4月例会(第391回)のお知らせ                                 
日時: 2019年4月20日(土)
午後2時開演 (午後1時半開場)
会場: お茶の水クリスチャンセンター416号室
(JR御茶ノ水駅下車・徒歩3分) 
例会費: 3,000円(会員・一般共)
お話: 田辺 秀樹氏
演題: クラリネット協奏曲(K.622)をめぐって
要旨:今回は、モーツァルトの曲の中でも私が格別に好きな曲のひとつであるクラリネット協奏曲について、なぜかくも心惹かれるのかを、私なりに探ってみようと思います。
楽典用語を駆使しての「楽曲分析」のようなことは私にはできませんが、楽器、調性、旋律、最晩年、同時代の同種の作品との比較・・・といった観点から、この比類ない名曲の魅力に迫ってみたいと思っています。
お話のあとは、いつものように、ウィーン風酒席ピアノでお耳汚しをさせていただきます。

<お茶の水クリスチャンセンター地図>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

例会後は恒例の懇親会へのご参加をお待ちしております
会場:「デリ・フランス」お茶の水店/03(5283)3051
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今後の例会予定 (OCC:お茶の水クリスチャンセンター)
4月20日(土)田辺 秀樹氏 OCC416号室
5月18日(土)海老沢 敏氏 OCC811号室
6月15日 (土)田村和紀夫氏 (初回)
尚美学園大学 OCC811号室
7月13日(土)山崎 太郎氏 (初回) 東京工業大学 
リベラルアーツ研究教育院 OCC415号室
9月21日(土)宮谷 理香氏 ピアノリサイタル (初回)
代官山チャーチホール 
10月26日(土)加藤 浩子氏 OCC415号室
11月16日または30日(土)西川尚生氏 OCC415号室
12月(日未定)久元 祐子氏 ピアノリサイタル
2020年1月18日(土)新年会 OCC416号室
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第390回例会コンサート記録(2019.3.23)
今回の例会は特別コンサートと銘打って、スイスのルガーノから、このコンサートの為に初来日されたマリステラ・パトゥッツィさんをお招きし、フェラインの常連ピアニストで、最近益々成長著しい上野優子さんとのデュオというフェラインでは初めての試みだった。当日券をお買い求めになるファンの方々も多く、一部の方は立ってお聞きになるという主催者としては大変申し訳ない事となってしまった。この場を借りてお詫びを申し上げたい。
モーツァルト、パガニーニ、バルトーク、ラヴェル、サラサーテという、従来のフェラインの例会ではモーツァルトを除いては、演奏記録のないプログラムだった。プログラム決定の経緯は当初パトゥッツィさんから、約30曲の候補曲を挙げて頂き、ご本人及び上野さんと私の3人で話し合い、決定した。同様にアンコール曲も相談して決めた3人の手作りのプログラムである。
パトゥッツィさんは11歳でデビューし、イタリア・スイスのテレビに出演、ラヴェルの「ツィガーヌ」を演奏し、天才少女の出現と当時のヨーロッパのマスコミを賑わせている。既に13歳で、ソニーが彼女のライヴCDをリリースしている。以来、欧州各地を始め、アメリカ、中南米など世界中で演奏活動をしている。彼女は当初ストラディヴァリウスを弾いていたが、現在はあのマエストロ、メニューインが愛用していたミカエル・プラットナー(1728年ローマにて製作)を使用している。
 一方の上野優子さんはフェラインの会員でもあり、現在まで何度も例会に出演して頂き、様々なジャンルの作曲家の名曲を披露して頂いている。最近では「音楽現代」3月号『今“昇龍”のピアニストは誰か』に取り上げられ、現在最も期待されている新進気鋭のピアノストの一人である。   
5月12日にはNHKFMで彼女の演奏が放送される。

 さて、肝心の演奏であるが、今回の例会は私が出席したフェライン例会の中でも群を抜く素晴らしい演奏の一つであったと思う。二人のヴィルトゥオーゾが時には協演し、時には競演する、我々聴き手にとっては手に汗を握る演奏の連続だった。
当初第1部はモーツァルトのみの予定であったが、パトゥッツィさんの提案で第1部にヴァイオリン・ソロのパガニーニを入れることになった。これは時間配分というより第2部を予見させるための工夫だった。モーツァルトのこの分野の最高傑作の2曲は、曲の性格上、じっくり聴かせる演奏だったが、パガニーニからサラサーテまでは、打って変わって、ヴィルトゥオーゾの連続で、息もつかせぬ演奏だった。二人の名手が時には対話し、時にはぶつかり合い、緊張度が高まって行った。特にラヴェルの「ツィガーヌ」、サラサーテの「カルメン・ファンタジー」は個人的には圧巻の出来栄えだったと感じた。私が通常退屈に感じ、敬遠しがちなバルトークで
さえ、まるで別人の曲のように聴こえた。
パトゥッツィさんほどの正確で、極度の技巧とスピードを備えた演奏ができるヴァイオリニストは日本人では五島みどりさんくらいではないだろうか?一方上野さんも自身のヴィルトゥオーゾを発揮しつつ、パトゥッツィさんと見事にバランスのとれた演奏を披露してくれた。
 また、アンコールではパトゥッツィさんは我々フェラインの為に、1か月ほど前に自身の作曲になるヴァイオリン・ソロ「モーツァルト・ファンタジー」の世界初演をこの記念すべき特別コンサートの為に用意してくれた。次に上野さんもピアノ・ソロでドビュッシーの「月の光」を奏でた。最後に二人で仲良く、クライスラーの「愛の悲しみ」で、このフェラインの歴史に残る名演を締めくくってくれた。いずれも出色の演奏だった。
演奏後のカーサ・モーツァルトの中の雰囲気は熱気と興奮に包まれ、拍手が鳴りやまなかった。私事で恐縮だが、私にとっても会長として最後の例会となった。                    (文責:澤田義博)

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