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季刊「モーツァルテイアン」第84-85合併号

 
2013.06.01. モーツァルテイアン・フェライン発行

  


 季刊「モーツァルテイアン」30周年記念 第84-85合併号 


………も く じ……… 

 1、ザルツブルグの冬 2013年1月・・・・・・・・・・・・・・・・・澤田義博

2、甦った「ルチオ・シッラ」K.135・・・・・・・・・・・・・・・・澤田義博

3、ジェラール・プーレ大いに語る(その2)・・・・・・・澤田義博・真部 淳

4、モーツァルト・後期のシンフォニーより・・・・・・・・・・・・・森垣桂一

5、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲・・・・・・・・・・・・・・・石津勝男

6、オーケストラの楽器配置について(第5回)・・・・・・・・・・・真部 淳

7、フォルトゥーナの音楽日誌(第3回)・・・・・・・・・・・・・川口ひろ子

8、パリのモーツァルトーその光と影(第1回)・・・・・・・・・・・澤田義博

9、映像によるモーツァルトの諸演奏の紹介(第1回)・・・・・・・・倉島 収

10、海老沢敏 小論・(年刊「Mozartian1993」より・・・・・・・・・・若松茂生

 

 表紙の楽譜:《ドン・ジョヴァンニl第2幕第23曲ドンナ・アンナのアリア

     「おっしゃらないで、私の憧れの方よ」の冒頭部分

 


 


エデイターより(84-85合併号編集後記) 


     ■今回の84-85合併号は編集長の若松名誉会長が 体調を崩されたため、山崎が代役を仰せ付かりました。 会員歴10年そこそこのわたしにこのような重責を担 う資格はありませんが、それも承知のうえでモーツァ ルトに近づくことのできる貴重な巡り合わせと受け止 め、微力ながら務めさせていただく次第です。

■モーツァルティアン・フェラインは昨年、1982年 の設立から30周年を迎えました。設立の経緯は季 刊第83号(2012年12月発行)に収録された澤田会 長の記念講演で紹介されている通りです。今回は その30周年の節目にちなんだ記念号と銘打って計画 されましたが、それに相応しい充実の内容をそろえる ことができました。編集作業を通じてあらためて思う のは、季刊の扱うテーマの広がりと論考の深さです。 それも長くフェラインの活動を牽引されてこられた重 鎮の方々に支えられていることを実感しました。

■フェラインは30周年を機に新たな段階に入りまし た。その象徴的な出来事は昨年、イタリア・モーツァ ルト(AMI)協会との関係を復活させ、国際的な交 流に乗り出したことです。ロヴェレート国際モーツァ ルト音楽祭への旅と並んで、顧問の久元祐子先生が演 奏プログラムに正式に加わり、交流再開の第一歩を記 しました。澤田会長がヴォラーニ会長と締結した友好 協定は対等の関係による交流をうたっています。こう した関係を発展させていけるように願っています。

■巻頭言はその積み重ねが既に始動していることを 伝えています。海外勤務時代に現地のモーツァルト協 会にも加わった経験から知己も多く国際感覚豊かな 澤田会長のご活躍に負うところ大です。澤田会長と真 部先生によるジェラール・プーレさんとの対談は2回 目。身近に接した演奏家評など興味深いお話です。オ ーケストラの楽器配置から演奏の魅力を探る真部先生 の連載は5回目になりました。

■次いで副会長お三方の布陣です。石津さんからはこ とし2月例会の森垣先生講演の報告と、昨年10月に 自ら講演されたヴァイオリン協奏曲の成立事情に関す る資料を寄稿していただきました。オペラ・ファンに は見逃せない川口さんの「フォルトゥーナの音楽日記」 は第3回。最新公演の観劇記が詳しく紹介されていま す。日本でも希有な映像ライブラリーを誇る倉島さん の原稿はソフト紹介にとどまらず、長年の経験に裏打 ちされた技術面の解説も豊富で、連載になります。

■もうひとつ連載スタート。澤田会長の「パリのモー ツァルト」は出版に備えてまとめられたとのことで、 エピソード満載。写真付きですし、作曲家の足跡をた どるうえで欠かせない貴重なガイドになるはずです。

■最後に19 93年のモーツァルティアン年報から若 松名誉会長の論文を掲載当時のまま、再録しました。 海老沢敏氏の軌跡を正面から論じ、その到達点を指摘 する内容はいまも色あせることはありません。30周 年に際してフェラインの設立精神をあらためて想起す る意味でも格好の読み物と考え、再録を打診したとこ ろ、快諾を得ました。ご寄稿いただいた皆様に、そし て編集作業にお助けいただいた木村好イ申さんに、心か ら感謝いたします。
        (2013年5月6日 浦安市 山崎博康)

 

 

 

モ-ツァルテイアン・フェライン会報 第84-85合併号(季刊) 

   2013.06.01発行禁転載

1、「発行人」:若松茂生、「編集人」:山崎博康+木村好伸

2、「編集部」:〒279-0014浦安市明海4-2-5-608  山崎博康方 

3、特別会費 \1000円


 

 


季刊「モーツァルティアン」第86号原稿募集

モーツアルト関係の音楽論、音楽随想、音楽評論など自由

 締切目:2013年07月20日・発行予定:2013年09月1日

*原稿は原則ワードファイル(標準設定フォーム)をEメールにてお送り下さい。

*送り先は山崎hyrynx@gmail.comまたは木村:flkimura@jcom.home.ne.jp

 *郵送の場合は編集部まで:〒279-0014浦安市明海4-2-5-608  山崎博康方

 

 

 

モーツァルティアン・フェライン新会員募集中 

名誉会長:若松茂生、会長:澤田義博、副会長:石津勝男、倉島収、川口ひろ子、 

顧問:久元祐子(国立音楽大学准教授)、田辺秀樹(一橋大学教授)、森治夫(会員)

主な活動:季刊「モーツァルティアン」と月報「事務局レター」の発行、月例会の開催、

年会費(入会金なし):正会員5,000円、学生会員2,500円、*例会費は別途実費が必要、

お問い合わせ:倉島収:04-7191-0500(TEL&FAX)

ホームページ:http://www.geocities.jp/mozartian_verein/ 

季刊「モーツァルテイアン」第83号

 
2012.12.01. モーツァルテイアン・フェライン発行

  


 季刊「モーツァルテイアン」第83号のご紹介 


………も く じ……… 

 1、モーツァルトの不思議・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・澤田義博

2、フェライン30周年記念公演およびロヴェレート・ツアー報告・・・・澤田義博

3、リサイタル at Casa Mozart・・・・・・・・・・・・・・・・・・久元祐子

4、ジェラール・プーレ大いに語る(第1回)・・・・・・・澤田義博・真部 淳

5、18世紀のヴェネツアィアを想う・・・・・・・・・・・・・・・・・石津勝男

6、上野さんのこと・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・塙 雅夫

7、オーケストラの楽器配置について(第4回)・・・・・・・・・・・真部 淳

8、北イタリアの旅路のモーツァルト・・・・・・・・・・・・・・・・篠田 滋

9、映像によるオペラ「ドン・ジョヴァンニJK588の全て(その2)・・倉島 収

 

 表紙の楽譜:《ドン・ジョヴァンニl第2幕第21曲b

     ドンナ・エルヴィラのアリア「あの人でなしは私を欺く」

 


 


エデイターより(83号編集後記) 


■最近、お隣から赤ちゃんの元気な声が聞こえるようになった。娘さんが嫁いでから2年ぐらい経つただろうか。良い音楽と同様に赤ちゃんの声は幸せな気持ちにしてくれる。
  以前より知り合いや会社の部下に子供ができた時には編集した一枚のCDを差し上げている。タイトルは「Mozart for Mom and Baby」。赤ちゃんの胎教や幼児教育、お母さんの癒しとして聴き易いモーツァルトの曲を独断で選んだ。
  内容は、「ディヴェルティメントK136一楽章」「ピアノソナタK331一楽章」「ピアノソナタK331三楽章」「交響曲40番一楽章」「ピアノ協奏曲21番一楽章」「弦楽三重奏のためのディヴェルティメントK563六楽章」「クラリネット五重奏曲二楽章」「アイネクライネ・ナハトムジークニ楽章」「協奏交響曲K364二楽章」「フルートとハープのための協奏曲二楽章」「アヴェ・ヴェルム・コルプス」の1 1曲。
  読者の皆さんこの選曲をどう思われますか?
  このCDジャケットには「モーツァルトの自筆楽譜はほとんど書き直しがありません。ある説は『モーツァルトには宇宙からの音楽を聴く特殊能力があるので、それを書き留めるだけだから』と言います。とすると、人類は母の胎内で生命が宿った時から、皆無意識にこれを聴いているかもしれません。作品の癒し効果も昨今話題になっていますが、そんなところに理由があるのでしょうか。赤ちゃんの情操教育やお母さんの癒しとなるモーツァルトの作品から、聴き易く身体に優しい曲を選んでみました。」と記した。この真偽は議論のあるところであろうが、より多くの人々がモーツァルトの恩恵を受け幸せになることを願いつつ、今後も「おめでた」のニュースを聞きつけてはせっせとこの 「Mozart for Mom and Baby」を配っていくつもりだ。

■澤田会長の「フェライン30周年記念講演及びロヴェレート・ツアー報告」の中で、「若松名誉会長が常日頃仰っていることは、『自分の行動は全てモーツァルトに対する感謝のため』ということであり、私はこれこそがフェラインの創立の精神であり、今後もそうあり続けるべきであると考えている。」とある。
  私はここ3年、例会で3つのフルート協奏曲を演奏させていただいた。拙い演奏で申し訳ないが、好きなモーツァルトの曲を演奏することは至福の時間である。

■曲に取り組む前は必ず作曲家に深謝申し上げる。なぜなら、バッハ、モーツァルト、フォーレ等がいなかったら、彼らの作った名曲はこの世に存在しないからだ。音楽を聴く時も同様である。
   「食物は腹の足しになるが、音楽は心の足しになる」と思う。豊かになればなる程心が寂しくなる現代、音楽とりわけモーツァルトは生活に益々必要となろう。

■編集長の若松名誉会長が療養のため休まれたため、今回はアシスタントの私かまとめさせて頂きました。

 (2012年11月6日 世田谷区在住 木村好伸)   

 

 

 

モ-ツァルテイアン・フェライン会報 第83号(季刊) 

   2012.09.01発行禁転載

1、「発行人」:若松茂生、「編集人」:若松茂生+木村好伸

2、「編集部」:〒155-0031世田谷区北沢4-17-2  木村好伸方 

3、特別会費 \500


 

 


季刊「モーツァルティアン」第84号原稿募集

モーツアルト関係の音楽論、音楽随想、音楽評論など自由

 締切目:2013年01月20日・発行予定:2013年03月1日

*原稿は原則ワードファイル(標準設定フォーム)をEメールにてお送り下さい。

*送り先は若松swaka6260@gmail.comまたは木村:flkimura@jcom.home.ne.jp

 *郵送の場合は編集部まで:〒155-0031世田谷区北沢4-17-2 木村好伸方

 

 

 

モーツァルティアン・フェライン新会員募集中 

名誉会長:若松茂生、会長:澤田義博、副会長:石津勝男、倉島収、川口ひろ子、 

顧問:久元祐子(国立音楽大学准教授)、田辺秀樹(一橋大学教授)、森治夫(会員)

主な活動:季刊「モーツァルティアン」と月報「事務局レター」の発行、月例会の開催、

年会費(入会金なし):正会員5,000円、学生会員2,500円、*例会費は別途実費が必要、

お問い合わせ:倉島収:04-7191-0500(TEL&FAX)

ホームページ:http://www.geocities.jp/mozartian_verein/ 

季刊「モーツァルテイアン」第82号

 
2012.09.01. モーツァルテイアン・フェライン発行

  


 季刊「モーツァルテイアン」第82号のご紹介 


………も く じ……… 

 1、感動するが勝ち・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・若松茂生

2、モーツァルトと東欧(3)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・山崎博康

3、南フランスからノルマンデイ、そしてパリへの旅・印象記・・・・・石津勝男

4、フォルツーナの音楽日記(第2回)・・・・・・・・・・・・・・・川口ひろ子

5、佐伯祐三と音楽・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・篠田 滋

6、ヴァイオリン・ソナタ第35番ト長調K.379の魅力・・・・・・・・・大野康夫

7、オーケストラの楽器配置について(第3回)・・・・・・・・・・・真部 淳

8、映像によるオペラ「ドン・ジョヴァンニJK588の全て(その2)・・・倉島 収

9、温故知新・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・若松明代

10、2012年6月例会の報告:久元祐子レクチャー・コンサート・・・・澤田義博

11、モーツァルトを聴く午後・・・・・・・・・・・・・・・・・・・久元祐子

 

 表紙の楽譜:《ドン・ジョヴァンニl第2幕第21曲b

     ドンナ・エルヴィラのレチタテイーヴォ「ああ神様、あの不道徳ものは」

 


 


エデイターより(82号編集後記) 


■マンハッタンのブックオフで中村哲「人は愛するに足り、真心は信ずるに足る アフガンとの約束」(2010年岩波書店)を見つけて読んだ。この本は、1984年にパキスタン北部とアフガニスタン東部でペシヤワールの会として医療活動を開始し、ロシアがアフガンに進攻した10年の間も活動を続け、2000年のアフガン大干ばつ以降は、砂漠化した耕地に緑を取り戻すために1400本の井戸を掘り、24キロ以上の用水路を造る濯漑事業を行って60万人ものアフガンの人々を飢餓から救いだした中村医師にノン・フィクション作家の澤地久枝がインタビューを行って、まとめたものである。2001年の9.11同時テロ事件でアメリカがアフガンに侵攻、その後戦争状態が続いている中でこの活動が続けられ、2008年8月に伊藤ワーカーが拉致・殺害された以降は日本人としてただ一人残って600人の作業員・職員ともに濯漑事業を続け、砂漠を緑化して何十万人もの人々の命を救っている。
  そのような厳しい状況の中で中村医師は自家発電の時間にモーツァルトを聴いている。「曲はだいたい決まっていて、モーツァルトが一番好きなんです。モーツァルトが圧倒的に多くて、あとは何でも聴きますが、バッハとかバロックですね」と聞き手の澤地久枝に語っている。1996年に山岳地帯で乗っていた馬が暴れ出し、死にそうになった時も中村医師はカセットでモーツァルトを聴いていたという。中村医師は60万人以上のアフガンの人々を救ってきたが、モーツァルトはその中村医師を救ってきた。28年にわたる中村医師の行動は奇蹟だという気がするが、それを支えているのがモーツァルトの音楽の奇蹟なのかもしれない。戦乱下にあるアフガンの厳しい上地で人々の命を救っているモーツァルティアンがいることに感動する。

■山崎さんの「モーツァルトと東欧」第3回目はモーツァルトの自筆楽譜をめぐるミステリーの興味深い文章です。思えば今は亡き小滝さんが1986年9月発行の月刊「モーツァルティアン」第18号で「ペーパーチェイス」を紹介しておられました。第2次大戦中に行方不明になった自筆楽譜を追い詰めるノンフィクションで血沸き肉躍るスリリングな本でした。山崎さんはこの「ペーパーチェイス」(1981年)以降の自筆楽譜をめぐる動きも詳しくまとめて下さり、たいへん貴重な記録になっています。

■石津さんと篠田さんの文章は偶然にもフランス旅行記になりました。モーツァルティアンお二人がどんな風にフランスを旅行なさったのか。各人各様で興味は尽きません。川口さんのオペラ観劇記は第2回。アマチュア・モーツァルティアンが舞台を眺める目の確かさ、耳の確かさを改めて感じ、モーツァルトのオペラが今どのように上演されているのか知る二とができました。倉島さんのライフ・ワーク、オペラ映像シリーズは《ドン・ジョヴァンニ》の2回目です。真部さんの連載もオペラの話題で、オペラはやはりモーツァルトの真髄なのでしょうか。
   (2012年7月26日グレン・ロック 若松茂生) 

 

 

 

モ-ツァルテイアン・フェライン会報 第82号(季刊) 

   2012.09.01発行禁転載

1、「発行人」:若松茂生、「編集人」:若松茂生+木村好伸

2、「編集部」:〒155-0031世田谷区北沢4-17-2  木村好伸方 

3、特別会費 \500


 

 


季刊「モーツァルティアン」第83号原稿募集

モーツアルト関係の音楽論、音楽随想、音楽評論など自由

 締切目:2012年10月20日・発行予定:2012年12月1日

*原稿は原則ワードファイル(標準設定フォーム)をEメールにてお送り下さい。

*送り先は若松swaka6260@gmail.comまたは木村:flkimura@jcom.home.ne.jp

 *郵送の場合は編集部まで:〒155-0031世田谷区北沢4-17-2 木村好伸方

 

 

 

モーツァルティアン・フェライン新会員募集中 

名誉会長:若松茂生、会長:澤田義博、副会長:石津勝男、倉島収、川口ひろ子、 

顧問:久元祐子(国立音楽大学准教授)、田辺秀樹(一橋大学教授)、森治夫(会員)

主な活動:季刊「モーツァルティアン」と月報「事務局レター」の発行、月例会の開催、

年会費(入会金なし):正会員5,000円、学生会員2,500円、*例会費は別途実費が必要、

お問い合わせ:倉島収:04-7191-0500(TEL&FAX)

ホームページ:http://www.geocities.jp/mozartian_verein/ 

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