第266回 モーツァルティアン・フェライン例会 2007年12月15日

 
  事務局レター【第141号】/2007年12月

 【編集者】若松 茂生/塙 雅夫/山本 廣資/古田 佳子bxp00423*yahoo.co.jp(スパムメールが増えてきましたのでリンクを外しました。お手数ですが*を@に替えて送信願います)

●12月例会(第266回)のお知らせ 

 ザルツブルクと日本の間で   お話…牧野 成史氏(横浜モーツァルトアカデミー主宰)

 日時:2007年12月15日(土)午後2時   
注意!今月は土曜日です


会場:お茶の水「クリスチャンセンター」(JR「お茶の水」下車・徒歩3分)

 例会費:¥2500(会員・一般共)

 

 

 今月は久しぶりに牧野さんをお招きしました。12月はモーツァルトの命日の月でもあり、宗教曲に一家言ある牧野さんのお話をうかがうのはとても意義あること思います。牧野さんからのメッセージをご紹介します。 

 

 


 早いもので私の活動拠点をザルツブルクから日本に移して10年になります。その間もザルツブルクには頻繁に帰り(?)演奏を続けています。国内での活動は横浜モーツァルトアカデミーの定期演奏会をはじめ数十公演を超えました。その中でモーツァルトを取り上げる頻度は6~7割にもなると思います。今回はその中から最近演奏した、オーボエ協奏曲K.314の録音を全曲聴いていただきます。

 私がモーツァルトと本格的に出会ったのは、幸か不幸か23歳で渡欧してからのことです。それから15年間ザルツブルクを中心にオーストリア、ドイツ、イタリアで演奏し、親しみ、理解を深めました。そのため私の演奏は逆輸入に相当すると思います。日本ではなく欧州でモーツァルトを知ったことは、自分史的に見ても貴重な体験だったと思います。 

 帰邦してからの活動では相当な逆カルチャーショックがありました。いままで当たり前だったことが通用しませんでした。なにをするにもすべてゼロからの立ち上げで、試行錯誤を繰り返す日々は大変といえば大変でした。でもそのおかげで自分の音楽観がずいぶんと明確になったと思います。多くの方々にも賛同していただき、また支援していただきました。

 日本人はモーツァルトに求めるレベルが高く、その分妥協が少なく、そういった意味で仕事に集中できます。日本人は世界的に見て実に特殊な、異文化を受け入れる感覚を持っていると思います。私がザルツブルクで異文化に溶け込めたのもそういった国民性もあったのかもしれません。

モーツァルトの宗教曲はスペシャリストが少なく、演奏法も大きく解釈が分かれます。ザルツブルク大聖堂にいた十数年は、そのことを理解するのに非常に有意義だったと思います。 

 

 

 例会後は恒例の懇親会にもぜひご参加ください。(F)

会場:「デリ・フランス」お茶の水店/TEL:03(5283)3501


●今後の例会のご案内(会場記載のないものはお茶の水クリスチャンセンターです)

 1月19日(土)第7回 会員参加型例会

 2月23日(土)水谷彰良氏(西洋音楽史・日本ロッシーニ協会)「モーツァルトと同時代の作曲家サリエリの音楽性の役割の再評価」

 (以下3月15日、4月12日、5月10日の予定です)

 

 ●11月例会の報告(第265回/11月11日)

モーツァルティアン・フェラインとともに25年   お話…若松 茂生(本会会長)

モーツァルティアン・フェラインが25周年を迎えた。この25年は僕にとって37歳から62歳と人生で最も重要な時期をフェラインとともに過ごしてきた。現在フェラインの会長をしているが、この25年間のうち18年間を海外で過ごすことになってしまったので、僕のフェラインに対する貢献は限られたものである。しかし、僕のモーツァルトの生活の中では限りなく大きな位置を占めてきた。今回の例会のお話では、フェライン草創期の歴史をお話することによって、自分史を語ることになった。講演原稿は、季刊「モーツァルティアン」12月号に前半が掲載され、次の号で後半を掲載する予定である(僕の個人ホームページでもご覧になれる)。

 原稿は用意したのだが、最初から大きく脱線してしまい、モーツァルトとの出会いから話が始まってしまった。大学時代まで僕はたいへんなビートルズ・ファンでクラシックなど聴いたことがなかった。それが、大学2年の終り、あるところで武蔵野音楽大学で声楽を専攻している女学生から「クラシックをお聴きになりますか」と聞かれて言葉につまり、それからクラシックを聴くようになった。

 当時FM実験放送が開始されており、ほぼ一日中クラシック音楽が放送されていた。それを毎日聴いて、大学ノートに曲目と感想を記録していった。一年間で有名な曲はほとんど全て聴いてしまった。良かった曲、好きな曲に○印を付けていったのだが、一番多くついた曲がモーツァルトだった。それで一年後にワルターの交響曲のレコードを買い(第35番、39番、40番の徳用盤)、それがモーツァルティアンにいたる第一歩となった。従って、この一度しか会ったことのない女性は僕をモーツァルティアンにした恩人である。

フェラインは、1982年12月5日に雑誌「モーツァルティアン」を創刊することによって実質的に設立したが、全くのゼロからの出発というわけではなかった。その前にモーツァルト愛好会というサークルで雑誌を編集した。最初に雑誌の編集を行なったのは1968年であるから40年前になる。そして、1981年7月に「モーツァルト作品目録ディスコグラフィー」声楽曲篇、同年12月に器楽曲篇・インデックス篇をその愛好会で出したが、これが地方のモーツァルティアンの目にもとまって一定の評価を得た。それで全国的なモーツァルティアンを結びつける雑誌が作れないかと考え、無理を承知で「モーツァルティアン」を創刊した。

 

 草創期の苦労話は「季刊」掲載の講演原稿を読んでいただくとして、フェラインを設立して、雑誌を作り続けたのは、モーツァルトの音楽から昼となく夜となく、あふれるような恩恵をうけている僕たちのモーツァルトへの感謝の気持を表すためだった。この気持は今でも変わっていない。それで最初にシュターダーの歌うコンサート・アリア《我が感謝を受けたまえ》K383を聴いた。K383は僕のフェラインにおけるケッヘル番号である。

 

 

 

●情報コーナー

 コンサート情報

★12/20(木)19:00/JTアートH03-5572-4945/宮本文昭と仲間たち/M:アイネ・クライネ・ナハトムジーク、交響曲29番他/\3000

 ★ 1/8(火)19:00/サントリーH/読売日響名曲シリーズ(オール・モーツァルト)/M:交響曲28番、41番、P協奏曲22番/ウルフ指揮、シーララP/\8000~4000読売日響03-3562-1550

 ★ 1/10(木)19:00/東京芸術劇場/読売日響名曲シリーズ(オール・モーツァルト/演奏曲目、出演者は1/8(火)に同じ/\8000~2000読売日響03-3562-1550(H)

オペラ情報

★東京室内歌劇場03-5642-2267「後宮からの逃走」12/16(日)14:00、新国立(中) 、東京室内歌劇場03-5642-2267

 ★プラハ国立劇場「フィガロの結婚」1/8(火)オーチャード、11(金)武蔵野文化、19(金)鎌倉芸術

★プラハ国立劇場「魔笛」1/9(水)なかのZEP0、10(木)府中の森、12(土)川口リリア、13(日)神奈川県民、15(火)、16(水)東京文化

★成人の日記念コンサート「ドン・ジョヴァンニ」(演奏会形式)1/14(月)15:00チケット・スペース03-3234-9999(H)


CD情報(価格はタワー新宿店初回入荷分価格) ★こちらからどうぞ(Y)


 


●あとがき

久しぶりにスペースがあるので一言。毎月お送りしている印刷したレターとホームページ(以下HP)に掲載しているレターは、原則として内容は同じですが、もともとその特性には決定的な違いがあります。若松会長のHPをご覧になったことがある方ならご理解いただけると思いますが、誤解を恐れずに言えば、『HPには字数制限がない』ということです。

 皆さんは『情報格差(デジタル・ディバイド)』という言葉を耳にしたことはおありでしょうか。TVを見ていると司会者やアナウンサーがよく「詳しくは番組のHPをご覧ください」と言いますが、ある時パソコンを使えない老父がそれを見て「見れない人間はどうするんだ」とぽつりと言ったのです。これこそが情報格差の最たるものだと思うのですが、フェラインの会員間でそのようなことが起きるのは出来る限り避けたいというのが、編集をしている者の願いです。

レターの大部分を占める例会報告や演奏会、CDの情報も、担当の方が書いて下さったものは一字たりとも削りたくないので、原稿が盛りだくさんの時は、段落や行間を詰めたり、地図を小さくしてみたりと四苦八苦しています。読んでくださっている方も見にくいことがあるかとは思いますが、なにとぞご了解くださるよう切にお願い致します。(F)


 


●11月例会のあとの楽しい懇談会の風景の写真が出来ました。

いつもワンパターンですが、慣例の懇談会の写真をお送りします。  今回の懇談会会場は、新装なった「デリ・フランス」お茶の水店で、前回好評だったのでここに定着しそうな場所です。前回と同じ横長の会場が用意され、会員だけ集まれるように仕切られた部屋の一角であり、まずまずの雰囲気とお食事・飲み物が得られました。いかがでしたでしょうか。会場と駅に近いのが何よりですね。いろいろな会場をテストしておりますが、飲み物・食事の内容・雰囲気などご意見をお寄せ下さい。

第265回 モーツァルティアン・フェライン例会 2007年11月11日

 
  事務局レター【第140号】/2007年11月

 【編集者】沢田 義博/塙 雅夫/山本 廣資/古田 佳子bxp00423*yahoo.co.jp(スパムメールが増えてきましたのでリンクを外しました。お手数ですが*を@に替えて送信願います)

●11月例会(第265回)のお知らせ 

 モーツァルティアン・フェラインとともに25年   お話…若松 茂生氏(本会会長)

 日時:2007年11月11日(日)午後2時   
注意!今月は日曜日です


会場: お茶の水「龍名館」(JR「お茶の水」聖橋口下車・徒歩3分)

 例会費:¥1500(会員・一般共)

 

 

ここ数年、この時期はニューヨークから若松会長が帰国してお話ししてくださいます。若松会長からのメッセージです。 

 

 


モーツァルティアン・フェラインが今年2007年10月で25周年を迎えました。四半世紀になります。この25年は、僕にとって37歳から62歳と、人生で最も重要な時期をフェラインとともに過ごしてきたことになりました。

いつでもフェラインのことが心の中にありますが、思いもよらずこの25年間のうち18年間を海外で過ごすことになってしまいました。ですから僕のフェラインに対する貢献は限られたものになりましたが、僕のモーツァルトの生活の中では限りなく大きな位置を占めてきました。

フェライン創設前の「前史」からはじめて、雑誌「モーツァルティアン」創刊当時の苦労話、月刊「モーツァルティアン」の発行、そして現在の「季刊モーツァルティアン」への機関誌統合まで、いろいろなエピソードをまじえて私的「フェライン史」をお話しようと思います。 

 

 

 例会後は恒例の懇親会がございますので、ぜひご参加ください。(F)

会場:「デリ・フランス」お茶の水店/TEL:03(5283)3501


●今後の例会のご案内(会場記載のないものはお茶の水クリスチャンセンターです)

 12月15日(土)牧野 成史氏(横浜モーツァルトアカデミー主宰)
 1月19日(土)第7回 会員参加型例会
 2月16日(土)水谷彰良氏(西洋音楽史・日本ロッシーニ協会)「モーツァルトと同時代の作曲家サリエリの音楽性の役割の再評価」

 (以下3月15日、4月12日、5月10日の予定です)

 

 ●10月例会の報告(第264回/10月13日)

パリのモーツァルト   お話…沢田 義博氏(本会会員)

 1777年のパリの地図を使用して、先ずパリ市内及び郊外でモーツァルト所縁の場所について日付順に次のような説明がなされた。それぞれの場所に因んだモーツァルトの作品(以下カッコ内の曲)及び当時の風景画、肖像画、写真も数多く紹介された。

Ⅰ.第1回目のパリ滞在
 1.ボーヴェ館:モーツァルトの滞在以外にこの館を有名にしているのは、この館の当初の女主人カトリーヌ・ド・ボーヴェとルイ14世のエピソードであった。

2.ヴェルサイユ宮殿:ヴェルサイユ宮殿見学の際に見落されがちな第一王女アデライードの音楽サロン(モーツァルトがルイ15世一家のために演奏した部屋)等が紹介された。(K.6 クラブサン・ソナタ)

3.エリゼ宮:ポンパドゥール夫人の人物像とその肖像にまつわるエピソードが、その肖像画及び彼女がモーツァルトを謁見しているシーンの挿絵と共に紹介された。


Ⅱ.2回目のパリ滞在
 1マルタ騎士団副総長宮殿(タンプルにおけるルイ・フランソワ・ド・ブルボン-コンティ公邸):「タンプルのコンティ公邸、四つの鏡のサロンでの英国風茶会」(ヴェルサイユ美術館蔵)について、当時のタンプル界隈の様子及びコンティ公の人物像とエピソード(ワインをめぐるポンパドゥール夫人との確執, 「フィガロの結婚」誕生に貢献)などと共に説明された。特に有名なタンプルの牢獄等。(K.33 キリエ)


Ⅲ.第3回目のパリ滞在
 当時のパリの様子(風俗、ファッション、音楽事情等)が、先ず説明された。 

1.グロ・シュネ通り10番地―現在のサンティエ通り8番地:・まず当座の宿としてブール・ラベ通りのマイヤー宅に4月中旬まで約3週間滞在する。母親が「まるで牢屋にでも入れられているみたいです。」と手紙に書いているのは、この場所のことである。またその後引っ越したグロ・シュネ通り10番地のアパートは現存していない(一部に誤解があるようだが)。
・サンフォニー・コンセルタント変ホ長調(K Anh.9=K6.297B)をめぐるトラブルについて、ロバート・レヴィーンの最近の研究がその曲と共に紹介された。

2.テュイルリー宮殿とコンセール・スピリチュエル:・テュイルリー宮殿の風景画などが用いられ、宮殿やコンセール・スピリチュエルの歴史とルグロ(LEGROS)がこのコンサートの黄金時代を築いた事などが説明された。因みにコンセール・スピリチュエルはオペラ座休演のときのみ、開催が許可されていた(従って、年に35回程度の開催)。
・モーツァルトの「交響曲パリ」のコンサートは大成功であった。その時のコンセール・スピリチュエルの模型がヴィレットの音楽博物館に陳列されている。(K.297 交響曲パリ)

3.パレ-ロワイヤル:・当時のパレ・ロワイヤル界隈の様子について当時の風景画、風俗画を使いながら、パリで屈指の繁華街だった事が説明された。
・当時パレ・ロワイヤルにあったオペラ座におけるモーツァルトのバレエ・パントマイム「レ・プティ・リアン」の上演について(レ・プティ・リアン序曲、K.299b)
・オペラ座のメートル・ド・バレエであった、ノヴェールの人物像。彼がジュノム嬢の父親だった事、そして彼女は本当はジュノム嬢ではなく、ジェナミー夫人だった事。

4.サン・トゥスターシュ教会:・同教会はパリではノートルダムに次ぎ美しい教会であり、ことにオルガンが有名である。また由緒正しい教会で、数多くの歴史的有名人の洗礼式や葬儀(モーツァルトの母親も含め)が行われている。(ピアノソナタ K.310)

5.グリム男爵邸、ショッセ・ダンタン通り:・モーツァルトはパリ滞在の最後に短期間この館に住んだ。
・グリム男爵とデピネー夫人のプロフィール。

6.ノアーユ公爵邸、サン・ジェルマン・アン・レ:・この町にある城はルイ14世がヴェルサイユ宮殿に引っ越すまでは王宮だった。ドビュッシーの生家がある事でも知られている。ド・ノアーユ公爵はフランス軍の元帥であり武勇伝もあるが、一方「演奏が上手なドイツ人」と言う名前のオケを持っていた。この館の写真及び新聞記事(モーツァルトとJ.C.BACHを描いた挿絵)が紹介された。現在はこの館の持主はパリのモーツァルト協会の会員であり、普通の民家になっている。


Ⅳ.その後のパリ:「フィガロ」、「後宮」、「魔笛」、「ドン・ジョヴァンニ」等のパリ初演及びアロイジアの活躍、モーツァルトの伝記の刊行(1801年)、その後のモーツァルト論争の開始、インテリ層の圧倒的なモーツァルト支持などが説明され、スタンダールのモーツァルト評が紹介された。


Ⅴ.おわりに:1.なぜモーツァルトはパリに受け入れられなかったのか?2.パリはモーツァルトの音楽にどのような影響を与えたか?
――という二つの論点が提起された。第一の点については、特に父親レーオポルトのマーケティング戦略の失敗(特にグリムに過大な期待を抱いた事)が指摘された。第二の点については、イドメネオを始め、ダ・ポンテ三部作への影響、その後の協奏交響曲、交響曲、その他の楽曲に対する影響が説明された。

モーツァルトの1778年のパリ滞在は、よく「パリ悲傷」或いは「パリ落日」というような言葉で形容され、母親の客死或いは就職の失敗と言うような悲しい出来事が強調されて語られる事が多いが、実際にはモーツァルトはパリの音楽を貪欲に吸収し続け、大いに得る所があったのではないかと言う結論が示された。最後にサロンで有名な19世紀初めの知識人、スタール夫人の次の言葉が紹介された。「全ての音楽家の中で、音楽と言葉を調和させる才能において、最もエスプリを示したのは多分モーツァルトだろう。」

なおこの講演に際しては事前に若松会長から有益な示唆を頂いた。この場を借りてお礼を申し上げたい。講演録の全文については、季刊「モーツァルティアン」に掲載される予定である。

また今回は世話人の岩島さんにお願いして、ボーマルシェ作の戯曲「セビリアの理髪師」の中で歌われたロマンス「私はランドール」(ボードロン作曲)の変奏曲K.354(1778年パリにて作曲)を特別に演奏して頂いた。改めてお礼を申し上げます。(Y.S) 

 

 

●情報コーナー

 コンサート情報

★11/14(水)19:00/埼玉市文化C/プラハ国立歌劇場管弦楽団/M:交響曲25番、レクイエム/宮寺勇指揮、プロハースヴァーS、小泉詠子A、シュレイマT/\5000~3000コンツェルト・ハウス・ジャパン03-3538-8188

 ★11/24(土)15:00/浜離宮朝日H/演奏会/M:交響曲13番、29番、V協奏曲3番/堀正文指揮V、桐朋学園オーケストラ/桐朋学園音楽部門演奏課03-3307-4158

 ★12/12(水)19:00/トッパンH/中沢きみ子V&モーツァルトwithアーロン弦楽四重奏団&NAGANO国際音楽祭オーケストラ/M:2つのVのためのコンチェルトーネK109、VとVaのためのコンチェルタンテK364、交響曲29番/\5000~4500コンサートオフィスアルテ03-3352-7310

 ★12/12(水)18:45/東京文化(小)/日本モーツァルト協会例会03-5467-0626/M:K282、K544、K408/\4800学2000(H)

オペラ情報

★武蔵野音大オペラコース試演会「コシ・ファントゥッテ」、11/16(金)17:30、武蔵野音大モーツァルトホール、無料、武蔵野音大江古田キャンパス演奏部03-3992-1120 東京室内歌劇場03-5642-2267「後宮よりの逃走」、12/14(金)18:30、15(土)14:00、新国立(中)(H)


CD情報(価格はタワー新宿店初回入荷分価格) ★こちらからどうぞ(Y)


 


●10月例会のあとの楽しい懇談会の風景の写真が出来ました。

いつもワンパターンですが、慣例の懇談会の写真をお送りします。  今回の懇談会会場は、新装なった「デリ・フランス」お茶の水店で、前回好評だったのでここに定着しそうな場所です。前回と同じ横長の会場が用意され、会員だけ集まれるように仕切られた部屋の一角であり、まずまずの雰囲気とお食事・飲み物が得られました。いかがでしたでしょうか。会場と駅に近いのが何よりですね。いろいろな会場をテストしておりますが、飲み物・食事の内容・雰囲気などご意見をお寄せ下さい。

第264回 モーツァルティアン・フェライン例会 2007年10月13日

 
  事務局レター【第139号】/2007年10月

 【編集者】石津 勝男/塙 雅夫/山本 廣資/古田 佳子 bxp00423*yahoo.co.jp(スパムメールが増えてきましたのでリンクを外しました。お手数ですが*を@に替えて送信願います)

●10月例会(第264回)のお知らせ 

 パリのモーツァルト   お話…沢田 義博氏(本会会員)

 日時:2007年10月13日(土)午後2時 ※今月は土曜日です

会場:お茶の水「クリスチャンセンター」(JR「お茶の水」下車・徒歩3分)

 例会費:¥1500(会員・一般共)

 

 

 今月は初登場の沢田さんです。沢田さんは、みずほ銀行パリ支店長、フランス経済財政産業省及びジェトロ・パリ、シニア・アドバイザーとしてパリに通算8年勤務後、現在は帝国ピストンリングの常勤監査役をお勤めです。さらに帰国後はフェラインの世話人としてもいろいろとお骨折りをいただいています。沢田さんからのメッセージです。 

 

 


 今回は、1777年(モーツァルトの3回目のパリ滞在1年前)のパリの地図を使って、フェラインの皆様をモーツァルトが訪れた18世紀後半のパリにご案内したいと思います。パリやパリ郊外の中で、モーツァルトに因んだ主な場所や余り知られていないエピソードを日付順に音楽を交えながらご紹介致します。出来るだけ臨場感を持って頂けるよう、絵画や写真も使って参ります。

なお、既にモーツァルトの解説書やガイドブックなどに書かれていることは最小限にして、むしろ書かれていない事を重点的にお話し致します。同時に現代のパリの音楽事情にも触れたいと思っています。

フランスが歴史上、最も輝いた時期はルイ14世(17世紀後半及び18世紀初頭)とナポレオンの治世(1799年以降の10数年)の2回だったと言われていますが、モーツァルトがパリに滞在した頃はちょうどその二つの治世の狭間で、ルイ14世(1638-1715=76歳、在位期間72年 )の曾孫ルイ15世(1710-1774=64歳、在位期間59年 )とその孫ルイ16世(1754-1793, 在位期間18年)の時代でした。往時の輝きに翳りが見え始め、フランス革命も11年後に迫っていました。

そのようなフランスの歴史の大きな流れ、そして当時のフランス文化あるいは風潮の中にモーツァルトのパリ滞在を位置づけて、その意味するところを探ってみたいと考えます。 

モーツァルトの1778年のパリ滞在は、よく「パリ悲傷」ですとか或いは「パリ落日」というような言葉で形容され、母親の客死或いは就職の失敗と言うような悲しい出来事が強調されて語られる事が多いように思われます。しかし実際にはモーツァルトはパリの音楽を貪欲に吸収し、大いに得る所があったのではないかと私は考えております。その理由を、
・何故モーツァルトはパリに受け入れられなかったのか?
・パリ滞在はその後のモーツァルトの音楽にどのような影響を与えたか?
という二つの視点からご説明したいと考えております。 

 

 

 大勢のお越しをお待ちしております。また、例会後の懇親会にもぜひご参加ください。(F) 

会場:「デリ・フランス」お茶の水店/TEL:03(5283)3501


 ●今後の例会のご案内
 (会場記載のないものはお茶の水クリスチャンセンターです)

 11月11日(日)若松 茂生氏(本会会長)……龍名館
 12月15日(土)牧野 成史氏(横浜モーツァルトアカデミー主宰)
 2008年1月19日(土)第7回 会員参加型例会

 

●9月例会の報告(第263回/9月15日)

 結論の出ない問答~才能のもたらす幸不幸   お話…中野雄氏(音楽プロデューサー)


 【モーツァルトと天与の資質】
このお話については昨年10月の講演〈モーツァルト天才の秘密〉において述べたことと重なるが、大切なのは、自分に具わっている遺伝子の“質”を、早期に認識すること。自分がいかなる資質を持ってこの世に出て来たのかを自覚し、資質の錬磨に心を砕けば、この世の栄光を手に出来る確率は非常に高い。父レオポルトの息子への認識は間違いではなかった。

 「私はモーツァルトの生涯と音楽における三つの大きな出来事をあげることが出来ると思うのです。一つは母の死、二つ目はコンスタンツェとその後の新しい生活、そして三つ目は父レオポルトの死。あとのことは全部枝葉だと思います」(内田光子)

 30歳は人生節目の年齢である。モーツァルトも、ベートーベンもこの頃を境に曲想が劇的に変質をはじめている。ベートーベンの場合、巡り来たった1800年という年代が、幸運にも貴族社会の斜陽化と市民階級の勃興という、音楽市場の構造変化の時期に重なった。交響曲〈第3番英雄〉や〈運命〉、ピアノソナタ〈悲愴〉や〈熱情〉といった激しく、決して楽しくはない曲も、喝采をもってウイーンの人々に受け容れられていったのである。

しかしモーツァルトにとって不幸であったのは、ベートーベンとの15年の歳月の差であった。平時であれば「たかが15年」という時の流れであろうが、1789年に勃発したフランス革命とその後のナポレオン戦争に象徴されるように、時代はまさに疾風怒濤の時期を歩んでいた。

ベートーベンは〈英雄〉と同じ1803年の春、7年という歳月をかけていた〈ピアノ協奏曲第3番〉という名作を完成させている。ベートーベン「宿命のハ短調」と呼ばれる曲の一つである。彼が挑戦の目標としたのはモーツァルトの〈ピアノ協奏曲第24番ハ短調K491〉であった。「この作品において彼はモーツァルトの作品らのモデルから離れて、自分の音楽言語を獲得した」という賛辞がある一方「"天賦の"という形容詞で比べるなら、両者の才能の差は隔絶している」というあるピアニストの一言を私は忘れることが出来ない。

 【今日の演奏家と聴衆について】
モーツァルト〈クラリネット五重奏曲イ長調K581〉第二楽章、響きが不思議なほど透明感を増して、あの世を観て来た人にしか書けないのではないかと思われる曲想に仕上げられている。こうした素晴らしい曲は良い演奏でしかも実演で聴くのが一番である。本来なら再生機で聴くことは好ましくない。想い出の音を、心の中で持ち歩くべき音楽であろう。

レコード会社のクラシック・レコード部門は縮小に次ぐ縮小で、アメリカ系のメジャーレーベルはことごとくクラシック・レコード部門を店仕舞いした。理由は簡単。演奏の質が均一化して無内容となり、面白くなくなったからである。

 演奏の内容がコンクールの増加と聴き手の大衆化によって全般的に薄められ、ミスのないだけの、優等生的なスタイルに標準化される。完璧でさえあれば、心がこもっていなくても良いのか。どのようにしてウィーン・フィルの様な豊かな音楽を復権させるかが今後の演奏家の課題であろう。

 

―――以上中野雄先生のご講演の要旨ですが筆者のメモだけでは不十分なので先生の著書を参考にさせて頂きました。(「丸山眞男 音楽の対話」、「ウイーン・フィル音と響きの秘密」「モーツァルト 天才の秘密」いずれも文春新書)(K・I)

 

 

●第7回会員参加型例会出演者募集!

 来年1月19日の参加型例会の出演者を募集中です。持ち時間は一人20分程度。
 応募は11月15日までに下記担当世話人へ。詳細は先月の事務局レターをご覧ください。

 川口ひろ子 fortuna-h*kuf.biglobe.ne.jp(スパムメール対策です。*を@に替えて送信してください)


 


●情報コーナー

 コンサート情報

★10/29(月)18:45/東京文化(小)/モーツァルト協会例会03-5467-0626/K184、K203、K207、K237/寺神戸亮V、レ・ボレアード/\5000学2000

 ★10/30(火)19:00/東京文化(小)/M:V協奏曲1番、セレナードK203/寺神戸亮V、レ・ボレアード \5500学2000 ラ・ブティット・ルブリーズ03-6750-9710

 ★11/1(木)18:00/王子H/新井力夫フルートリサイタル、小林道夫P/M:ソナタK302、K304、K376¥他/\4000サロンセイワ045-324-4326

 ★11/2(金)19:00/トッパンH03-5840-2222/バドゥラ=スコダ《ヴィーンからの風》/M:幻想曲K397、デュボールの主題による変奏曲、ソナタK457/\7000学3500(H)


オペラ情報

★新国立劇場「フィガロの結婚」10/18(木)18:30、21(土)14:00、23(火)18:30、27(土)14:00、新国立03-5352-9999 神奈川オペラフェスティバル「コジ・ファン・トゥッテ」10/27(土)15:00、28(日)14:00、神奈川県民H、横浜シティオペラ045-316-5153(H)


CD情報(価格はタワー新宿店初回入荷分価格) ★こちらからどうぞ(Y)


 

 

●9月例会のあとの楽しい懇談会の風景の写真が出来ました。

 今回の懇談会会場は、新装なった「デリ・フランス」お茶の水店で、今回初めての場所です。横長の会場でしたが、会員だけ集まれるように仕切られた部屋の一角であり、まずまずの雰囲気とお食事・飲み物が得られました。会場と駅に近いのが何よりですね。 いつもとは食事の内容や、雰囲気が大分変わり、いかがでしたでしょうか。いろいろな会場をテストしておりますが、飲み物・食事の内容・雰囲気などご意見をお寄せ下さい。

 

 

第263回 モーツァルティアン・フェライン例会 2007年9月15日

 
  事務局レター【第138号】/2007年9月

 【編集者】倉島 収/塙 雅夫/山本 廣資/古田 佳子 bxp00423*yahoo.co.jp(スパムメールが増えてきましたのでリンクを外しました。お手数ですが*を@に替えて送信願います)

●9月例会(第263回)のお知らせ 

結論の出ない問答 ~才能のもたらす幸不幸~ モーツァルトと天与の資質   お話…中野 雄氏(音楽プロデューサー)

 日時:2007年9月15日(土)午後2時 ※今月は土曜日です

会場:お茶の水「クリスチャンセンター」4F・416号室(JR「お茶の水」下車・徒歩3分)

 例会費:¥2500(会員・一般共)

 

 

ことさら厳しい暑さの夏も終わり、待ち焦がれた涼しさの到来です。今月は昨年大好評でした中野先生をお迎えします。先生からのメッセージをご紹介します。

 

 


 資質の練磨と開花:教育プロセスの検証。
 成果の享受と失脚:時代と潮流を読むこと。
 後輩ベートーヴェンの人生を重ね合わせ、天才の幸不幸、作品の普遍的価値などを考えてまいりたいと思っております。今回は質疑応答も交え、充実した時間を過ごさせていただきたく存じます。 

 

 

 例会後恒例の懇親会はクリスチャンセンター隣りの新会場です。皆様ぜひご参加ください。(F) 

会場:「デリ・フランス」お茶の水店/TEL:03(5283)3501


 ●今後の例会のご案内
 (会場記載のないものはお茶の水クリスチャンセンターです)

 10月13日(土)澤田 義博氏(本会会員)「パリのモーツァルト」
 11月11日(日)若松 茂生氏(本会会長)……龍名館
 12月15日(土)牧野 成史氏(横浜モーツァルトアカデミー主宰)
 2008年1月19日(土)第7回 会員参加型例会

 

●7月例会の報告(第262回/7月28日)

 交響曲第39番変ホ長調K.543を聴き比べる   お話…安田 和信氏(国立音大非常勤講師)

 1、聴き比べの前提、
 交響曲第39番変ホ長調K.543の録音の第一楽章冒頭部を取り上げ、あらかじめ以下のような聴き比べの前提を考察してから、代表的なものを譜面を見ながら比較試聴を行なうという、安田先生ならではの面白い試みの例会で、会員一同大喜びであった。

 (1)1920年代から2000年代まで時期の異なる音盤として、安田先生が所有する私蔵CD+a=69種(30年代まで5、40年代4、50年代11、60年代9、70年代7、80年代16、90年代9、2000年代7、)を対象とした。配布された資料には、録音年、指揮者名、オーケストラ名、のほか先生が実測した3種の所要時分がデータとして添付されていた。

 (2)使用する楽譜エディションによって解釈が変わる可能性があり、代表的な現代エディションとしては、イ)AMA(旧モーツァルト全集、1880年ブラームス校訂版)、ロ)BHPB(同指揮者用シリーズ)、ハ)EU(Eulenburg版、史上初の学問的批判版)、ニ)NMA(新全集ランドン校訂版1958)の4種類があり、配布スコアに違いが略記されていた。

 

 (3)聴き比べる箇所は、第一楽章第1~70小節とし、次の三カ所に細分して聴き比べのポイントを設定した。

3-1、第1~25小節、アダージョ;(1.分19秒~3.08、)拍子、基本テンポ設定の問題:拍子が4/4(AMA、BHPB)か、2/2(EU、NMA)か/付点リズム処理の仕方、/記譜された音の処理の仕方、/デュナーミクの問題、f、pのみが記譜されているが細かい単位での強弱の設定の仕方、/第22~25小節の序奏の終わり方、

3-2、第26~53小節、アレグロの主要主題;(0.分31秒~0.44、)テンポ設定、/スラー記号の解 釈(2音符間のスラーを切るか否か)など、

3-3、第54~70小節、アレグロの最初のトゥッティ;(0.分17秒~0.30、)テンポ設定(テンポを上げるか否か)、/60~70小節の旋律線および和声の造形。

 2、オーケストラ奏者の演奏法の歴史的な変遷の問題、
 1920年代から2000年代まで、56年、91年及び06年のモーツァルトイヤーを中心に音源に数のばらつきはあるが、約80年にわたる演奏記録を評価することになる。

ホグウッド(1981/2年、1分44秒)に始まった2/2拍子をとった古楽器的奏法の普及により、80年以降の演奏の最も特徴的な変化は、序奏部のテンポに現れていた。最も早いノリントン(1990年、1分19秒)盤を聴いたが、一方では、古い演奏の中にクナッパーツブッシュ(1929年、1分42秒)というホグウッド並みの早い演奏があり、この問題は、18世紀では2/2と譜記されていても4/4で演奏しても良いとする、古くから指揮法上の曖昧な問題があったことを教わった。

また、18世紀の原則ではスラーの最後の音を明確に切るとされていたが、版によるスラー記号の違い、2音符間と2小節にまたがるスラー記号などをどう解釈して演奏するかが、指揮法上の違いになるようであった。

 3、代表的な演奏についての試聴、
 69種のCDを全て聴く時間はないので、先生の選ぶ代表的な演奏を聴いてみた。

 1)カラヤン5(Berliner-PO)1988年、(3.01-0.32-0.21)、;序奏部の遅さ・壮大さに溢れ、続くアレグロが早く、コントラストが明解。彼の5つの演奏のブレが少ない。

 2)テイト(English-CO)1984年、(2.55-0.35-0.20)、;序奏部はゆっくりと丁寧に、アレグロで弦のスラーを短く切った、特徴ある演奏。録音のせいにもよるが、アレグロのトゥッテイでホルンやティンパニーが強調されていた。

 3)ブリュッヘン(18th Century O)1988年、(2.36-0.35-0.19); 古楽器奏法にしては遅い序奏部に、スラーを短く切った奏法で、トゥッティでのクレッシェンドが実に爽快。

 4)ブリトン(English-CO)1963年、(2.09-0.36-0.20)、;古い演奏の割に早めのテンポで、カラヤンと対照的。ティンパニーが強く付点処理が明確で、三つに分けたスラーで終わる。

 5)カザルス(Marlboro-FO)1963年(2.29-0.40-0.20)、;うなり声で始まる特徴の多い演奏。序奏の後半で早くなったり、非常に遅いアレグロで、スラーを明確に区切っていた。

 6)ムラヴィンスキー2(Leningrad-PO)1972年(2.23-0.34-0.20);2回目のライブ演奏で序奏が当時として遅くない。アレグロが早く、音を抜く奏法など独特の処理が目立つ。

 

 4、おわりに、
 皆が一番馴染んでいるワルター(Columbia-SO)1960年(3.02-0.36-0.20)の演奏を、会員からの質問で比較のため聴いたが、実にゆったりとした堂々たる演奏であった。また、カラヤンやベームを例に高齢になるにつれテンポが遅くなる傾向はないかという質問に対しては、肉体的な話は別として、高齢になるにつれ緩急/強弱などのコントラストを強調する方もおり、一概には言えないというお答えであった。

なお、先生は「レコード芸術」からこのテーマで執筆を依頼され、近日中に原稿を送付するという。これだけ豊富な資料をどう纏められるか、9月号(8月20日出版)を楽しみにしていただきたいと思う。(07/07/30、O.K.)

 

 

●第7回会員参加型例会出演者募集!

 来年1月は恒例となりました全員参加型の例会です。モーツァルトに関するお話・CD/映像鑑賞・演奏等どんな内容でも結構です。できるだけ今まで出なかった方の出演を期待します。

 受付は先着順とし、希望者多数の場合は次回に繰り延べさせていただきますので、ご了承ください(F)

◎日 時…2008年1月19日(土)
◎募集内容
  【1】お話:日頃の思いを熱く語る。
  【2】CD&映像(DVD、VTR 、LD)お気入りやお薦めをかける。
  【3】演奏:楽器や歌(ソロでもアンサンブルでも)
◎持ち時間… 1人20分以内、10分でも15分でもOK。(応募時におおよその出演時間を自己申告して下さい)
◎条 件…モーツァルトに限る
◎締 切…2007年11月15日

 【1】【2】【3】の参加部門とその内容を、下記世話人までご連絡ください。
 川口ひろ子 fortuna-h*kuf.biglobe.ne.jp(スパムメール対策です。*を@に替えて送信してください)


 


●情報コーナー

 コンサート情報

★9/27(木)18:45/東京文化(小)/モーツァルト協会例会/M:4つのコントルダンスK101、カッサシオンK99、弦楽四重奏K80、ディヴェルティメントK251/ラ・バンド・サンパ/\4500学 2000日本モーツァルト協会:03-5467-0626

 ★10/6(土)18:00/オペラシティH/シューベルト:未完成、M:レクイエム/秋山和慶指揮、野田ヒロ子S、小川明子Ms、錦織健T、三原剛Br、東響、東響コーラス/\6000~2000 東響:044-520-1511

 ★10/7(日)14:00/ミューザ川崎/シューベルト:未完成、M:レクイエム/出演、問合せ先は10/6と同一/\7000~2000

 ★10/13(土)14:00/第一生命H/M:P協奏曲20番、交響曲38番他/堤俊作指揮、赤松林太郎P、ロイヤルチェンバーオーケストラ/\6000~5000 学1000 コンサートイマジン:03-3235-3777(H) 


オペラ情報

★東京音楽大学創立100年記念オペラ「フィガロの結婚」、9/20(木)、21(金)18:00、東京音大演奏03-3982-2496

 ★ベルリン国立歌劇場「ドン・ジョヴァンニ」、9/28(金)、30(日)、10/2(火)、6(土),NBS03-3791-8888(H)


CD情報(価格はタワー新宿店初回入荷分価格) ★こちらからどうぞ(Y)


 

 

●7月例会のあとの楽しい懇談会の風景の写真が出来ました。

 今回の懇談会会場は、トラットリア「ナポリの下町食堂」お茶の水店で今回で2回目の場所です。いつもとは食事の内容や、雰囲気が大分変わり、いかがでしたでしょうか。いろいろな会場をテストしておりますが、飲み物・食事の内容・雰囲気などご意見をお寄せ下さい。

第262回 モーツァルティアン・フェライン例会 2007年7月28日

 
  事務局レター【第137号】/2007年7月

 【編集者】澤田 義博/石津 勝男/塙 雅夫/山本 廣資/古田 佳子  bxp00423*yahoo.co.jp(スパムメールが増えてきましたのでリンクを外し ました。お手数ですが*を@に替えて送信願います)

●7月例会(第262回)のお知らせ 

交響曲第39番変ホ長調K.543を聴き比べる   お話…安田 和信氏(国立音大非常勤講師 )

 日時:2007年7月28日(土)午後2時 ※今月は土曜日です

会場:お茶の水「クリスチャ ンセンター」8F(JR「お茶の水」下車・徒歩3分)

 例会費:¥2500(会員・一般共)

 

 

 今月は安田先生のお話をうかがいます。先生からのメッセージをご紹介します。 

 

 


この2年ほど、モーツァルトと他の作曲家の関係についてお話をさせていただきましたので、本年はモーツァルトのみを正面から取り上げてみたいと考えておりました。そこで、「正面から」かどうかはわかりませんが、名曲の数多い録音をいろいろと聴き比べるというテーマにさせていただきたいと思います。

 題材は交響曲第39番といたします。もちろん、この作品全体を対象にするには時間がまったく足りませんので、今回は第1楽章の序奏から主要主題にかけての部分のみを徹底的に聴き比べてみる予定です。私の個人的な趣味で音盤の良し悪しを述べるのも申し訳ありませんし、無意味と思われますので、少なくとも以下の3つの視点に留意したいと思います。

 (1)1920年代から2000年代まで時期の異なる音盤を選ぶ。
 (2)使用する楽譜エディションによって解釈が変わる可能性。
 (3)オーケストラ奏者の演奏法(または楽器)の歴史的な変遷。

 演奏について語ることは、作品について語るのと同様、無限の広がりがあります。今回のお話では、話題があまり拡散しないように、聴き比べる際の具体的なポイントを提示しながら、聴き比べを実施していきたいと思います。 

 

 

 楽しみなプログラムですね。大勢のお越しをお待ちしております。また、例会後は先生を囲んだ懇親会にもぜひご参加ください。(F)

会場:トラットリア「ナポリの下町食堂」お茶の水店 TEL:03(3291)3601


 ●今後の例会のご案内
 (会場記載のないものはお茶の水クリスチャンセンターです)

  9月15日(土)中野 雄氏(音楽プロデューサー)
 10月13日(土)澤田 義博氏(本会会員)
 11月11日(日)若松 茂生氏(本会会長)……会場未定
 12月15日(土)牧野 成史氏(横浜モーツァルトアカデミー主宰)

 


●6月例会の報告(第261回/6月9日)

 久元祐子レクチャーコンサート「解剖!Kv310のピアノ・ソナタ」

 6月の例会では、この異色のパリ・ソナタを久元さんの素晴らしい演奏とレクチャーで十二分に堪能する事ができた。J.C.バッハのクラヴィア・ソナタやモーツァルトのK.311との比較演奏も交え、とても分かりやすくお話頂いた。鋭い分析と軽妙洒脱な語り口が印象的だった。特にピアニストの舞台裏、或いは工房を垣間見る事ができて、この曲に対する理解が更に深まったように感じられた。 以下その要旨をご報告致します。

1.このソナタの緊張感はどこから来るのか?

 (1)第1楽章
・多用されるアポジャトゥーラ(例、第6小節)により、聴き手に痛みを感じさせている。左右交互に現れる前打音の存在がフレーズを平坦ではなく立体的にする。
・「溜息のモチーフ」(第14小節)の存在。
・フレーズを徐々に拡大する事により、緊張感をもたらしている。提示部では4小節から7小節に、展開部では4小節から5、更に7小節に拡大している。

 

 (2)第2楽章
・圧巻は何と言っても展開部である。メイナード・ソロモンはその著書“MOZART”の中で、第37小節を”trapdoor”(床の上げぶた)と表現しているが、実に言い得て妙である。このふたを開けると、平安を乱し、心を騒がす力が奔流のようにほとばしり出て来て、モーツァルトはその心の奥底を覗かせる。この部分は彼が書いたソナタの中で最も雄弁なページであると言われている。休止符の多用と不安なトリル、そして2度の不協和音が緊張感を高めていて、既に「ドン・ジョヴァンニ」の地獄落ちの場面を予見させる。
・その展開部を際立たせる、優美な提示部と平安をもたらす再現部。 提示部ではfpの箇所が目立つが、モーツァルトの場合この部分に光が当たる感じになり感情がこもるようになる。再現部ではヘ長調から4度上の変ロ長調でメロディーが展開する。4度のアーメン終止と同様、聴き手に安心感を与える。

(3)第3楽章
・冒頭のAの部分では左手の第1拍目の休止が執拗に現れ、あえぐような感じを与える。
・第199小節からクライマックスを迎えるが、特に第211小節からはフレーズが8小節から、7、7、6、6と縮小して行き最後の緊張の高まりを見せる。

2.演奏者として、どういうところに苦心するのか?

・この曲には過度の感情移入は禁物。
・楽譜の原典版では、演奏法についての指示が殆ど書かれておらず、演奏者に任されている為、アーティキュレーション、ディナーミク、フィンガリングについて自分で考え、工夫する必要がある。

 (1)第1楽章
・冒頭の左手と右手のバランス感(右手は基本的に1音しかない為)。
・提示部の第2主題については、特にアーティキュレーションが大切。
・如何に「音を抜く(捨てる)」かが、緊張感の中にも軽さを表現する為に大事である(例、第23小節)。
・展開部ではディナーミクの幅が広がるが、光と影と言われるモーツァルトのフォルテとピアノをどう弾くか。
  
 (2)第2楽章
・出だしの第2小節で右手に3度のアルトが入ってくるが、このアルトの部分を如何に控えめに弾くかが難しい。また、黒鍵と白鍵を同時に弾く場合、鍵の高さが微妙に異なるので同時に音が聞こえるように工夫する必要がある。
・提示部に竪琴のように弾く部分があるが、拍を先に置くか、後に置くか。
・モーツァルトが得意とする、フレーズをつなぐ「結合のフレーズ」(第4小節)は虹の架け橋のように弾くよう心掛けている。
・第70小節のトリル:雲の上にいる感じで、天使の羽のような動きを出したい。

 (3)第3楽章
・フィナーレの第247小節にオクターブの連続が現れ、最後まで息を抜けない。特に左手とのバランスに気をつけている。

 

3.比較対照された曲

・J.C.バッハ「クラヴィア・ソナタ 作品17 2番」ハ短調 第1楽章/この曲も短調であるが、実は提示部51小節の中で短調の部分は11小節である。美しい曲であるが、その世界にとどまっていて、モーツァルトのK.310との差は歴然としている。因みにモーツァルトはその母の客死後の1778年8月にパリ郊外サン・ジェルマン・アン・レのド・ノア―ユ公爵邸でJ.C.バッハと会っている。モーツァルトが特に親愛の感情を抱いていたJ.C.バッハとの再会は傷心のモーツァルトを元気づけたに違いない。

・「ピアノ・ソナタK.311 第2楽章」/ある巨匠はこの楽章をモーツァルトの“Love song”であり、最も官能的な曲と評している。K.310と似たAndante con Espressione と言う指示がついている。 ただK.310の指示はAndante Cantabile con Espressione であり、歌うように演奏されねばならない。「うつろう」様な感じは二つの曲に共通しているが、違いも大きい。例えばK.310の方が長く、2倍のページ数である。奥行きもより深く感じられる。二曲の作曲時点でのモーツァルトの心象風景が反映されていると考えられる。

4.終わりに

久元さんが演奏するPLEYELは典雅で優しく響いた。ショパンが愛用したPLEYELというピアノの特性もあるが、やはり何と言っても久元さんがモーツァルトを愛し、深い理解と分析に基づいて、一音一音に愛情を込めて演奏なさる事がその最大の理由であろう。(YS)

 

 

●訃報

フェライン会員の栗田久暉氏(K35、72歳)は、病気療養中のところ平成19年6月28日にご逝去されました。葬儀は7月2日と3日、目黒カトリック教会にて執り行われました。栗田氏の生前のお人柄を偲び心よりご冥福をお祈り申し上げます。(I)

※栗田さんが例会講師をしてくださった際の事務局レターです。 例会予告(第117号)   例会報告(第118号)
 第118号事務局レターに在りし日の栗田さんのお姿があります。


 

 

●情報コーナー

 コンサート情報

★8/5(日)13:30/すみだトリフォニーH/グローバルフィル定期/M:交響曲37番、32番、ブラームス:交響曲2番/森口真司指揮/\2000柳町042-381-5084

 ★8/12(日)14:00/くにたち市民劇場042-574-1515/素顔のモーツァルト/M:アリア「恋はいたずらもの」、クラリネット協奏曲/三沢洋史指揮、岩本麻里S、松浦麗A、黒田大介T、大森一英Bs、三沢志保P、東京バロック・スコラーズ/\2000

 ★ 9/8(土)18:00、9(日)15:00/NHKホール/N響定期A/M:「フィガロの結婚」序曲、P協奏曲24番、交響曲36番/A・プレヴィン指揮とP/\8150~1500N響ガイド03-3465-1700(H )


オペラ情報

★二期会「魔笛」新国立、7/26(木)18:30、27(金)16:00、28(土)15:00、二期会チケットC03-3796-1831

 ★ミラマーレ・ムジカ「魔笛」めぐろパーシモンH、8/29(水)、8/30(木)18:00、ミラマーレ・ムジカ045-530-8350(H)


CD情報(価格はタワー新宿店初回入荷分価格) ★こちらからどうぞ(Y)


 

 

●6月例会のあとの楽しい懇談会の風景の写真が出来ました。

 今回の懇談会会場は、荻窪駅周辺の山本さん・近藤さんが苦労して見つけた今回初めての場所です。横長の会場でしたが、会員だけの部屋であり、何よりも掘り炬燵になっていたのが助かりました。いつもとは食事の内容や、雰囲気が大分変わり、いかがでしたでしょうか。いろいろな会場をテストしておりますが、飲み物・食事の内容・雰囲気などご意見をお寄せ下さい。

 
 
 
 

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