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5月例会のお知らせ 20日(土)に樋口隆一明治学院大学名誉教授の講演に決定。
演題は『モーツァルトの教会音楽とバッハ』です。お楽しみに!
場所:麻布区民センター 時間:午後2時から4時半 金額:2500円(一律)

最近参加者が少なく、例会の開催が難しくなっています。
​是非多くの皆さんにご参加いただきたいと思います。

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 2021年3月例会(第402回)延期のお知らせ 

 

    この所の政府等諸団体の動きを踏まえ、大変残念ですが、3月14日土曜日の例会(山崎博康氏のご講演)は延期することになりました。会員の皆様に感染者が出ない事を予防するための措置です。どうぞご理解のほどお願い申し上げます。

尚、山崎博康氏(副会長兼編集長)のご講演は、9月19日土曜日に決まりました。

                             モーツァルティアン・フェライン
                                     会長 澤田義博

 

今後の例会予定 (OCC:お茶の水クリスチャンセンター)


●4月18日(土)    田辺 秀樹氏 (OCC416号室)
●5月16日(土)  コンサート(会場:代官山教会ホール)
         ジェラール・プーレ氏・川島氏
●6月20日(土) 樋口隆一氏 :ハフナー交響曲(OCC415号室)

●9月19日(土)山崎博康氏(OCC901号室)

*「事務局からのお知らせ」


<会員の皆様へ年会費振込のお願い>
2020年度の年会費の振込をお願いいたします。


振込先
モーツァルティアン・フェライン
みずほ銀行
東京中央支店

店番号110 普通預金 口座番号2243788


年会費5,000円家族会員6,000円

よろしくお願いいたします。


会員の皆様へ

1. 連絡先に変更などありませんか?

   レターにて連絡先等のupdateを行う必要があるため住所録再整備の関係で住所・電話番号・メールアドレスなど会員名簿を更新しています。電子メール会員の方は添付ファイルに記入して送って下さい。郵送会員の方は、記入して封書にて送って下さい。

2.今後の例会
3月の例会に続き4月以降も変更の可能性もあり、4月以降の例会についても延期・中止など変更の可能性がありますので、毎月当会新ホームページをご確認下い。
https://www.mozartian-verein.jp/

 

 


2020年2月例会記録
 今回は「ショパンの音楽におけるバッハとモーツァルト」というテーマで森垣桂一先生にご講演頂いた。以下その主要点を記す。
・ショパンはバッハとモーツァルトを生涯にわたり尊敬していた。
・近年の研究では、他のロマン派の作曲家と異なり、美学的にも、作曲の観点からもバッハとモーツァルトを手本にしていたことが明らかになって来た。
1.ワルシャワ時代
・ショパンが6歳の時から、教えていたA.ジヴ二―は、教材として、J.S.バッハの「平均律クラヴィア曲集」を与えていた。
・1826年 ワルシャワ音楽高校に入学
・1827年 ショパンは17歳の時、モーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」の中のデュエット “La ci darem la mano”による変奏曲変ロ長調 Op.2 を作曲している。1829年、ウィーンのケルントナートーア劇場で初演された。
・1829年にワルシャワでフンメル(モーツァルトの弟子)に会う。
・ワルシャワでは、モーツァルトに次ぐ、第2の神童と呼ばれた。
2.パリ時代
・A・マルモンテルによれば、「モーツァルトはショパンの神であり、バッハは弟子たちに学んだ方が良いと勧めた巨匠の一人だった」モーツァルトとバッハに対する評価はかなり異なっている。
・1841年、ショパンの変化点が起きる。それはケルビーニの「対位法とフーガの技法」を入手した時である。ショパンはカノンとフーガを試作したりした。具体的には、
①ソナタ形式を自分なりに変容させた。
 ②バッハの対位法については、既成概念に捉われず取り入れ、自己表現の手段とした。  
 更に、バッハの対位法をショパンの時代のピアノに活用した(詳しくは後述)。
3.晩年
・教則本の下書きに、ショパンは「モーツァルト、バッハ、ベートーヴェンを好きになるように努め、傑作をしっかり学ぶことが大事です」と書いた。
・1848年2月26日、パリのプレイエル・ホールにおけるショパンのパリ最後のコンサートで、モーツァルトのホ長調K.542のピアノ・トリオを演奏した。
・ロンドン演奏旅行では、モーツァルトの「2台のピアノのための変奏曲」K.501をジュリアス・ベネディクトと共演した。
・ショパンは臨終の際、フランショームとチャルトリスカ公妃に対し「私を思い出すときにはモーツァルトを演奏して下さい」と言ったという。
・1849年10月30日、ショパンのパリ・マドレーヌ教会における葬儀の際はモーツァルトのレクイエムが彼の遺言により、演奏された。また同時にオルガンがショパンの前奏曲ホ短調とロ短調を奏で、オーケストラは彼のピアノ・ソナタ変ロ短調の葬送行進曲を演奏した。
・1850年代初めに、ショパンの希望により、チャルトリスカ公妃がパリのランベール館に集まった人々と「モーツァルト・クラブ」を創立した。
  さて、ここまではショパンに対する、モーツァルトとバッハの影響或いは関係について、時系列的に追ってきたが、別の視点からみてみたい。
・作曲家の系列という視点からは、モーツァルトーフンメルーショパンードビュッシー、
 もう一つは、ベートーヴェンーチェルニー -リストーラヴェルという流れになる。
 ここで、森垣先生が最後に引用されたC.ローゼンの言葉「古典の様式の真の継承者とは、その様式の名残を大切に持ち続けた者たちではなく、ショパンやドビュッシーのような者たちを指す。というのも彼らは、当時支配的だった音楽言語の自由だけを残し、その残りは徐々に変化させて最終的に壊している。」これは、けだし名言である。
・作曲の動機という視点からは、バッハはクラヴィアの為の音楽を書き、ショパンはピアニストの為の音楽を書いたともいえる。
・バッハはモーツァルトにショックと思われるほどの影響を与えたが、ショパンに対しても、対位法的に大きな影響を及ぼした。ショパンの音楽における対位法的要素は次の
3つのカテゴリーに分類可能である。
(1)    メロディーと伴奏による「ホモフォニー様式(カンタ
ービレ様式)における
対位法的要素(疑似対位法)
  (2)「声部書法」における対位法的要素(自由書法)
  (3)「厳格な」対位法的試み
以上が、森垣先生が、ショパンの音楽にバッハとモーツァルトの光を与えると、その音楽はどのように輝くかを示されたご講演の内容である。        (文責:澤田義博)

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