 ピアノリサイタル

日時:2015年5月16日(土)午後2時30分開演(午後2時 開場) 
←開始時間に注意! 


会場: タカギクラヴィア・松濤サロン (JR「渋谷」下車・徒歩10分  渋谷区松濤1-26-4  TEL03-3770-9611) 

 例会費:¥3000(会員・一般共)

チラシ:その1 チラシ:その2 

――――― 黒岩 悠氏からのメッセージ

来る5月16日(土)、モーツァルトフェライン例会に於きましてピアノを演奏させていただきます、 黒岩悠でございます。
 今回は幸運にもイタリアのヴォラーニ氏を通じましてこの場をいただけました事、嬉しく思って おります。
 素晴らしい音楽を通して気持ちが通じ合える瞬間が訪れます事を楽しみにしております。 

プログラム前半、この一連の曲から今回はモーツァルトの家族への想い、愛情、記憶、思慕、 様々な、しかし人間誰しもが持ち、いずれは経験する心情を描いてみることに挑戦したいと 思います。
 特にK.310は和声展開がメビウスの輪のように、解決することなく延々続く、ブラームス、 ワーグナーたちの音楽へいずれ繋がっていくような難しさがありこれをテアトロ的にならずに、 しかし激情をアウトプットする、という難しさにどこまで迫れるかが課題です。
K.330の2楽章では、拍子を楽譜通りにするか、古いイタリアのタイプにするか、ここも面白い 点です。皆様のご来場を心よりお待ちしております。 


《プログラム》

 【W.A.モーツァルト】
  ロンド イ短調 K.511 

 ピアノ・ソナタ10番 ハ長調 K.330 

 ピアノ・ソナタ8番 イ短調 K.310 

【バッハ】  トッカータ BWV.911 c-moll 

【ショパン】  ポロネーズ Op.53 ”英雄” 

【リスト】  メフィストワルツ第1番 S.514 

 

 

例会後は恒例の懇親会へのご参加をお待ちしております。
 会場:ガーリック×ガーリック 03(5478)2029 渋谷区松濤1-26-2 1F 

 


 
●今後の例会のご案内(会場記載のないものはお茶の水クリスチャンセンターです)

6月 7日(日)  久元 祐子氏 (ピアノリサイタル Casa Mozart)
7月 4日(土)  ジェラール・プーレ氏 (ヴァイオリンリサイタル 代官山教会 )
8月         お休み
9月26日(土)  大津 聡氏
10月25日(日)  江端 津也子氏 (ピアノリサイタル 中野ハーモニーホール)
11月14日(土) 下山静香氏 (ピアノリサイタル Casa Mozart ) 

 

 


 ●訃報

 1、当会顧問の森治夫氏におかれましては、しばらく病気療養中のところ、去る4月16日永眠され ました。
 葬儀は故人のご遺志により近親者のみにて執り行われました。森治夫氏はフェライン前会長 若松氏と親交が深く、季刊誌にモーツァルトのオペラなどベテラン同志の対談、さらには当会顧問 でピアニストの久元祐子氏及び現会長沢田氏との「ワインで語るモーツァルト」と題された楽しい 鼎談会を続けてこられました。
 生前の当会に対する多大なるご貢献、そして貴重なアドバイスに敬意を表し心よりご冥福を申し 上げます。
なおフェラインとしては次号の季刊誌に追悼文やエッセイを掲載させていただく予定でおります。 

 2、当会会員の船矢久樹氏におかれましては、病気療養中でありましたが、去る4月1日に急逝 されました。生前のお人柄を偲び心よりご冥福をお祈り申し上げます。
 4月4日例会当日、親しかったフェラインの有志一同から葬儀にあたり、献花をさせて頂きました。 
 (モーツァルティアン・フェライン事務局 石津勝男) 

 

 


●4月例会の報告(第347回/4月4日)

 演題:『魔笛』について思うこと 
お話:田辺秀樹氏

  昨年はペーター・フォン・ヴィンターの「魔笛・第2部」についての紹介でしたが、今回は、厄介さ ゆえにこれまで避けてきたという「魔笛」をテーマに映像を交えて講演していただきました。
その内容は近年における解釈の変容と、それが現代の社会状況にどのような関連があるのかに ついての考察です。お話を聞いていて、決して一律ではない解釈を許容する懐の深さに、 時代を超えた不滅の魅力があると再認識させられました。
そこには今の社会に対しても、大切なメッセージが含まれていることもよく分かりました。 

 

 先生は、「魔笛」について年齢を重ねるとともに、見方や解釈が変わってきたと前置きし、その経緯 を説明されました。ツィンツェンドルフ伯爵が日記に音楽は素晴らしいが、台本はまったくくだらない と書いたように、そうした見方が多かった「魔笛」ですが、1970 年以降、変化が生じます。
それまで善き人、賢者であったザラストロに対して相当、批判的な見方が出てきます。68年の 学生反乱が世界的に広がったことが背景にあり、ドイツの思想家アドルノの影響を受けた人々が 音楽の分野にも進出、アッティラ・チャンパイが「魔笛」論(音楽之友社、名作オペラブックス、1987年) で従来の見方を覆しました。

ザラストロは理性や美を説くが、第2幕以後は集団主義的、排他的で、ひと言でいえば抑圧的。
 若者に試練を課し、自殺を考えさせることまでする。と。第2幕、「女の悪知恵に惑わされるな」という 言葉で始まる2重唱は、深刻な歌詞ではあっても、音楽は浮かれ調。
モーツァルトはザラストロを立派に描こうとしていないのではないか、という指摘には説得力がある と先生は話しています。数年前の「魔笛」公演(指揮アーノンクール)ではザラストロが薄気味悪く 描かれていますが、それが今、世界の主流になっているそうです。

 作品の解釈について先生は、「フリーメイソン思想を探るのも意味はあるかも知れない」としながらも、 宗教的に見ることには否定的。
 「やはり、シカネーダーの劇場で初演されたことが、大きな意味を持っている」と指摘した上、 「シカネーダー 『魔笛』を書いた興行師」(原研二著、平凡社ライブラリー)や「『魔笛』とウィーン  興行師シカネーダーの時代」(クルト・ホノルカ著、平凡社)を引用しながら、民衆劇としての性格を 力説されました。
 庶民が喜ぶことを最優先にしたもので、首尾一貫性に欠けてはいても、そこにこそ尽きない魅力が あるというわけです。

また、ザラストロの世界は「集団への忠誠を誓う、近代に適合した人間を生み出す世界という印象が ぬぐえない」。
それに対し、夜の女王は「近代以前の不合理、非条理」をはらむものの、「人間が人間として生き られる世界ではないかと思うようになった」と肯定的に評価されました。
さらに、アドルノの言説も踏まえ、集団主義のもたらす弊害の極端な事例としてオーム事件や ナチズムにも言及、「近代合理主義は行き着く先に科学万能の中で、禍も見えてくるようになった」 とし、原発事故にも触れました。
その上で「魔笛」には「近代を全面的に肯定するところがない」と力説。
これに関連して、物語の矛盾については、作品が登場した18世紀後半は「近代と前近代が せめぎ合っていた時代」であり、ダポンテ作品と「魔笛」との間に起きたフランス革命がシカネーダー に影響を与え、「その思想的葛藤がそのまま表れている」と分析されました。
こうして見ると、「魔笛」の矛盾にこそ、近代が失った価値を取り戻すカギが潜んでいるようです。
 「すべての登場人物に共感して書く」モーツァルトの音楽がその手掛かりに違いありません。 

 

なお、これからの公演として先生が注目しているのは、7月の宮本亜門演出による二期会の 『魔笛』(デニス・ラッセル・デイヴィス指揮 読響)。2013年9月、オーストリアのリンツ州立劇場で 初演した際、観衆が熱狂したという演出が見ものです。
 解説・観賞の映像作品は次の通り。カッコ内は先生のコメント。
▽『魔笛』2012年ザルツブルク音楽祭 指揮ニコラウス・アーノンクール 演奏ウィーン・コンツェン トゥス・ムジクス 演出ヤンス=ダニエル・ヘルツォーク
「ザラストロの世界を抑圧の世界として描く。すごく気持ち悪い」
▽『魔笛』2013年 バーデンバーデン復活祭音楽祭 指揮サイモン・ラトル ベルリン・フィル、 演出ロバート・カーセン
 「情景はプロジェクト・マッピングを使用、季節の場面を入れ替える。自殺場面は『冬』に。 パパゲーノはバックパッカー姿」
▽『魔笛』2014年 ネーデルラント・オペラ 指揮マルク・アルブレヒト ネーデルラント室内管弦 楽団 演出サイモン・マクバーニー
「舞台機構を上げたり下げたり、宙吊りにしたり、とシカネーダーがやったかのような演出も理想的 なパパゲーノ像はなかなかないが、これにはシンパシーを感じる」
▽『魔笛』1964 年ザルツブルク音楽祭 指揮イシュトヴァン・ケルテス ウィーン・フィル 演出 オットー・シェンク「内容が問題視されていないナイーブな時代の『魔笛』。ヴァルター・ベリーの パパゲーノが魅力的で、これで作品に魅了された」。第1の童子はルチア・ポップ

 

 お話の後は、恒例となった先生の「酒席ピアノ」でウィーン情緒たっぷりの演奏を聴かせていただ きました。
 「プラーター公園の春」からキャバレー版「ウィーン、わが夢の街」までお馴染みの名曲が盛りだくさん。 最後はグルダがアンコールとしてよく弾いた曲「ウィーンの辻馬車の歌」で締めくくられました。
これらの作品を収録した先生のCDアルバムが6月に発売になるとのことです。これも楽しみです。 
(文責 山崎博康) 

 

 

 

 

●例会・懇親会 写真コーナー


 今回の懇親会場は、いつもの「デリ・フランス」お茶の水店に戻り、趣旨に賛同する有志一同で、 講師の田辺秀樹氏を中心に飲み会に早変わり。ビールで乾杯後、楽しく質疑・応答、懇親が行われた。 懇親会においては、皆さん元気いっぱい、話題も豊富で、楽しい賑やかなひとときを過ごすことが 出来た。

     なお、写真を削除して欲しい方がおられたら、直ぐに担当宛てメールして頂くか、電話でもよいので、 いつでも連絡して欲しいと思います。削除するのは実に簡単なので、作業は直ぐ実施します。 

  なお、写真が欲しい方は、原版はHP担当の倉島が全て保管していますので、例えば、懇親会4列の 右側の写真の場合は、例えば、懇上から4・右と言うように写真を特定して、 下記にメールしていただければ、次回例会までにお届けするようにしたします。ただし、恐縮ですが、 Lサイズで30円/枚のご負担をお願い致します。

 容量不足のため、09年の3年前の写真から、順番に削除しています。

お問い合わせ:ホームページ担当;倉島 収: メールはここから 

 

第346回 モーツァルティアン・フェライン例会 2015年3月14日
 

 

 事務局レター【第221号】/2015年3月

 【編集者】澤田義博/石津勝男/川口ひろ子/笠島三枝子/大野康夫/倉島 収 mozartian_449*yahoo.co.jp  (スパムメールが増えてきましたのでリンクを外しました。お手数ですが*を@に替えて送信願います) 

 

●3月例会(第346回)のお知らせ 

演題:ビデオ「ロヴェレート音楽祭と馬車の旅」を紹介  お話:会員 青柳 省三氏

 日時:2015年3月14日(土)午後2時(午後1時30分開場)

 会場:お茶の水「クリスチャンセンター」(JR「お茶の水」下車・徒歩3分) 

 例会費:¥1500(会員・一般共)


――――― 青柳 省三氏からのメッセージ

 3月の例会を担当される先生が都合でお休みなので、急遽わたしのビデオ紹介で穴を埋めること になりました。
  今から15年も前の海外旅行の記録ですが、一昨年から澤田会長のご尽力で「ロヴェレート音楽祭」 への参加旅行が再開され、「皆さんの関心が高まってきているので、ここで懐かしいビデオが新たに 参加される皆さんに参考になるのでは…」と勧められて、紹介に踏み切りました。
  イタリアモーツァルト協会は、北イタリアのロヴェレートに本部を置いて、1988年に国際的な 公認団体として発足しました。主な事業として毎年9月に「国際モーツァルト音楽祭」をここロヴェレート で開催し、市内にあるザンドナイ劇場を中央会場に、近隣の旧貴族の邸宅なども活用して、内外の 演奏家による室内楽のコンサートを開催しています。
  この北イタリアの小さな町に、なぜイタリアを代表するモーツァルトの団体があるのでしょう。 それはモーツァルト父子が最初にイタリアを訪問した1769年12月27日、ロヴェレートに到着するや、 在住の有力者がこぞって歓迎したことに由来します。翌日には市長だったジョバンニ・バッティスタ・ トデスキ男爵が自邸で初めてのコンサートを催してくれました。これがどんなにモーツァルト父子を 勇気づけたことか。イタリアで最初にこの栄誉を担ったロヴェレートこそ、モーツァルトを顕彰する地 に相応しいということになったそうです。今イタリアモーツァルト協会の本部がある建物は、その トデスキ男爵邸だったところです。
  ビデオの上映時間は100分足らずで、所定時間に余裕がありますので、補足的なお話を挟んで 上映を進めてまいります。 

 


 例会後は恒例の懇親会へのご参加をお待ちしております。 会場:「デリ・フランス」お茶の水店/03(5283)3051

 

 

●今後の例会のご案内(会場記載のないものはお茶の水クリスチャンセンターです)

  4月 4日(土)  田辺秀樹氏
  5月16日(土)  黒岩 悠氏 ピアノリサイタル(松濤サロン) 
  6月 7日(日)  久元 祐子氏 ピアノリサイタル(Casa Mozart)
  7月 4日(土)  ジェラール・プーレ氏 ヴァイオリンリサイタル(代官山教会) 

 

 


●お知らせ 

 

 


●2月例会の報告(第345回/2月14日)

 演題: 「18世紀オペラの復活とクルレンツィス指揮《フィガロの結婚》」
お話:加藤浩子氏 

  今、オペラの世界では、バロックオペラが元気ですと言うお話から始まり、先生が、昨年個人的に もっとも衝撃を受けたディスク、テオドール・クルレンツィス指揮《フィガロの結婚》のCD(2013)から、 ピリオド楽器によるオペラ演奏が新しい段階に入ったことを示唆しているとの結論に至るまで、 いろいろなCDの聞き比べによりお話が続けられた。
  この指揮者は、ギリシャ出身、ロシアで音楽修業をし、ペルミという街の劇場で、 自ら創設した ピリオド楽器のアンサンブル「ムジカ・エテルナ」を率いて活動をしており、 10年をかけて《フィガロ》の 録音に取り組んだものであった。彼の演奏は、モーツァルト演奏において重要とされるテンポはもとより、ピリオド奏法において重視 される楽器の色彩感、リズム感、デュナーミク、即興や装飾などにおいて、きわだって大胆であると される。
  このCDの凄さを確かめるため、初めに序曲を通して聴き、続いて同じカラヤンのCD(1950)を 聴き比べたが、テンポ感はほぼ共通でも、クルレンツイスの演奏は個々の楽器がキラキラ輝いており、 カラヤンのムラのない美しさとは別物であり、先生はこれが60年の違いであるとおっしゃっていた。 

  このCDの第二の特徴は、伯爵夫人にバロックオペラのプリマドンナのシモーネ・ケルメスを起用した ことであり、バロックオペラの歌手をオペラ「フィガロ」に導入している。そのため、第二幕の伯爵夫人の アリアを、このCDのケルメスとカラヤン盤のシュワルツコップとを比較するように聴いたが、ケルメスは ノン・ビブラートに徹した清楚な完璧な歌い方が目立つに対し、後者は従来型のビブラートのかかった 美声に聞こえていた。
  これらに対しピリオド奏法の始まった頃のエヴァ・メイ(1996、アーノンクール盤)を聴いてみたが、 ビブラートを押さえようとするあまり不自然さを感じさせる歌い方に聞こえていた。
  これらに対しケルメスの歌い方はノン・ビブラートが自然であり、声を張り上げても声がそのまま 伸びてくる新鮮さがあった。
  そして、時間がなくて聞けなかったが、歌手出身のヤーコプスが2003年に録音した盤では、伯爵 夫人役にバロック音楽出身のヴェロニク・ジャンスが起用され、レチタティーヴォと歌の境目が低くなり、 対話性が重視されるなどの新しい試みがなされてきた。 

  続いて声楽の即興性や装飾音などの例として、フィガロの第9曲「もう飛ぶまいぞ」をCDの クリスティアン・ヴァン・ホルンのアリアとワルター・ベリー(1963)盤で聴き比べた。前者の自由性と 大胆な装飾音には驚かされたが、後者は装飾音がないが曲の性格を生かした非常に陽気な 伸び伸びとしたレガートな歌い方だった。このような曲なら多少の装飾や即興的なはみ出しがあっても 許されるものと感じさせた。 

 

  休憩後には、ピリオドの歌唱法がレチタティーヴォにおける対話性を重視しているという観点から、 第5曲のスザンナとマルチェリーナの小二重唱をこの新CDとベーム盤のフレーニの映像とを比較して 聴いたが、新CDの方を良く聴くと、二人の言い争いをオーケストラがもり立てて、二人が本気で 怒りだしてくるようなドラマ性まで聴き取れ、ピリオド奏法、歌唱法を徹底すると音だけでもドラマの 表現が可能であることが見事に例示されていた。 

  続いてヘンデルのオペラ「クセルクセス(セルセ)」の第一幕冒頭の有名な「緑の木陰で」と第三幕 後半の早口のアリア「残酷な女神よ」を1980年代のアン・マレイと、2000年のルセ盤のメゾ・ソプラノ のラスマッセンとを聴き比べたが、前者の歌い方が絶叫調であるに反し、後者はノン・ビブラートの歌 唱法が定着しており、ヘンデルを代表とする18世紀バロックオペラを復活させたピリオド演奏が定着 したことを良く示していた。
  そしてバロックオペラで活躍する歌手が、モーツァルト・オペラにも導入されるようになり、彼らが バロックオペラの現場でつちかった自在な即興や装飾が見られるようになって来ている。これは 古楽が復活する過程で最も遅れていた声楽が、本格的に古典オペラの分野に及んできたことを 意味する。
  今回のクルレンツィスの「フィガロの結婚」や続く「コシ・ファン・トウッテ」などのCDは、2003年の ヤーコプス盤に続くこのような流れをさらに鮮明化したものであり、即興やデュナーミクはいっそう 大胆で、多大な反響を呼んでいることから、今後、古典派のモーツァルトのオペラにも広く及びそうな 新しい段階に入ったことが予言できそうだと結論づけられた。 

 (以上)(2015/02/15)(文責;倉島 収) 

 

 

 


●例会・懇親会 写真コーナー

 今回の懇親会場は、いつもの「デリ・フランス」お茶の水店に戻り、趣旨に賛同する有志一同で、講師 の加藤浩子氏を中心に飲み会に早変わり。ビールで乾杯後、楽しく質疑・応答、懇親が行われた。 懇親会においては、皆さん元気いっぱい、話題も豊富で、楽しい賑やかなひとときを過ごすことが 出来た。

     なお、写真を削除して欲しい方がおられたら、直ぐに担当宛てメールして頂くか、電話でもよいので、 いつでも連絡して欲しいと思います。削除するのは実に簡単なので、作業は直ぐ実施します。 

  なお、写真が欲しい方は、原版はHP担当の倉島が全て保管していますので、例えば、懇親会4列の 右側の写真の場合は、例えば、 懇上から4・右と言うように写真を特定して、 下記にメールしていただければ、次回例会までにお届けするようにしたします。ただし、恐縮ですが、 Lサイズで30円/枚のご負担をお願い致します。

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