top of page

季刊「モーツァルテイアン」第92号

 
2015.03.01 モーツァルテイアン・フェライン発行

  


 季刊「モーツァルテイアン」(第92号) (2015年3月1日発行) 


………も く じ……… 

 年頭所感・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ モーツァルティアン・フェライン会長 澤田義博
 誌上インタビュー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ピアニスト 黒岩 悠さん
誌上インタビュー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ チェリスト 平野 玲音さん
E・メーリケ作「旅の日のモーツァルト」を再読して・・・・・・・・・・・・・・・・・・・石津勝男
ゲーテとメンデルスゾーン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・篠田 滋
オーケストラの楽器配置について(第12回)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・ 真部 淳
モーツァルトが弾いたピアノ・・・・・・ その音色を求めて・・・・・・・・・・・・・・・長久保洋二
 私の好きな短調作品・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・西澤 新
K.19d ピアノソナタが「モーツァルトの作品として疑われている」ことについて・・・・・・・・ 渡辺 勝
モーツァルトの影を求めて-アウグスブルクからパッソウへ-(1988年刊より)・・・ ・・・・・中村 眞
 原稿募集のお知らせ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・ 山崎 博康

 表表紙: ミラベル宮殿(倉島収氏撮影)


      


 


エディターより

■小柄な巨匠の演奏にうっとり聴き入り、思わず拍手。TV放映で観たベルリン・フィルの2014年 ジルヴェスター・コンサート。演奏は91歳のメナヘム・プレスラーが弾くモーツァルトのピアノ協奏曲 第23番でした。あくまで自然体、若々しく人懐こい表情に弾く歓び、楽しさが溢れています。巨匠が モーツァルトと二重写しになって見えてきました。

■巻頭は魅力ある組織づくりと運営に並々ならぬ情熱を傾けてこられた澤田会長の年頭所感。 キーワードは「進化するフェライン」です。その出発点は会長の言葉にもあるように、「楽しい」集まり であるということ。この点を心掛け切磋琢磨の一助になるよう努めて参ります。

■続いて、新たにご入会いただいた若い世代の演奏家お2人の誌上インタビューをお届けします。 これもフェラインの進化を裏付けているかもしれません。今回は5月例会で演奏されるピアニスト、 黒岩悠さん、そして7月の演奏会にフェラインとしても後援することになったチェリスト、平野玲音さん です。ベルリンを拠点に活躍する黒岩さんも、ウィーン在住が長い平野さんも、ともにモーツァルトとの 接点をお持ちで、興味深いエピソードを交えたお話をされています。

■石津さんのエッセーはメーリケの「旅の日のモーツァルト」がテーマ。多くの訳本を熟読されてこられた 石津さんならではの、深い考察と魅力の解明が読みどころです。原作ではプラハへの旅の途上に 立ち寄った伯爵邸ではピアノ協奏曲が披露されるくだりが出てきますが、あの協奏曲は果たして何番 の作品だったのでしょうか。

■ゲーテをこよなく愛読する篠田さんはメンデルスゾーンとの関わりを取り上げ、たくさんの文献に 当たって内実に迫っています。その世界に近づこうとクラリネット演奏も始め、さらには探し当てた 資料を篠田訳として紹介するほどの熱の入れよう。モーツァルトが双方を近づける上で重要な役割を 担っていたことが分かります。

■ことしの新年会では多彩な楽しみ方をされている方々の発表があり、その内容を収録しました。 長久保さんはモーツァルトの時代の音色を求めて実際にピアノ製作に挑戦、その経験から得た発見を 紹介。3万5千枚を超える膨大なCDコレクションを誇る西澤さんはご自身がベストと考える短調作品を 選び、詳しく解説。渡辺さんは四手のためのピアノ ソナタ ハ長調(K.19d)の贋作説についてさまざま な角度から考察しています。

■真部先生の連載は若き日のオペラ熱を綴った後、クレメールの演奏会を取り上げています。最後の 言葉がずしりと響きました。

■フェラインがかつて例会の会場としていた原宿の「カーサ・モーツァルト」。創設者である中村眞先生 の3周忌が今年1月営まれました。本号はモーツァルト巡礼を重ねた中村先生を偲び、紀行文の 一つ(1988年の年刊モーツァルティアン所収)を選んで再録しました。ゆかりの殿堂は最近、一段と 優雅なサロンとして甦り、1月に田辺秀樹先生の講演とピアノ演奏が行われました。

■表紙写真は倉島副会長のアルバムからご提供いただきました。目次の口絵も石津副会長のご提供 です。記して御礼申し上げます。(2015 2 23 浦安市 山崎博康)

 

 

 

モ-ツァルテイアン・フェライン会報 第92号(季刊) 

   2015.03.01発行禁転載

1、「発行人」:若松茂生、「編集人」:山崎博康

2、「編集部」:〒279-0014 浦安市明海4-2-5-608  山崎博康方 

3、特別会費 ¥500円

4、本書掲載記事の、他の著作物やメデイア等への転載を禁じます。 


    

 


季刊「モーツァルティアン」第92号原稿募集

モーツァルト関係の音楽論、音楽随想、音楽評論など自由

締切目:2015年1月20日  発行予定:2015年3月1日

*原稿は原則ワードファイル(標準設定フォーム)をEメールにてお送り下さい。

*送り先は山崎hyrynx@gmail.comまたは木村:flkimura@jcom.home.ne.jp

 *郵送の場合は編集部まで:〒279-0014浦安市明海4-2-5-608  山崎博康方

季刊「モーツァルテイアン」第91号

 
2014.12.01. モーツァルテイアン・フェライン発行

  


 季刊「モーツァルテイアン」(第91号) 


………も く じ……… 

1,イタリア・モーツァルト協会(AMI)との交流(2014年9月)報告・・・・・・・・・澤田義博 

2,スイス音楽紀行~モーツァルトの足跡とルツェルン音楽祭~・・・・・・・・・・石津勝男 

3,ゲーテの「イタリア紀行」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・篠田 滋 

4,4月例会「田辺秀樹氏講演」詳報版・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・高橋 徹 

5,6月例会(久元祐子氏レクチャーコンサート)報告・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・山崎博康 

6,オーケストラの楽器配置について(第11回)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・真部 淳 

7,フォルトゥーナの音楽日誌(第7回)
            2014年 フィガロ・イドメネオ・ドンin東京・・・・・・・・・・・・・・川口ひろ子 

 

 表表紙:マルクス墓地の天使像(倉島 収氏撮影) 

      


 


エディターより

■秋に入ってモーツァルトの自筆譜がハンガリーの国立図書館で発見されたニュースが飛び込みました。見つかったのはピアノ・ソナタK.331の第1、第2楽章の部分。これまで知られている第3楽章と紙質も一致、ようやく合体を遂げたわけです。行方不明だった部分がなぜハンガリーに埋もれていたのか謎ですが、思わぬ地域に人知れず眠っている資料がまだまだあるのかもしれません。

■イタリア・モーツァルト協会(AMI)との交流は今秋行われた第2回目のロヴェレート訪問でさらに深まりました。巻頭は訪問団を率いた澤田会長の報告です。今回、特筆すべきは会長が「金の星賞」という表彰を受けたことです。以前から親睦に努めてこられた諸先輩が土台を築いてくれたからこその評価でもあるように思います。そこで表彰状はカラーで載せることにしました。現地の演奏会で深い感動を与え、いまや欠かせぬ存在となった久元祐子先生にも大きな拍手を送りたいと思います。

■続いて訪問団に加わったお二人にエッセーを寄稿していただきました。石津副会長は今回の旅で立ち寄ったスイスを中心とした随想。モーツァルトの足跡をたどり、ゆかりの場所を今の姿と対比させながら紹介する味わい深い読み物となっています。ヴォルテールの言葉やロヴェレート到着時の感慨が印象的に思えました。

■篠田さんはゲーテの足跡をつぶさにたどる旅です。ゲーテを座右の書としてきただけあって引用も豊富。「イタリア紀行」を片手に行く先々で追体験し、併せてモーツァルトとの関わりも考察、両者に共通の美意識があったと結論付けています。

■4月例会では田辺秀樹先生が「魔笛・第2部」という珍しい作品を取り上げてくださいました。その詳報版をお届けします。第2部に挑んだものの未完に終わったゲーテに対し、筋の一貫性より「スペクタクル至上主義」の興行師シカネーダーが作品化に成功したのは興味深いことです。詳報版は高橋さんに作成していただきました。

■前号で久元先生の6月例会報告を載せましたが、当方の手違いで先生の加筆以前の原稿を収録してしまいました。先生には分かりやすく書き改めていただいた部分があります。これを差替版として掲載します。

■真部先生の連載はカルロス・クライバーを取り上げています。3回もライブ演奏を味わったそうですから、先生の言うようにまさに忘れ難い「宝物」です。指揮者には楽器配置にもこだわりのあったことがうかがえます。

■最後は定番の川口副会長による最新オペラ評論です。取り上げていただいた3作品には辛口批評もありますが、注目の歌手たちの成長ぶりを温かく見守る様子も感じられます。その視線は舞台だけでなく客席にも向けられています。舞台の充実は客席の成熟にもかかっているとのご指摘にもうなずかせられました。

■表紙写真は今回も倉島副会長にご自身のサイトから選んでいただきました。目次の口絵も石津副会長のご提供です。記して感謝致します。

■お詫び前号の銘板紹介(20ページ)で「ドン・ジョヴァンニ」初演が「1797年」とあるのは、正しくは「1787年」です。お詫びして訂正します。
 (2014 11 23 浦安市山崎博康)

 

 

モ-ツァルテイアン・フェライン会報 第91号(季刊) 

   2014.12.01発行禁転載

1、「発行人」:若松茂生、「編集人」:山崎博康

2、「編集部」:〒279-0014 浦安市明海4-2-5-608  山崎博康方 

3、特別会費 ¥500円

4、本書掲載記事の、他の著作物やメデイア等への転載を禁じます。 


    

 


季刊「モーツァルティアン」第92号原稿募集

モーツァルト関係の音楽論、音楽随想、音楽評論など自由

締切目:2015年1月20日  発行予定:2015年3月1日

*原稿は原則ワードファイル(標準設定フォーム)をEメールにてお送り下さい。

*送り先は山崎hyrynx@gmail.comまたは木村:flkimura@jcom.home.ne.jp

 *郵送の場合は編集部まで:〒279-0014浦安市明海4-2-5-608  山崎博康方

 

 

 

モーツァルティアン・フェライン新会員募集中 

名誉会長:若松茂生、会長:澤田義博、副会長:石津勝男、倉島収、川口ひろ子、 

顧問:久元祐子(国立音楽大学准教授)、田辺秀樹(一橋大学名誉教授)、森治夫(会員)

主な活動:季刊「モーツァルティアン」と月報「事務局レター」の発行、月例会の開催、

年会費(入会金なし):正会員5,000円、学生会員2,500円、*例会費は別途実費が必要、

お問い合わせ:倉島収:04-7191-0500(TEL&FAX)

ホームページ:http://www.geocities.jp/mozartian_verein/ 

季刊「モーツァルテイアン」第90号

 
2014.09.01. モーツァルテイアン・フェライン発行

  


 季刊「モーツァルテイアン」(第90号) 


………も く じ……… 

1,「パリのモーツァルト-その光と影」出版、その後・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・澤田義博 

2,6月例会(久元祐子氏レクチャーコンサート)報告・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・山崎博康 

3,「中欧」再訪の旅、印象記・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・石津勝男 

4,北ドイツ・チェコにモーツァルトの足跡を訪ねて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・篠田 滋 

5,モーツァルト巡礼地の銘板・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・篠田 滋/山崎博康 

6,憂陀・ユダ・・ゆーだ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・佐山虎雄 

7,オーケストラの楽器配置について(第10回)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・真部 淳 

6,フォルトゥーナの音楽日誌(第6回)
            2014年 琵琶湖・東京・兵庫のモーツァルト)・・・・・・・・・・・川口ひろ子 

 

 表表紙:ローマ;サンタンジェロ橋(2002年秋、倉島 収氏撮影) 

      


 


エディターより

■暑さも大雨も記録的な夏でしたが、いかがお過ごしでしょうか。秋の号をお届けします。最近、SPレコ―ドの名演奏を甦らせる出版企画の発表会に出ました。「モーツァルト 伝説の録音」(飛鳥新社)です。最新技術でCD化した音源を聴き、時空を超えた瑞々しい響きに心が揺さぶられました。今秋の刊行が楽しみです。

■本誌で連載された澤田会長の「パリのモーツァルト-その光と影」が出版されたことは前号でご紹介しましたが、その後、日本経済新聞にエッセーが掲載され反響を呼んでいます。そのことに触れた原稿を寄せていただきましたので巻頭に据え、エッセーも併録しました。記事をきっかけにご著書の売れ行きが一気に伸びたとのこと。当会の知名度アップへの貢献も絶大だったはずです。

■続いて久元先生の6月例会報告を再録します。月刊レター7月号ではやや窮屈なレイアウトになってしまいましたので、倉島副会長撮影の写真もHPから転載。ピアノフォルテをご覧いただけるようにしました。イタリア・モーツァルト協会主催による9月のモーツァルト週間には澤田会長らフェラインー行が参加、久元先生も演奏会に出演されます。心よりこ成功をお祈りしています。

■石津副会長の寄稿はハプスブルクの旧版図をたどる中欧再訪の随想です。中欧の音楽世界とモーツァルトの逸話をたっぷり盛り込んだ内容で,石津さんをガイド役にこの旅に参加しているかのような気持ちになります。発見、再発見をご自身の目と足で確かめながらの克明な記述に、真摯なモーツァルティアンの姿を見る思いです。

■同じく旅の記録ですが、篠田さんはドイツからチェコに入る北回りルート。モーツァルトの足跡を丹念にたどりながら、歴史の変遷と最新事情を紹介してくれます。ベルリンの壁崩壊から25年,再建作業は着実に進んでいることがうかがえます。ベルリンの史跡修復には考えさせられる指摘も含まれているように思いました。

■今回は初の試みとして「モーツァルト巡礼地の銘板」と題し、篠田さんが紀行で触れた銘板に訳文を付けてみました。この種のコーナーを今後も随時設けます。

■佐山さんの寄稿は、長年足を運んだ「憂陀」にまつわる回想記。亡くなられたご主人金森さんへの哀惜の念がしみじみと伝わってきます。濃密なお付き合いを重ねてこられた方でなければ書けない非常に味わい深いエッセーです。お店の看板写真を提供していただきました。

■真部先生の連載も懐かしい方々が登場する懐古調。ここにも「憂陀」が出てきます。「好き勝手に遊んだ」という思い出は、モーツァルト談義に花を咲かせた当時の雰囲気を知る貴重な証言のようです、フェライッとの出逢いは奇遇と言えるエピソードです。

■最後は川口副会長のオペラ評論です。最新の舞台を丹念に観て回り、演出から演奏、歌手に暖かい声援を送る一方で、ときに辛口批評を加える読み物には爽快感があります。もちろん、マエストロ小澤の意欲的な試みを高く評価するのも忘れていません。狂言とのコラボの限界については興味深いご指摘だと思いました。

■表紙写真は倉島副会長にご自身のファイルから選んでいただきました。目次の口絵は石津副会長のご提供です。記して感謝致します。 (2014 8 10 浦安市 山崎博康) 

 

モ-ツァルテイアン・フェライン会報 第90号(季刊) 

   2014.09.01発行禁転載

1、「発行人」:若松茂生、「編集人」:山崎博康

2、「編集部」:〒279-0014 浦安市明海4-2-5-608  山崎博康方 

3、特別会費 ¥500円

4、本書掲載記事の、他の著作物やメデイア等への転載を禁じます。 


    

 


季刊「モーツァルティアン」第91号原稿募集

モーツァルト関係の音楽論、音楽随想、音楽評論など自由

締切目:2014年10月20日  発行予定:2014年12月1日

*原稿は原則ワードファイル(標準設定フォーム)をEメールにてお送り下さい。

*送り先は山崎hyrynx@gmail.comまたは木村:flkimura@jcom.home.ne.jp

 *郵送の場合は編集部まで:〒279-0014浦安市明海4-2-5-608  山崎博康方

 

 

 

モーツァルティアン・フェライン新会員募集中 

名誉会長:若松茂生、会長:澤田義博、副会長:石津勝男、倉島収、川口ひろ子、 

顧問:久元祐子(国立音楽大学准教授)、田辺秀樹(一橋大学名誉教授)、森治夫(会員)

主な活動:季刊「モーツァルティアン」と月報「事務局レター」の発行、月例会の開催、

年会費(入会金なし):正会員5,000円、学生会員2,500円、*例会費は別途実費が必要、

お問い合わせ:倉島収:04-7191-0500(TEL&FAX)

ホームページ:http://www.geocities.jp/mozartian_verein/ 

季刊90
季刊91
bottom of page