季刊「モーツァルテイアン」第95号

 
2015.12.01 モーツァルテイアン・フェライン発行

  


 季刊「モーツァルテイアン」(第95号) (2015年12月1日発行) 


………も く じ……… 

 《レクイエム》ライプツィヒ初演と初版譜の発行・・・・・・・・・・・・・・ 福地勝美

9月例会《皇帝ティートの慈悲》の悲劇(お話 大津聡氏)・・・・・・・・・ 山崎博康

グレン・グールドの演奏・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 篠田 滋

 「聞かず嫌い?」~ハルノンクール雑感、あるいは一聴衆として思うこと・・・ 加藤文夫

オーケストラの楽器配置について(第15回)・・・・・・・・・・・・・・・・真部 淳 

 

 表紙:  マリア・プライン巡礼教会(ザルツブルク近郊)の聖母子像
 目次の写真: マリア・プライン巡礼教会の祭壇
 裏表紙: 丘の上に立つマリア・プライン巡礼教会       (いずれも倉島収氏撮影、2006年10月) 


     

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


エディターより

■ 5年に一度ワルシャワで開催のショパン国際ピアノ・コンクール。第17回のことしは10月初めから3週間にわたる審査の結果、韓国のチョ・ソンジンが優勝を果たしました。完璧なテクニックはもちろんのこと、叙情性の表現も抜きん出た演奏を予選段階で聴き、大物の登場を予感させました(これは、高度な音声技術を駆使した会場からの動画配信のおかげです)。
 彼はこれまでの各種国際大会ではモーツァルトのピアノ協奏曲も弾いています。11月半ば来日したときの会見では同席したN響関係者が2013年6月の定期公演で弾いた第21番に特に言及。「奇をてらわない素晴らしい演奏」と絶賛していました。会見後に、本人にモーツァルト演奏のプランを聞くと、当面の目標として挙げたのは「第23番と24番」。では、27番は?「それはたぶん、10年後になりそう」。まだ21歳。楽しみです。

■12月といえばモーツァルト絶筆のレクイエム。福地さんにはこの作品のライプツィヒ初演をめぐる考察を寄稿していただきました。学会でのご活躍ぶりはたいへん誇らしいことです。その研究の一端をこうしてご紹介いただき感謝しています。ライプツィヒ初版譜が「キャノン化現象」に果たした役割。この論考はそれがいかに絶大なものだったかを教えてくれます。

■9月の例会では「《皇帝ティーとの慈悲》の悲劇」と題して大津聡先生の講演がありました。その詳報版をお届けします。副題に「市民の意思の高まりとオペラ受容」とあるように、この作品のたどった歴史と時代背景を詳しく解説していただいた内容です。
そのお話は最初のほうで引用された「音楽ほど、流行や時代の趣味に従属しているものは、他にない」というニッセンの言葉を時代ごとに丹念に裏付けていくような構成になっています。
 「ティート」が誕生時から背負った宿命について、これほど網羅的、緻密な解説はめったにお目にかかれません。この作品をあらためて鑑賞する際には貴重な手引きとなりそうです。例会の録音を起こした記録全体について、ご多忙の中、懇切丁寧にチェックしてくださった先生に深く感謝いたします。

■篠田さんのエッセーはグレン・グールドとの出逢いと魅力の再発見がテーマ。楽譜を読みこなすほどに演奏家の意図も見えてくるようです。バッハからベートーベン、モーツァルトの作品、演奏をさまざまに比較、考察した上で、ひとつの結論に達しています。

■加藤さんは指揮者「ハルノンクール」に捧げるオマージュを綴っています。こだわりの人名表記にも巨匠への敬愛ぶりがうかがえます。わたしも昨年春の演奏会形式によるダ・ポンテ3部作公演(アン・デア・ウィーン劇場)を放送で鑑賞、鮮烈な演奏に感動しました。

■真部先生の連載はローマ編のお話が続いています。演奏会評にとどまらず、音楽風土を鋭く観察した比較文化の視点も興味深いところです。ポリーニ公演のチケット入手難を嘆いたときの市民の反応が愉快です。

■前号でお知らせした故森治夫さん(元顧問)と若松茂生さん(現名誉会長)との再録・オペラ対談(下)は紙幅の関係で次号に回します。ご了承ください。

■表紙写真は今回も倉島収さんのサイトからご提供いただきました。目次の写真も同様です。珍しい構図の母子像に初めて接しました。(2015 11 28 山崎博康) 

 

 

 

 

季刊「モーツァルティアン」第96号原稿募集

モーツァルト関係の音楽論、音楽随想、音楽評論など自由

締切目:2016年1月20日  発行予定:2016年3月1日

*原稿は原則ワードファイル(標準設定フォーム)をEメールにてお送り下さい。

*送り先は山崎hyrynx@gmail.com

 *郵送の場合は編集部まで:〒279-0014浦安市明海4-2-5-608  山崎博康方

 

 

 

モーツァルティアン・フェライン新会員募集中 

名誉会長:若松茂生、会長:澤田義博、副会長:石津勝男、倉島収、川口ひろ子、 

顧問:久元祐子(国立音楽大学准教授)、田辺秀樹(一橋大学名誉教授)

主な活動:季刊「モーツァルティアン」と月報「事務局レター」の発行、月例会の開催

年会費(入会金なし):正会員5,000円、学生会員2,500円、*例会費は別途実費が必要

お問い合わせ:倉島収:04-7191-0500(TEL&FAX)

ホームページ:http://www.geocities.jp/mozartian_verein/ 

季刊「モーツァルテイアン」第94号

 
2015.09.01 モーツァルテイアン・フェライン発行

  


 季刊「モーツァルテイアン」(第94号) (2015年9月1日発行) 


………も く じ……… 

インタビュー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ピアニスト 江端津也子さん

誌上インタビュー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ピアニスト 下山静香さん

自然と音楽、そしてモーツァルト・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 石津勝男

ピアノ協奏曲と大原總一郎・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 澤田正彦

モーツァルトと南チロルあれこれ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 加藤文夫

オーケストラの楽器配置について(第14回)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 真部 淳

フォルトゥーナの音楽日記(第8回)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 川口ひろ子

オペラ対談「5大オペラ愛聴盤」(上)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 森治夫+若松茂生

 表表紙: ザルツブルク大司教がつくった夏の離宮、ヘルブルン宮殿
 裏表紙: 噴水の仕掛けがある庭園内の食卓   (いずれも2005年9月 倉島収氏撮影) 

 

     

 

 

 

 

 

 

 

 


エディターより

■ 欧州連合(EU)が加盟28カ国の話題作を上映する「EU FILM DAYS 2015」(会場:京橋)。 そこで紹介された少なくとも3作品に共通点がありました。モーツァルトが使われていること です。ロック音楽で体制に反逆する1960年代初頭の若者を主人公にしたハンガリー映画 「メイド・イン・ハンガリア」。政治とメディアの関わりを主題に、泡沫候補が本命の大統領 候補に浮上する顛末を描いたスロバキア映画「候補者」。彼の音楽がさりげなく挿入され、ストーリー展開に絶妙な効果を上げています。

■本年度アカデミー賞(外国語映画賞)受賞作のポーランド映画「イーダ」は若い修道女の目を 通して重い歴史を淡々と、静謐なモノクロ映像で描いた作品。節目ごとに交響曲第41番「ジュピター」の各楽章が流れ、心象風景を語ります。モーツァルトが映画の分野で今なお重要な役割を果たしていることに感動を覚えました。

■秋の例会は10月が江端津也子さん、11月が下山静香さんと演奏会が続きます。そこでインタビューはピアニストのお二人にご登場願いました。当会とのお付き合いが長い江端さんは「カーサ・モーツァルト」での初例会に出演されたのがご縁の始まり。「モーツァルトのお導き」は数字「352 」の、驚くべき偶然の一致にもつながっているようです。ハンガリーで昨年自筆譜の一部が発見されたK.331の新楽譜に挑む演奏も楽しみです。

■下山静香さんには魅力あふれる語り口でご自身の世界を語っていただきました。スペイン経由でモーツァルトを再発見したくだりなど、興味深いお話満載です。「カーサ・モーツァルト」での演奏会に期待が高まります。

■毎回味わいのある随筆をお寄せいただいている石津勝男さん。今回は長年山歩きに親しんでこられた方ならではの思索が綴られています。音楽と自然との関わり。その考察が感謝の念で結ばれていることに深みを感じます。

■実業家、大原總一郎がたいへんなモーツァルティアンだったことを 澤田正彦さんの寄稿で知りました。政財界に影響力を発揮したスケールの大きな文化人。神髄をとらえた一文が井上太郎氏に感銘を与えたのも頷けます。

■モーツァルトと関わりの深い南チロルに魅せられて旅を重ねた加藤文夫さんの歴史紀行は「別天地」への誘いともなっています。教会で聴いたK.563のくだりも印象的。わたしも最近この曲を生で鑑賞、圧倒されました。

■現会員で大のイタリア通と言えば、真部淳先生かもしれません。今回は「ローマ大賞」にあやかったという出会いのお話。それと関係があるのでしょうか、最新来日公演での指揮者との親密な交流もさすが、です。

■オペラの話題作を中心に最新動向を追う川口ひろ子さんの連載はことし上半期の東京公演報告。批評眼は常に的確で大いに参考になります。私流ベスト3のトップには野田秀樹演出「フィガロ」の伯爵役が選ばれています。

■前号で、今年春お亡くなりになった森治夫さん(元顧問)を追悼し若松茂生さん(現名誉会長)とのオペラ対談を再録しましたが、その続編としてお二人の対談「5大オペラ愛聴盤」を2回にわたって掲載します。今回はその(上)。2004年9月の季刊誌に載った記事の再録です。「レコード芸術」2015年8月号の「名曲名盤500」に収められた作品も対談に登場します。その意味ではこの対談は不滅の価値があるとも言えそうです。

■表紙写真は倉島収さんのサイトからご提供いただきました。目次の口絵は石津さんがご用意してくださいました。お二人に御礼申し上げます。(2015 8 17 山崎博康) 

 

 

 

 

季刊「モーツァルティアン」第95号原稿募集

モーツァルト関係の音楽論、音楽随想、音楽評論など自由

締切目:2015年10月20日  発行予定:2015年12月1日

*原稿は原則ワードファイル(標準設定フォーム)をEメールにてお送り下さい。

*送り先は山崎hyrynx@gmail.comまたは木村:flkimura@jcom.home.ne.jp

 *郵送の場合は編集部まで:〒279-0014浦安市明海4-2-5-608  山崎博康方

 

 

 

モーツァルティアン・フェライン新会員募集中 

名誉会長:若松茂生、会長:澤田義博、副会長:石津勝男、倉島収、川口ひろ子、 

顧問:久元祐子(国立音楽大学准教授)、田辺秀樹(一橋大学名誉教授)

主な活動:季刊「モーツァルティアン」と月報「事務局レター」の発行、月例会の開催

年会費(入会金なし):正会員5,000円、学生会員2,500円、*例会費は別途実費が必要

お問い合わせ:倉島収:04-7191-0500(TEL&FAX)

ホームページ:http://www.geocities.jp/mozartian_verein/ 

季刊「モーツァルテイアン」第93号

 
2015.06.01 モーツァルテイアン・フェライン発行

  


 季刊「モーツァルテイアン」(第93号) (2015年6月1日発行) 


………も く じ……… 

 森治夫氏の急逝を悼む・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・会長 澤田義博
 森治夫さんを訪ねる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・若松茂生
 誌上インタビュー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ピアニスト上野優子さん
「モーツァルトの舞曲」その秘められた魅力をめぐって・・・・・・・石津勝男
 小劇場のモーツァルトから・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・加藤文夫 
k.1aアンダンテ(4歳)からk.401フーガ(26歳)まで・・・・・・・・岩島富士江 
 私とモーツァト・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・笠島美枝子 
オーケストラの楽器配置について(13回)・・・・・・・・・・・・・・・・・真鍋 淳 
 「2015年モーツァルト紀行」-郵船トラベル音楽の旅に一人で参加して・・倉島 収 


 表表紙: ヴェネツィア・バルカローリ橋が架かる運河(山崎博康氏2012年9月撮影)


エディターより

■神田・駿河台の閑静な高台にある老舗の「山の上ホテル」。その最上階に知る人ぞ知る「モーツァルトの部屋」があります。こだわりの内装に音響装置を備えた特別仕立ての一室を作ったのは、社長、会長を歴任した森治夫さん。オープン当初、相次いで備品が消えたときの言葉が愉快です。「ベートーベン好きの仕業じゃないのか」。 

■「ニッポン最強モーツァルティアン大集合!」と題した座談会(「dankaiパンチ」2008年12月号)でご自身が紹介しているエピソードです。これには一同爆笑。ご難続きでもモーツァルト好きの矜持を守り抜く心意気が感じられます。その森さんが4月、お亡くなりになりました。当会顧問として長く活動を支えてくださった森さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。 

■澤田会長の巻頭言は親交を重ねた森さんへの「オマージュ」です。澤田会長が森さんと久元祐子先生とワインを傾けながらモーツァルトを論じた本誌連載のユニークな鼎談会は大好評でした。会長はその時の言葉を振り返り、ご供養につながる遺志継承を誓っています。 

■澤田会長は上記の追悼文で森さんと若松名誉会長とのオペラ対談を「白眉」と評しています。偉大なるモーツァルティアンを偲ぶよすがとして、本誌第25 号(1998年6月号)に掲載された談論風発の対談を再録しました。その中で、森さんはモーツァルトが「生涯忘れ得ぬ友となる予感がした」出会いの曲として弦楽3重奏のディヴェルティメントK563を挙げています。この作品は本会会員のチェリスト、平野玲音さんが7月の演奏会「トリオ」(フェライン後援)で取り上げます。 

■誌上インタビューは昨年秋の例会で見事な演奏を聴かせてくださったピアニストの上野優子さん。イタリア、フランス留学中に師事した演奏家の錚々たる顔ぶれを見ると、その積み重ねが上野さんの今日に結実しているようです。秋にはフェライン後援の演奏会があります。 

■石津さんのエッセーは「モーツァルトの舞曲」の魅力再発見がテーマ。豊富なデータとともに代表的な作品について魅力の根源を探った内容を読むと、とくに後期の作品群をあらためて聴いてみたくなります。 

■オペラ公演では欧州の大劇場に目を奪われがちですが、加藤さんの寄稿は地方都市の劇場公演をつぶさに観てこられた貴重な報告です。演出面での意欲的な試みが具体的に紹介されており、小劇場の健闘ぶりが分かります。 

■岩島さんは例会に彩りを添えた「インテルメッツォ」についてのお話。K1から始まり42回を数えた歴史連続演奏の取り組みにあらためて敬意を表します。壮大なプロジェクトの続編期待です。 

■笠島さんの寄稿はお嬢様の思い出とともに綴った感動のエッセーです。5月例会で黒岩悠さんが演奏したK310 やK511も登場しますが、そのくだりに胸を打たれます。涙なしに読めないところもあります。 

■真部先生の連載が今回取り上げているのはバイロイト祝祭劇場。第1ヴァイオリンが右側の配置ということを初めて知りました。それが「不思議な音響」を生み出しているようです。 

■最後に、欧州3都市をめぐる「モーツァルト紀行」に参加された倉島さんの報告です。各地の演奏会の模様など最新事情を詳しく紹介した重鎮ならではの興味深い内容。プラハのベルトラムカ荘では特別に内部を案内されたとのことですが、倉島さんが述べているように、その惨状が気掛かりです。(2015 5 27 浦安市 山崎博康) 

 

 

 

モ-ツァルテイアン・フェライン会報 第93号(季刊) 

   2015.06.01発行禁転載

1、「発行人」:若松茂生、「編集人」:山崎博康

2、「編集部」:〒279-0014 浦安市明海4-2-5-608  山崎博康方 

3、特別会費 ¥500円

4、本書掲載記事の、他の著作物やメデイア等への転載を禁じます。 


    

 


季刊「モーツァルティアン」第94号原稿募集

モーツァルト関係の音楽論、音楽随想、音楽評論など自由

締切目:2015年7月20日  発行予定:2015年9月1日

*原稿は原則ワードファイル(標準設定フォーム)をEメールにてお送り下さい。

*送り先は山崎hyrynx@gmail.comまたは木村:flkimura@jcom.home.ne.jp

 *郵送の場合は編集部まで:〒279-0014浦安市明海4-2-5-608  山崎博康方

 

 

 

モーツァルティアン・フェライン新会員募集中 

名誉会長:若松茂生、会長:澤田義博、副会長:石津勝男、倉島収、川口ひろ子、 

顧問:久元祐子(国立音楽大学准教授)、田辺秀樹(一橋大学名誉教授)

主な活動:季刊「モーツァルティアン」と月報「事務局レター」の発行、月例会の開催、

年会費(入会金なし):正会員5,000円、学生会員2,500円、*例会費は別途実費が必要、

お問い合わせ:倉島収:04-7191-0500(TEL&FAX)

ホームページ:http://www.geocities.jp/mozartian_verein/ 

 
 

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