第261回 モーツァルティアン・フェライン例会 2007年6月9日

 
  事務局レター【第136号】/2007年6月

 【編集者】沢田 義博/塙 雅夫/山本 廣資/古田 佳子 bxp00423*yahoo.co.jp(スパムメールが増えてきましたのでリンクを外しました。お手数ですが*を@に替え て送信願います)

●6月例会(第261回)のお知らせ 

解剖!K310のピアノ・ソナタ   お話…久元 祐子氏(ピアニスト)

 日時:2007年6月9日(土)午後2時 ※今月は土曜日です

会場:荻 窪「かん芸館」(JR「荻窪」下車・徒歩7分)

 例会費:¥3000(会員・ 一般共)

 

 

 今年も久元先生のレクチャーコンサートの時期がやってきました。先生からのメッセージをご紹介します。

 

 

 1778年にパリで作曲された、イ短調K310のピアノ・ソナタは、いろいろな点で異色の作品で、モーツァルトの作品の中でも、また、この時期につくられた鍵盤音楽の中でも、屹立している感があります。
  この異色の名作について、ほかの作品との比較を交え、演奏法を含め、考えてみたいと思います。

 


 会場は荻窪から10分ほどのかん芸館です。先生を囲んだ懇親会ももちろん予定しております。 ご家族、ご友人をお誘いになってご来場ください。お待ちしております。(F) 


 ●今後の例会のご案内

 7月28日(土) 安田 和信氏(国立音大非常勤講師)……クリスチャンセンター
 (8月は夏休みです)
 9月15日(土) 中野 雄氏(音楽プロデューサー)……クリスチャンセンター
10月13日(土)沢田 義博氏(本会会員)……クリスチャンセンター
11月11日(日)若松 茂生氏(本会会長)……会場未定
 12月15日(土)牧野 成史氏(横浜モーツァルトアカデミー主宰)……クリスチャンセンタ ー

 


●5月例会の報告(第260回/5月19日)

“Piacere di Mozart”  フルート・ピッコロ:大田 哲弘/フルート:麻生 優希/ピアノ:河原 奈美

 5月例会 “Piacere di Mozart”(「モーツァルトの悦楽」)と題されたコンサートが新大久保スペースDOで開催された。

 1.「ソルフェッジョ K.393」
 全部で11曲あり(内、完成された曲:5、未完の曲:6)、例えば第1曲:楽譜の冒頭に「我が愛しのコンスタンツェの為に」と書かれ、62小節で中断している。
 第5曲:同じく冒頭に「我が愛しの妻の為に」と書かれている。

 

 第2曲:「ハ短調ミサ」の「クリステ」に類似している。その為、これら11曲はソルフェージュの練習曲として1782年8月頃ウィーンで書かれたと言われているが、各曲冒頭の書き込みが様々である事から、全11曲をまとめて作曲したのではなく、折々に書いたものと考えられている。

 本日は、その中から、第2曲(「ハ短調ミサ」の「クリステ」類似の曲)他1曲が演奏された。 このK.393はその性格上、公開のコンサートで演奏される事はめったにないので、初めて聴かれた方が多かったと思う。 先ずは、演奏者のお心遣いに感謝致します。

 2.「魔笛」K.620及び 「後宮からの逃走」K.384から二つのオペラの中でフルートとピッコロが活躍する場面がメドレー的にアレンジされていて、とても楽しい演奏だった。

 

 3.「2台のピアノの為のソナタ」ニ長調 K.448
 1993年10月14日付「ニューヨーク・タイムズ」がイギリスの科学誌「ネイチャー」の記事を紹介した。この記事によれば、カリフォルニア大学アーヴァイン校の学生を対象として、研究者が実験的に、このK.448を10分間学生に聴かせた所、IQ指数が有意な上昇を示したと言うのである。 当時ニューヨークに住んでいた筆者が数日後リンカーンセンター近くのタワーレコードに行った所、この曲の定番であるペライアとルプーのCDが山のように積まれていて、その商魂の逞しさに驚かされた。

この曲はアウエルンハンマー嬢のコンサートの為に作曲され、モーツァルトは第2ピアノを弾いた。今回のコンサートでは二本のフルートとピアノで演奏されたが、こういう演奏形態にすると2台のピアノの対話が、二本のフルートの対話に置き換わり、コンツェルタント的になる。あたかも「二つのフルートの為のシンフォニア・コンツェルタンテ」とでも言うような。

ところでフルーティストの大田さん、麻生さんは快適な会話を楽しんでいたが、一方ピアノの河原さんは大変だったと思う。でもお陰で緊張感のある演奏となった。

 

 4.「アダージョ」ロ短調 K.540
 河原さんのお話にもあった通り、モーツァルトの唯一のロ短調である。
モーツァルトが生きた啓蒙時代には、絶望的な調性であるロ短調は避けられるのが通常であった。展開部での半音階的そしてエンハーモニックな転調は素晴らしく、ショパンの出現までは再び聞かれることはない。この曲のもう一つの特徴は“沈黙”が大きな意味を持っているという事で、事実20回の休止がある。河原さんはこの二つの特徴を正確に捉え、微妙なニュアンスを見事に表現していた。

 5.「ヴァイオリンとピアノの為のソナタ」ホ短調 K. 304
この曲はマンハイムで着手され、パリで完成されている。最近判明したこの事実から、モーツァルトの母のパリにおける客死とは関係ないというのが今や通説であるが、この曲の悲しさは尋常ではない。第2楽章に現れる一時的な明るさがこの曲の悲壮さを更に増幅し、我々はこの曲が悲歌である事を再認識させられる。やはり母の死と関係あると考えたい。

モーツァルトは自身の私生活の感情を曲の中で吐露することはめったにないが、この曲はその例外的な一曲だと思う。今日の大田さん、河原さんお二人の演奏を聴きながら、この思いが更に強まった。

 

 上記の他、バッハのソナタ1曲が演奏されたが、紙面の関係上割愛させて頂く。

K.304の演奏で、会場が悲壮感に包まれた事を気にされたのか、最後はアンコールとして、フランス・ロココ期の典雅なワトーやブーシェの絵画を髣髴とさせる「フルートとハープの為の協奏曲」ハ長調 K.299第2楽章が演奏され、雅な雰囲気の中で楽しいコンサートは幕となった。(Y.S.)

 

 

 


●情報コーナー

 コンサート情報

★6/22(金)19:00/王子H/薫モーツァルトの夜/M:すみれ、トルコ行進曲、「フィガロの結婚」より他/新藤晶子、村上洋子(以上S)、北沢幸、村松桂子(以上Ms)、池田直樹Bs-Br、高木由雅P/\4000直樹企画03-3398-6699

 ★6/28(木)19:00/東京オペラシティCH/東京フィル定期/M:大いなる魂と高貴なる心、どうしてあなたを忘れられよう、交響曲25番、マーラー:交響曲4番/ダン・エッティンガー指揮、シャロン・ロストル=ザミールS/\7500~3000東京フィル03-5353-9522

 ★7/5(木)19:00/東京オペラシティCH/ラフマニノフ:P協奏曲3番、M:大ミサ曲K427/ダン・エッティンガー指揮、東京フィル、東京オペラシンガーズ、木村博美S、シャロン・ロストル=ザミールS、水口聡T、佐藤康弘Bs/\12000~3500アリオン・チケット・センター03-5301-0950

 ★7/6(金)19:00/自由学園明日館/モーツァルト・アカデミー・トウキョウ・ザルツブルグの系譜/坂本徹指揮、MATヴォーカル・アンサンブル、渡辺聡Og/M:ミゼーレK85、ミサ・プレヴィスK115、ハイドン:8声の「アヴェ・レジナ」他/\8000沢井事務所042-394-9199

 ★7/9(月)19:00/武蔵野文化(小)044-54-2011/M:V協奏曲5番、交響曲29番他/チェコフィルハーモニー室内管弦楽団、松山冴花V/\5000

 ★7/14(土)15:00/芸大奏楽堂/M:フルート協奏曲K314、ホルン協奏曲K447、ハイドン:トランペット協奏曲他/\2000東京芸大演奏芸術センター050-5525-2300

 ★7/14(土)14:00/横浜みなとみらいH/M:V協奏曲1番、5番、VとVaのための協奏交響曲、交響曲29番/マキシム・ヴェングーロフ指揮とV、UBSヴェルビェ・フェスティバル室内オケ/\14000~4000学3000ジャパンアーツ03-5237-7711

 ★7/18(水)、24(火)19:00/東京オペラシティH/M:V協奏曲1番、5番、VとVaのための協奏交響曲、交響曲29番(24日はショスタコーヴィチ=室内交響曲)/マキシム・ヴェングーロフ指揮とV、UBSヴェルビェ・フェスティバル室内オケ/\15000~4000学3000ジャパンアーツ 03-5237-7711

オペラ情報

★東京フィル定期「クレタ王イドメネオ」(演奏会形式)、7/11(水)19:00 東京オペラシティH、7/15(日)15:00 オーチャードH、東京フィル03-5353-9522

 ★二期会「魔笛」新国立、7/26(木)18:30、27(金)16:00、28(土)15:00、二期会チケットC03-3796-1831(H)


CD情報(価格はタワー新宿店初回入荷分価格) ★こちらからどうぞ(Y)

第260回 モーツァルティアン・フェライン例会 2007年5月19日

 
  事務局レター【第135号】/2007年5月

 【編集者】倉島 収/塙 雅夫/山本 廣資/古田 佳子 bxp00423*yahoo.co.jp (スパムメールが増えてきましたのでリンクを外しました。お手数ですが*を@に替えて送信願います )

●5月例会(第260回)のお知らせ 

大田哲弘・河原奈美 ジョイントコンサート “Piacere di Mozart”

フルート:大田哲弘/ピアノ:河原奈美(フルート賛助出演:麻生優希)

 日時:2007年5月19日(土)午後2時 ※今月は土曜日です

会場: 新大久保「スペース Do」(新大久保DAC内、JR「新大久保」下車・徒歩3分/「大久保」下車・徒歩5分) 

 例会費:会員:¥2500 / 一般:¥3000

 

 

  今月は皆さまお馴染みの大田哲弘(Fl)先生と河原奈美(Pf)先生のジョイント・コンサートです。この例会だけのために、モーツアルトが大好きなお二人の先生方が、ご苦労なさってお寄せいただいたプログラムと、メッセージとをご紹介します。当日のお二人の演奏ばかりでなく、アドリブによる楽しい語りや解説がとても楽しみです。 

 

 


さて5月19日の例会でのプログラム、下記のように考えております。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

ハ短調ミサを歌うコンスタンツェのための(?)ソルフェッジォ K.393
 (Fl.Pf.) 

 「魔笛」「後宮からの逃走」より <「笛」活躍シーン>
(Picco.Fl.Pf.)

 2台ピアノのためのソナタ K.448
(Fl.Pf.  arr.Andras ADORYAN) 

ピッコロ・フルート 大田哲弘
フルート 麻生優希(賛助出演)
ピアノ 河原奈美
 ________________________

J.S.BACH  ソナタ ロ短調 BWV 1030
 (Fl. Pf.)

 W.A.MOZART アダージォ ロ短調 K.540
 (Pf.)

 W.A.MOZART ソナタ ホ短調 K.304
 (Fl. PF.)

 フルート      大田哲弘 
   ピアノ        河原奈美

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

第1部はフルート二人がソルフェッジオで「歌」の練習をして、
(声楽練習曲なのに、さすがモーツァルト!驚きの美しいラインです!!)
オペラに入り、(ここでは、オーケストラ内の実際のピッコロ、フルートパートを演奏します。したがって、ピアノがフルート以外の楽器および歌パートを受け持ちます。) 

 1部の最後は昨年ヒットした「のだめカンタービレ」でも有名になった
[2台ピアノのためのソナタ]をフルート2本とピアノで大奮闘いたします。

 第2部はモーツァルトでは珍しい「ロ短調」 珠玉のアダージオをはさんで、
バッハの「ロ短調」、モーツァルトの「ホ短調」のソナタです。
 短調の持つ 多様に変化する「情熱」の魅力を表現したいと思います。

 助演の麻生優希(あそう ゆき)は大田の生徒で、現在まだ学生ですが、
 前途有望なフルーティストの卵です。

 


 恒例の懇親会は会場近くで予定しております。先生方もご出席いただけますので、楽しみにして下さい。当日の受付で場所を、ご確認ください。(OK) 

 

 ●今後の例会のご案内

 5月19日(土) 大田 哲弘・河原 奈美 ジョイントコンサート……新大久保・DAC
6月9日 (土) 久元 祐子氏(ピアニスト)……荻窪・かん芸館
 7月28日(土) 安田 和信氏(国立音大非常勤講師)……クリスチャンセンター
 (8月は夏休みです)
 年内は、9月15日(土)、10月13日(土)、11月10日(土)、12月15日(土)の予定 です。 

 

●4月例会の報告(第259回/4月14日)

 宗教的ジングシュピール「第一戒律の責務」K.35のDVDを見る   お話・・・田辺秀樹氏( 一橋大学教授)

 1、06年の生誕250年を記念するザルツブルグ音楽祭の最大のイヴェントは、M22と称する22オペラ作品の全曲演奏であろう。その中で「イドメネオ」、「にせの女庭師」、「アポロとヒアキントス」、「ドン・ジョバンニ」などを現地で見ているが、最大の収穫は初めて舞台を見た宗教的ジングシュピール「第一戒律の責務」K.35であった。
とても11歳の時の作品とは思えぬほどの面白さがあり、改めてこの作品を見直したので紹介するものである。なお、この音楽祭の初期のオペラ作品は、いずれも魅力的なものが多かった。

 

 2、第一戒律とは、マルコ伝第12章第30節にあるイエスの言葉で「心をつくし、精神をつくし、 思いをつくし、力をつくして、主たるあなたの神を愛せよ」という第一の最も高貴なる戒律(いまし め)の責務である。この教えを平明な劇にしたもので、全体を三人の作曲家が担当している。ザルツ ブルグのイエズス会では、一般の民衆にこれらの教えを理解させるため、伝統的に寓話的な楽しい舞 台作品を上演してきた。

 3、劇の内容は、なまぬるい生き方をしている普通のキリスト教徒が主人公で、善良ではあるが「世 俗の霊」に直ぐに惑わされて、堅固な信仰を確立することが出来ない。モーツアルトが作曲したのは 、この劇の第一部であり、神を知らぬ人が神の「慈悲」と「正義」の助けによって次第に教化されて いく。そして第二部(ミヒャエル・ハイドン)、第三部(アードルガッサー)と進むにつれて、この キリスト教徒はいろいろな試練を経ながら、最後には真の信仰へと導かれていくものとされている。 

 4、演奏はヨーゼフ・ヴァルニヒ指揮でモーツアルテウム大学交響楽団であった。演出はアメリカ人 のジョン・デユーで、06年8月24~28日に3度、ザルツブルグ大学の講堂で行われたものが、 DVDに収録された。配役は以下の通りである。

●正義;渡辺美智子 ●慈悲;コルドウラ・シュスター ●世俗精神(悪霊)クリステイアーネ・カ ルク ●キリスト教精神(修道士);ベルンハルト・ベルヒトルト ●キリスト教徒(頼りない若者 );ペーター・ゾン ●(他に黙役として);狩人・ライオン・悪霊たち。

なお、舞台の背景の絵や、登場人物の衣裳などがバロック演劇的な古風なもので、教育ものには打っ て付けの感じであった。

 5、軽快なシンフォニア(序曲)で始まり、クリステイアン・バッハの影響がありそうな軽やかな序 曲で、キビキビとした好演奏であった。オペラ全体は、8曲のアリアで構成されており、アリアの前 後にドイツ語のレチタテイーボがある。

 第1曲は修道士のアリアで、悪霊のために多くの人が誘惑に負けてしまうことを嘆いて歌い、正義と 慈悲に助けを求めている。第2曲では、狩人とライオンが登場するが、狩人は迫る危機を知らずノン ビリしている。狩りにはホルンが響き、アリアの中間部のアンダンテが美しい慈悲のアリアであった 。第3曲は、正義のアリアで、惰眠をむさぼる怠惰な若者を正義が起こそうとする。

 6、第4曲は悪霊のアリアで、若者に正義の警告なんて気にするなと誘惑する3拍子のアリアで、後 半には悪霊たちが出てきて面白く、ブラボーが出た。第5曲は信者のアリアで、「あの雷のような言 葉の力」とトロンボーンのオブリガートを伴った厳かなアダージョのアリア。トロンボーンのカデン ツアには驚かされる。第6曲は再び悪霊のアリアで、「哲学者(修道士)を思い浮かべろ」と、道徳 を説く修道士を悪霊が嘲笑する。第7曲は修道士のアリアで、医者に変装した修道士が信仰こそ良薬 だと若者を諭す軽快なアリアであった。フィナーレの第8曲は、修道士と慈悲と正義の三重唱で「自 らの責務を果たす人間には、恩寵の光が与えられますように!」と歌われ、怠惰な若者を諭して第一 部が終了する。

 

 7、このDVDの映像の特徴は、原作のリブレットに忠実であり、舞台の背景や衣裳も古いものであ るが、登場人物が生き生きしており、歌手達の歌もオーケストラもまずまずの出来で、初めての映像 記録としては素晴らしいものであった。特に世俗精神(悪霊)のクリステイアーネ・カルクは「アポ ロとヒアキントス」でもメリア(主役)を歌っており注目された。

 8、例会では、講演前の前奏として、冒頭に岩島富士江さんのオードブル演奏(第8回)があり、6 つの変奏曲ヘ長調K.54の演奏があった。また田辺先生も講演の後に、カールマンのアリエッタ「 ウイーンへの愛」やシュトルツの「ウイーンは夜になって美しい」他1曲をいつものように弾いてく ださった。山の上ホテルの懇親会も盛会であった。(O.K)

 

 


●情報コーナー

 コンサート情報

★5/20(日)14:00/第一生命H/チェンバーオーケストラ「MASA」演奏会/M:交響曲35番、36 番、ホルン協奏曲3番/S・シャレット指揮、J・ハミルhr/\2000村井03-3468-5279

 ★5/31(木)18:30/護国寺・同仁キリスト教会/モーツァルト連コンサート/M:「魔笛」抜粋、ミ サ曲K275(272b)/森山大演出、佐藤宏充指揮、辻端幹彦、滋田聖美、生駒文昭他/\2500モーツァル ト連事務局044-988-8384

 ★6/2(土)19:15/東京芸術03-5985-1707/M:クラリネット協奏曲、交響曲39番/有田正広指揮、E ・ホーブリッチCL、東京バッハ・モーツァルト・オーケストラ/\4500~2000

 ★6/2(土)17:30/さいたま芸術/ハイドンセット四重奏団定期<モーツァルトの足跡を追って>/M :弦楽四重奏曲1番、14番、ディヴェルティメント3番/無料、門脇070-6650-5335

 ★6/6(水)18:45/東京文化(小)/日本モーツァルト協会例会03-5467-0626/M:リタニアK108、「シ ュポウル・ミサ」主日のためのヴェスベレK321他/坂本徹指揮、モーツァルト・アカデミー・トウキ ョウ/¥4500学2000

 ★6/6(水)19:00/大倉山記念館045-544-1881/奈良康祐Pリサイタル/M:ソナタK283、K309、K332 、K570/\1500高校生以下700

 ★6/8(金)19:00/海老名文化(小)046-232-3231/N響メムバーによる極上の弦楽五重奏の世界/M: 弦楽五重奏曲K516他/\3000(H)


CD情報(価格はタワー新宿店初回入荷分価格) ★こちらからどうぞ(Y)


 

 

●あとがき

◎今月のプログラムは、フェライン会員のために、お二人に頭を捻っていただきました。初めて聴く であろう曲が幾つかあります。コンスタンツエのための(?)「ソルフェッジョ」K.393は、ソ プラノソロでなく、フルートとピアノで聴いていただきます。2台ピアノのためのソナタK.448 は、2つのフルートとピアノで行われますが、これも本邦初演ではないかと思われます。会場は、今 回初めての新大久保DACですので、ご注意下さい。会員やご家族の方は、割引料金の¥2500に なりますので、みなさま、奮ってご参集下さい。

◎メール会員にご登録いただき有り難う御座いました。メール会員には、4月より早速、事務局レタ ーを配信しております。郵送されるハードコピーは、どうしてもスペースの関係で内容が圧縮され、 早くて1週間から10日ほど遅れますし、写真は掲載できません。ホームページで、レターを見た方 が充実しておりますので、是非、メール会員になっていただきたいと思います。(O.K)


●4月例会のあとの楽しい懇談会の風景の写真が出来ました。

 今回の懇談会会場は、今回初めてのお茶の水の山の上ホテルの立食パーテイ用ホールを使わせて貰いましたが、いつもとは食事の内容や、雰囲気が大分変わり、いかがでしたでしょうか。いろいろな会場をテストしておりますが、飲み物・食事の内容・雰囲気などご意見をお寄せ下さい。年をとると、立食よりも席があった方が楽ですが、動かないと大勢の方とお話しできない欠点があります。皆さん、ご意見をお寄せ下さい。

第259回 モーツァルティアン・フェライン例会 2007年4月14日

 
  事務局レター【第134号】/2007年4月

 【編集者】石津 勝男/塙 雅夫/山本 廣資/古田 佳子 bxp00423*yahoo.co.jp(スパムメールが増えてきましたのでリンクを外しました。お手数ですが*を@に替えて送信願います)

●4月例会(第259回)のお知らせ 

「第一戒律の責務」について   お話…田辺秀樹氏(一橋大学教授)

 日時:2007年4月14日(土)午後2時 ※今月は土曜日です

会場:お茶の水「クリスチャンセンター」4F・416号室(JR「お茶の水」下車・徒歩3分)

 例会費:¥2500(会員・一般共)

 

 

 今月は田辺先生のオペラシリーズです。先生からのメッセージをご紹介します。 

 

 


 昨年はモーツァルトの名作オペラの(6)として『コシ・ファン・トゥッテ』を取り上げました。7回目の今年は、順番からすると『魔笛』なのですが、それはしばらく後回しということにして、大きく逆戻りし、モーツァルト11歳の最初のオペラ『第一戒律の責務』(K.35)をとりあげることにしたいと思います。というのも、昨年2006年夏のザルツブルク音楽祭でこの作品の舞台上演を初めて見て、その面白さに驚嘆したからです。さいわいその上演のDVDも出たようですので(字幕は英語ということになりそうですが)、作品についてお話ししながら、このDVDでこの最初のモーツァルト・オペラを皆さんと一緒に鑑賞したいと思います。 

 

 

 恒例になりましたピアノ演奏のことには触れてくださっていませんが、当然ご披露くださることと思います。大勢のお越しをお待ちしております。例会後は先生を囲んだ懇親会にもぜひご参加ください。(F)

 字幕は英語になりそうとのことですが、オペラ『第一戒律の責務』(K.35)の日本語版が発売され、DVDの問題は解消しました。本当に少年モーツアルトの驚くべき作品です。先生のお話にご期待下さい。(K)

会場:山の上ホテル別館地下「シェヌー」TEL:03-3293-2311㈹


 ●今後の例会のご案内

 5月19日(土) 大田 哲弘・河原 奈美 ジョイントコンサート……新大久保・DAC
6月9日 (土) 久元 祐子氏(ピアニスト)……荻窪・かん芸館
 7月28日(土) 安田 和信氏(国立音大非常勤講師)……クリスチャンセンター
 (8月は夏休みです)

 

●3月例会の報告(第256回/3月18日)

 《エイシスとガラテア》ヘンデルの原曲とモーツァルトの編曲版について   お話・・・三澤寿喜氏(北海道教育大学教授)

モーツァルトはヴァン・スヴィーテン男爵の依頼により、4つのヘンデル作品の編曲をしているが、数多くの作品の中からスヴィーテンが4つを選んだ理由のひとつに、当時の思想背景があるのではないか。

 

◎ヘンデルの『エイシスとガラテア』HWV492
 【作曲】1718年5月末・初演:1718年6月半ば、キャノンズのシャンドス邸の一室
 【台本】ジョン・ゲイ(さらにA・ホーグ、J・ヒューズの加筆)
 【題材】オウィディウスの「変身物語」をドライデンの英訳に基づき翻案
 【作品の特徴】ヘンデル初の英語の劇的作品。後のオラトリオの萌芽的作品でもある
【ヘンデル自身の改訂】1732年6月(第2稿)、1739~40年初稿に基づきながら若干の改作。

◎モーツァルトの改訂版(1788年)/1743年のウォルシュの出版譜(1739~40の改訂版)に基づく。
 【声楽部分】基本的に変更なし
【管弦楽部】キャノンズの特殊編成を古典派の2管編成へ
【全体的特徴】ヘンデル原曲…ほとんど弦だけのモノクロ作品/モーツァルト編曲…古典派の2管編成により彩りを豊かにし通奏低音のみの部分は和声を補填/リコーダーの扱い…リコーダーはオーケストラ楽器ではなくなったので使用せずフルートで代替/オーボエの扱い…木管楽器の主役の座をクラリネットに明け渡す。(A・シュタードラーの存在?)/歌唱声部と管弦楽のバランス…原曲では歌唱声部がすっきり全面に出ていたのに対して編曲では時に歌唱声部が厚い管弦楽に埋没することがある/色彩効果…編曲では多彩な管楽器により彩りが付加されているが時に濫用されて(色が多すぎて)効果半減/楽器に対するイメージの相違…眠り、泉=リコーダー→フルートへ・戦い=トランペット(なければオーボエ)→ホルンへ

◎『エイシスとガラテア』オリジナル版(ヘンデル)と編曲版(モーツァルト)の編成比較/前者がガーディナー指揮、後者がホグウッド指揮のCDで聴き比べる。原曲では全23曲のうち9曲について比較。弦以外の管楽器の構成に注目。

 【第1部】(1)シンフォニア(序曲)原曲ob2→ob2、cl2、fg2、hn2…華やかな感じに。
(4)ガラテアのアリア(第2曲)"静かに、静かにしてね"原曲ピッコロ、リコーダー→フルート…鳥のさえずりを描写、感性の違い。
(8)ガラテアのアリア(第6曲)"小鳩がひとり"原曲ob2→cl、fg…牧歌的イメージの変化。少しにぎやかになった印象。clに主導権を与える。

 

 【第2部】(11)合唱(第9曲)"可愛そうな羊飼いたち"原曲ob2→ob2、cl2、fg2、hn2…原曲のフーガがさらに多重になりオラトリオ的に、幸福の絶頂にあるエイシスとガラテアに過酷な運命を予言する。
(13)怪物ポリフェーモのアリア(第10曲)"わしは怒り狂い"原曲ピッコロ、リコーダー→フルート…中間部で新たなオブリガード(炎、嵐)。2人の間に割り込んでくる大きな怪物が小さなソプラニーノを吹く滑稽さがフルートでは少し失われたようである。
(16)エイシスのアリア(第13曲)"愛が助けを求めているが"原曲ob2→ob2、hn2…ホルンで戦の表現。中間部では通奏低音のみであったものに伴奏を付加。
(18)三重唱(第15曲)"やがて羊の群れは山を去り"原曲ob2→ob2、cl2、fg2…管楽器が多様なポリフォニック処理。原曲ではオーボエが効果的なのに対し編曲ではオーケストラにやや埋没したような印象を受ける。
(21)独唱と合唱"私のエイシスはこうして死んでしまったのに"(第16曲)原曲ob2→cl2、fg2、hn2…木管合奏による前奏。レクイエムK626冒頭の響きに似ている、新たな対旋律。悲しみはobとclのいずれかが表現しているだろうか。
(22)ガラテアのアリア"心よ、そなたを愛する者の…"(第17曲)原曲リコーダー2→fl2、cl2、fg2…波を前半はfl、後半はcl、fgで表現。ヘンデルは波を常にリコーダーで表現していたので印象が変わってくる。モーツァルトの編曲によりヘンデルを18世紀末の古典派の響きの中に移し替えたと見ることができるがヘンデリアンである三澤先生のご指摘のように第10曲のバスの大きな声と小さなピッコロ、リコーダーの素朴な音色の対比は原曲のままの方が良いように思えた。

 「エイシスとガラテア」はヘンデル生存中の再演回数は「メサイア」以上であったという。スヴィーテン男爵がこの作品を取り上げた理由はおそらくイギリスにおけるこのような高い評価があってのことだろう。私も小学館のモーツァルト全集(別巻・SMZ-181~184)を取り出して再び聴いてみたが名曲揃いなので思わず夢中になってしまった。この全集をお持ちの方は、SMZ-182の[トラック12]三重唱、[トラック15]ガラテアのソロとコーラスから小川のせせらぎと共に終わるところまでをぜひ聴いて頂きたいと思う。

ヘンデルの研究家である三澤先生は最近、音楽之友社の「作曲家、人と作品シリーズ『ヘンデル』」を上梓され、また4月26日(木)日本福音ルーテル東京教会で「ヘンデルの教会作品」連続演奏会vol.2をご自身の指揮で開催されるそうである。三澤先生のご講演を感謝すると共に今後の益々のご活躍を心よりお祈り申し上げます。(I)

 


●情報コーナー

 コンサート情報

★4/15(日)14:00/HakujuH/神田寛明Fl、辻本智美Pデュオリサイタル/M:ソナタK301、K304、K305、K454、Cl五重奏曲の主題による6つの変奏曲、クーラウ:幻想曲他/\4000ビーフラット・ミュージックプロデュース042-396-3348

 ★4/15(日)14:00/クロイツァー豊子メモリアルサロン/M:アダージョK540、ソナタ8番/室井摩耶子(Pとお話)/\5000 Belton音楽院03-3996-4979

 ★4/16(月)19:00/東京オペラシティコンサートH/M:P協奏曲17番、マーラー:交響曲5番/ハーディング指揮、ロンドン交響楽団、ラン・ランP/\30000~9000カジモト・イープラス0570-06-9960

 ★4/21(土)15:30/第一生命H/ジャパン・シンフォニア第8回定期/M:交響曲38番、41番、「フィガロの結婚」より他/井上喜惟指揮、蔵野蘭子S/\5000学2500ジャパン・シンフォニア0422-45-1585

 ★4/21(土)18:30/めぐろパーシモンH(小)/三崎今日子Sと藤原弥生Pで綴る音の彩色/M:コンサートアリアK538、K579、PソナタK311、ロンドK485、青島広志:SとPのためのモーツァルティアーナ他/\3500東京室内歌劇場03-5642-2267

 ★5/9(水)19:00/大倉山記念館/青島陽子Pリサイタル/M:ソナタK282、パイジェッロのオペラ「哲学者気取り」のアリアによる6つの変奏曲他/\1500大倉山水曜コンサート事務局045-544-1881

 ★5/13(日)14:00/東京芸術劇場/郡司博合唱指揮40周年記念/M:戴冠ミサ曲(永崎京子S、渡辺敦子A、土崎譲T、黒木純Bs)、レクイエム(曽我栄子S、伊原直子Ms、佐々木正利T、芳野靖夫Br)/\4000~3000カンザール042-522-3931

 ★5/16(水)18:45/東京文化(小)/日本モーツァルト協会例会03-5467-0626/M:VソナタK379、K304、K378、K403、K402、K481/若林暢Vn、アルバート・ロトP/\4500学2000(H) ミュージックプロデュース042-396-3348(H)


CD情報(価格はタワー新宿店初回入荷分価格) ★こちらからどうぞ(Y)


●3月例会のあとの楽しい懇談会の風景の写真が出来ました。


 今回の懇談会会場は、今回初めてのお茶の水のトラットリア「ナポリの下町食堂」ですが、いかがでしょうか。いろいろな会場をテストしておりますが、飲み物・食事の内容・雰囲気などご意見をお寄せ下さい。年をとると、立食よりも席があった方が楽ですが、動かないと大勢の方とお話しできない欠点があります。皆さん、ご意見をお寄せ下さい。

第258回 モーツァルティアン・フェライン例会 2007年3月18日

 
  事務局レター【第133号】/2007年3月

 【編集者】倉島 収/塙 雅夫/山本 廣資/古田 佳子 bxp00423*yahoo.co.jp(スパムメールが増えてきましたのでリンクを外しました。お手数ですが*を@に替えて送信願います)

●3月例会(第258回)のお知らせ 

《エイシスとガラテア》~ヘンデルの原曲とモーツァルトの編曲版について   お話…三澤寿喜氏(北海道教育大学教授)

 日時:2007年3月18日(日)午後2時 ※今月は日曜日です

会場: お茶の水「龍名館」本店会議室(JR「お茶の水」聖橋口下車・徒歩3分)

 例会費:¥2500(会員・一般共)

 

 

 今月は三澤先生をお迎えしました。先生からのメッセージをご紹介します。 

 

 


ご存知のとおり、モーツァルトはヴァン・スヴィーテン男爵の依頼により、4つのヘンデル作品を編曲しています。《メサイア》、《アレグザンダーの饗宴》、《聖セシリアの祝日のためのオード》、それに《エイシスとガラテア》です。この4曲の内、モーツァルト版《メサイア》については以前にすでにお話させていただきました。今回は《エイシスとガラテア》についてお話させていただきます。

 《エイシスとガラテア》はヘンデルが1718年の初夏にシャンドス公爵のために作曲した英語の作品です。初演は作曲からまもない頃、ロンドン郊外キャノンズに建てられた公爵の壮麗な邸宅で私的に行われたものと考えられています。この時、背景や衣装は付けたものの、演技は伴わなかったらしく、その上演形態はイタリアのセレナータを思わせますが、演技のない劇的作品という点で、のちにヘンデルが全精力を傾注することになるオラトリオを予示する作品と見ることができます。このように《エイシスとガラテア》はジャンル分けの困難な作品ですが、ヘンデル存命中から大変人気のあった傑作であることに変りはありません。

 今回は、前半でヘンデルの《エイシスとガラテア》の作曲と初演の経緯と、その後の改訂版について、さらに作品の特徴についてお話し、後半において、モーツァルトの編曲作業の特徴についてお話してみようと思っています。注目すべき曲についてはCDによりヘンデルの原曲とモーツァルトの編曲版を聞き比べてみたいと思っています。 

 

 

 例会後は恒例の懇親会がございますのでぜひご参加ください。(F)

会場:トラットリア「ナポリの下町食堂」お茶の水店(龍名館より徒歩数分)TEL:03(3291)3601


 ●今後の例会のご案内

 4月14日(土) 田辺 秀樹氏(一橋大学教授)……クリスチャン・センター
5月19日(土) 大田 哲弘・河原 奈美 ジョイントコンサート……新大久保・DAC
6月9日 (土) 久元 祐子氏(ピアニスト)……荻窪・かん芸館
 7月28日(土) 安田 和信氏(国立音大非常勤講師)……クリスチャンセンター
 (8月は夏休みです)

 

●2月例会の報告(第257回/2月24日)

 世界各地で実施された生誕記念コンサートを見る   お話・・・倉島収氏(本会副会長)

 

 「世界各地で実施された生誕記念コンサートを見る」と題して、昨年1年間に収集したソフトの中から、生誕250年記念と銘打ったコンサートを、オーストリア、プラハ、ベルリン、東京などと並べて見て、その中から約10コンサートを選びDVD化した。そして、プログラムの曲目はその中から強く印象に残っているものを、発表時間に合わせて選ぼうと考えた。

DVDに収録した別添ファイルに示すコンサートから、各コンサートの特徴が出て面白そうな曲目を選ぼうとしたが、結局は2時間半で構成する短い例会プログラムでは、最初の二つのコンサートから多くを選ぶことになった。それは、われわれが出かけた06年1月27日にザルツブルグで開かれた生誕記念コンサートで、祝祭大劇場でムーテイ指揮のウイーンフイルと内田光子、バルトリ、ハンプソンなどの役者が勢揃いして内容が最も豊富であったこと、次いで、ウイーンで1月27日に聖シュテファン教会で開かれたデ・ビリー指揮のオーストリア放送交響楽団による戴冠ミサ曲を始めとする宗教曲コンサートが、珍しい曲目が多く、教会内でウイーン少年合唱団が活躍したりして見応えがあったことなどによる。ここでは、例会記録として見ていただいた映像の見所や、皆さんからいただいた感想などを中心に略記することにする。

 

 【1】ムーテイ指揮ウイーンフイル、内田光子、バルトリ、ハンプソン、楽友協会合唱団

 [1-1]ピアノ協奏曲第25番ハ長調K.503の第一・三楽章。内田光子の自信に満ちたピアノと集中力の凄さが見所であり、物怖じしない堂々たるソリストの風格を見せていた。
 [1-2]バルトリによるコンサートアリアK.505、ハンプソンによる「フィガロ」の伯爵のアリアK.492/18、二人による「ドン」の二重唱K.527/7。さすがヴェテランの二人の声は最高であり、大変な人気であった。内田のオブリガートピアノも秀逸。
 [1-3]「魔笛」よりウイーン楽友協会合唱団による終幕の合唱。コンサートのフィナーレをオペラの大合唱で飾るなど、心憎い演出。会場は最高の盛り上がりを見せていた。

 【2】ビリー指揮オーストリア放送交響楽団、ウイーン少年合唱団ほか、シュテファン寺院

 [2-1]グラドアーレ「サンクタマリア」K.273、ウイーン少年合唱団。やや早めのテンポだったが、整然と歌われていた。この曲を初めて聴いたという会員がおられ効果があった。
 [2-2]「ベスペレ」K.339より「ラウダテ・ドミニム」、(S)サンドリーヌ・ピオー。シュテファン寺院でこの曲を聴けるとは最高の演出。敬虔な感情のこもった会心の作である。
 [2-3]戴冠ミサ曲K.317より、(クレドとサンクトス)を除く。ウイーン少年合唱団。少年のソプラノが透明な声で素晴らしかった。教会内の絵画や彫刻などが輝いていた。
 [2-4]教会ソナタK.329、戴冠ミサ曲用の大編成の曲。教会ソナタの映像を初めて見た方も数人おられた。全体の半分ぐらいしか聴けなかったが、皆さんに喜んでいただけた。

 

 【3】その他のコンサートから(会員のご希望を中心に)

 [3-1]かねての会員のご希望で、06年「熱狂の日」音楽祭から、ジャズピアニスト小曽根真のジュノム協奏曲K.271の第三楽章をご披露した。中間部のメヌエットが美しく弾かれていたし、その前後の二つのカデンツアがジャズ風にアレンジされ、賑やかであった。
 [3-2]これも会員からのご希望で、06年NHK音楽祭からの映像で、ノリントン指揮によるN響のモダン楽器による古楽奏法の交響曲第39番K.543の第三楽章のリハーサル風景と本番を見た。N響のメンバーは納得して演奏していた。今後に残る貴重な映像であろう。
 [3-3]これは小生の希望で、NHKの「毎日モーツアルト」の「山本耕史のM旅行」より、バーデンの聖シュテファン教会合唱団による「アヴェ・ヴェルム」K.618。モーツアルトの没後、この教会でこの合唱団の曲として、これまで歌い継がれてきたこの曲。素朴で、心に響く演奏であり、オルガンの伴奏もその場に合ってしみじみと聞こえた。
 [3-4]会員からの要望で、NHKの「毎日モーツアルト」の「さよなら特集」に図らずも出演したわがフェライン会員の田嶋・江端ご夫妻のモーツアルト秘話の映像。デュポールのメヌエットによる変奏曲K.573を弾くお二人の映像は、見事な絵になっていた。フェラインのホームページが、NHKの担当デイレクターとご夫妻を結ぶきっかけを作った。
 [3-5]ホーネック指揮のチェコフイルの記念コンサートから、クラリネット協奏曲K.622の第二楽章を、シャロン・カムのクラリネットで聴いた。本日の例会を締めくくる美しい演奏で、会場のプラハのエステート劇場が輝いていた。

 今回の例会発表では、会員からのご希望を二、三事前に聞いていたので、盛り沢山になりすぎたが、その分喜んでいただけたと思う。コンサートをブツ切りすることはテープでは不可能であり、DVD化されたお陰でこのような試みが可能になったと思われる。(O.K)

 


●情報コーナー

 コンサート情報

★3/22(木)19:00/サントリーH/オーケストラ・アンサンブル金沢東京定期公演/M:レクイエム、シュー:ベルト:未完成他/P・シュライヤー指揮、コルパチョーヴァS、池田香織A、大野徹也T、クォンBs、所沢バッハ・アカデミー(合唱)/\6000~2000東京コンサーツ03-3226-9755

 ★3/30(金)19:15/サントリーH/新日本フィル・サントリー公演/トラックマン:プリズム(日本初演)、M:レクイエム/アルミンク指揮、菅英三子S、永嶋陽子A、吉田浩之T、河野克典Br、栗友会合唱団/\9000~8000新日本フィル03-5610-3815

 ★3/30(金)19:00/ルーテル市ケ谷C/M:2本のClとFgのためのディヴェルティメント1番、ファレンク:三重奏曲op44他/松尾賢一郎、磯部周平(賛助)以上Cl、五島研一Fg、大島史子P/\3000学2000大島045-842-4764

 ★4/8(日)19:00/東京文化/日本モーツァルト協会例会03-5467-0626/M:ソナタK309、K310、K311、K330、K331、K332/大井浩明Fp/\4500学2000

 ★4/15(日)14:00/HakujuH/神田寛明Fl、辻本智美Pデュオリサイタル/M:ソナタK301、K304、K305、K454、Cl五重奏曲の主題による6つの変奏曲、クーラウ:幻想曲他/\4000(当日4500)ビーフラット・ミュージックプロデュース042-396-3348(H)

オペラ情報

★日本オペラ団体連盟人材育成公演「魔笛」2/24(土)18:30、2/25(日)14:00、北とぴあ、東京室内歌劇場03-5642-2267(H)


CD情報(価格はタワー新宿店初回入荷分価格) ★こちらからどうぞ(Y)

 

 

 

●お願い

新年度会費納入について
来月より新年度となりますので、同封の振込用紙による会費納入をよろしくお願い致します。年会費は5000円、家族会員は6000円になります。

引き続きメール会員を募集しています
先月もお知らせしましたが新年度より  メール会員制度がスタートします。当初の受付締切りを3月31日に延長しましたので登録メールをお待ちしております。

 件名は「メール会員登録」とし、お名前、メールアドレス、電話番号を記載してください。宛先は下記2名へ同時送信でお願いします。(迷惑メール防止のため@を変換しています。*を@に変えて送信してください)

◎古田佳子 bxp00423*yahoo.co.jp
 ◎倉島 収 mozartian_449*ybb.ne.jp

 

 

 

 ●2月例会のあとの楽しい懇談会の風景の写真が出来ました。


 今回の懇談会会場は、前回に引き続きお茶の水のスカイラークですが、いかがでしょうか。いろいろな会場をテストしておりますが、飲み物・食事の内容・雰囲気などご意見をお寄せ下さい。年をとると、立食よりも席があった方が楽ですが、動かないと大勢の方とお話しできない欠点があります。皆さん、ご意見をお寄せ下さい。

第257回 モーツァルティアン・フェライン例会 2007年2月24日

 
  事務局レター【第132号】/2007年2月

 【編集者】倉島 収/沢田 義博/塙 雅夫/山本 廣資/古田 佳子 bxp00423*yahoo.co.jp(スパムメールが増えてきましたのでリンクを外しました。お手数ですが*を@に替えて送信願います)

●2月例会(第257回)のお知らせ 

世界各地で実施された生誕記念コンサートを見る   お話…倉島収氏(本会副会長)

 日時:2007年2月24日(土)午後2時 ※土曜日ですのでご注意ください!

 会場:お茶の水「クリスチャンセンター」8階・811号室(JR「お茶の水」下車・徒歩3分)

 例会費:¥1500(会員・一般共)

 

 

 今月は毎回定評のある倉島副会長のビデオプログラムです。副会長からのメッセージをご覧ください。 

 

 


ここ数年の例会では、私がホームページでやっている映像ソフトの紹介をしたものから、面白かったと思うものや演奏会では聴けない珍しい曲などを選定し、ビデオを見ながら演奏を楽しむように考えてきた。今回は昨年1年間の収集したソフトの中から、生誕250年記念と銘打ったコンサートが沢山あるので、その中から発表時間に合わせて選ぼうと考え、表記のようなタイトルで、各都市の特徴が出そうなものを選んでみた。

 06年1月27日に開かれた生誕記念コンサートには、われわれが出かけたザルツブルグを始め、ウィーン、プラハでも開かれて、それぞれ放送があったりDVDで発売されたりしている。会場が、ザルツブルグでは、祝祭大劇場でムーティ指揮のウィーンフィル、ウィーンでは、聖シュテファン教会で、デ・ビリー指揮のオーストリア放送交響楽団による宗教曲集、プラハでは、「ドン・ジョバンニ」初演のエステート劇場で、昨秋日本でも活躍したホーネック指揮のチェコフィルであり、それぞれが名演奏を聴かせた定評のあるものが揃っていた。これらの中からさらに人気のある曲やソリストを選び、2時間半の中に収めたいと考えている。

また、5月の「熱狂の日」音楽祭でのジャズピアニスト小曽根真のジュノム協奏曲K.271の演奏を聴きたいとか、12月30日のハイビジョンによるNHKの「毎日モーツァルト」の「さよなら特集」に図らずも出演したわがフェライン会員の田島・江端ご夫妻を見たいとか、親しい会員からのご要望もあるので、出来るだけ時間が割けるよう用意したいと考えている。その他にもご希望があれば数分程度の長さなら、録画さえしてあれば追加可能であるので、メールでご希望をお寄せいただきたい。 

 

 

 例会後の懇親会へもぜひご参加ください。(F)

会場:スカイラークガーデンス・御茶ノ水店(クリスチャンセンター隣り) TEL:03(5282)2226 


 ●今後の例会のご案内

 3月18日(日) 三澤 寿喜氏(北海道教育大学教授)……龍名館
 4月14日(土) 田辺 秀樹氏(一橋大学教授)……クリスチャン・センター
5月19日(土) 大田 哲弘・河原 奈美 ジョイントコンサート……新大久保・DAC
6月9日 (土) 久元 祐子氏(ピアニスト)……荻窪・かん芸館
 7月28日(土) 安田 和信氏(国立音大非常勤講師)……クリスチャンセンター
 (8月は夏休みです)

 

●1月例会の報告(第256回/1月13日)

 第6回 会員有志による参加型例会

 第1部・発表

 1.「フェラインとの出会いと油絵」上野 坦氏
  同氏の作品は箱根風景画展第12回で入選しているが、たまたま絵画の先生主催の欧州研修旅行参加時にフェラインの故中村宏氏から勧誘を受けフェライン会員となられた。その後ロヴェレートのイタリア・モーツァルト協会本部に上述の入選作を寄贈なさる事となった。

 

 2.「宗教音楽の小品(K.260)について」舩木 元氏
  同氏の著書「マイ ブラームス」(文芸社)を引用され、モーツァルトとブラームスの係わりについてお話された。ブラームスはモーツァルトのピアノ協奏曲の他、K.260のオッフェルトリウムも好んだそうである。また彼はモーツァルト生誕100年の誕生日前夜、ハンブルクにてピアノ協奏曲第20番を自ら演奏している。

 


 3.「宗教曲の横顔」 宮崎 宇史氏
  モーツァルトの宗教曲に特に惹かれている宮崎氏より、レジーナ・チエリK.276他数曲の魅力について、お話があった。 例えば、K.167「三位一体の主日のミサ」のアニュスデイは荘厳な「昇る朝日」を連想なさるそうだ。

 第2部・演奏

 1.「12の二重奏」(Vn とVaによる)K.487より/Vn: 高野恵子さん(塚本氏の令嬢) Va: 塚本正人氏
  もともとバセットホルンの二重奏曲をVnと Va用に編曲された曲を親子の息の合ったコンビで演奏された。次の「フィガロの結婚」の「手紙のデュエット」はなかなかの名演。お嬢さんのリードも光りました。

 

 2.K.596「春への憧れ」のリコーダーによる変奏曲及びK.304「ソナタ」/アルト・リコーダー及びチェロ:端 直明氏、ピアノ: 船田佳子さん(端氏の令嬢)
  まず、無伴奏のリコーダー演奏で始まった。澄んだリコーダーの独特な音色は印象的。次に名曲K.304がVnではなくチェロ とピアノで演奏された。チェロで聴いても名曲でした。佳子さんのピアノも秀逸。

 

 3.K.511 ロンド イ短調/ピアノ: 真部 淳氏
  まずこの難曲にチャレンジなさった真部氏に拍手を送りたい。さすがにフェライン会員、曲のエッセンスがきちんと表現されており感動的。

 

 4.「魔笛」K.620より、ザラストロのアリア「この聖なる殿堂には…」/バス:小滝 博氏/ピアノ伴奏;真部 淳氏
  最初は、軽妙な語りによるクイズ。 その後「春への憧れ」と「早春賦」(中田章 作曲)「知床旅情」の類似性(盗作?)についてのご指摘があり、全員納得。――そういえば息子さんの中田喜直作曲の「雪の降る町」もショパンの「幻想曲」にそっくりですね(筆者)――アリアは熱演で、超低音もしっかり出ていました。

 

 5.「ドン・ジョヴァンニ」K.527よりデュエット「お手をどうぞ」、「魔笛」K.620よりデュエット「愛を感じる男たちには…」/バリトン:田中 進氏、ソプラノとピアノ:礒山 秀子さん
 とても、この日初顔合わせとは思えない絶妙なデュエット。お二人とも、二つの異なる役柄を美声で上手に演じ分けていた。

 

 6.「フィガロの結婚」K.492 より、スザンナのアリア「とうとう嬉しい時が来た…」、「ドン・ジョヴァンニ」よりツェルリーナのアリア「薬屋の歌」/ソプラノとピアノ:礒山 秀子さん
 引き続き、礒山さんの弾き語りによる二つのアリアの演奏。オケのパートのピアノヴァージョンを弾きながら、難しいアリアを歌うのには大変な努力を要すると思うが、先ほどに引き続きの熱演。会場はもう完全にモーツァルトの雰囲気になった。

 

 7.「アダージョ」ロ短調 K.540/ピアノ:船矢 久樹氏
  とても内省的な演奏で会場はさっきの熱気とは異なる雰囲気に包まれた。K.520「ルイーズが不実な恋人の…」とよく似たフレーズが聴き取れるという鋭いご指摘もあった。

 

 8.「ドン・ジョヴァンニ」より「シャンパンの歌」及びアリエット「淋しく暗い森で」K.308/ピアノ:江端津也子さん
 上記2曲のピアノ演奏で、K.308はご自身の編曲。原曲の味を上手に活かした見事な編曲と演奏だった。 特に「淋しく暗い森で」ではフランス的なエスプリを感じさせられた。

 

 9.最後に全員で"Ave Verum Corpus"を礒山さんのオルガン伴奏で合唱した。この曲は、やはりオルガンが似合う。こうして、予定の3時間はあっと言う間に過ぎ去り、生誕251年目の幕開けを飾ることとなった。(S)

 

 

 

●情報コーナー

 コンサート情報

★2/17(土)14:00/東京文化(小)/日本モーツァルト協会例会03-5467-0626/M:弦楽四重奏K157、K387、K465他/\4500学2000

 ★2/24(土)18:00/横浜みなとみらい(小)045-682-2000/「ピアノの歴史」モーツァルト、クラヴィーアの深層/M:トルコ行進曲、P協奏曲K466より/講師-海老沢敏、崎川晶子、渡辺順生(以上P)/\3000学2000

 ★2/25(日)14:30/相模湖交流C042-682-6121/E・ハイドシェックPリサイタル/ベートーヴェン:ソナタ17番、M:ロンドK511、ソナタ12番/\2000高校生以下1000

 ★2/27(火)19:00/サントリーH/ドレスデン聖十字架合唱団、ドレスデン・フィル/バッハ:教会カンタータ「わが心に憂い多かりき」、M:レクイエム/P・シュライヤー指揮、森麻季S、シュヴァルトA、ベッツォルトT、ベルントBs/\15000~4000学3000ジャパン・アーツ03-5237-7711

 ★2/28(水)18:30/ば・る・るH/東京フィル(千葉定期)/M:交響曲31番、38番、P協奏曲20番/飯守泰次郎指揮、菊池洋子P/\4000~1500高校生以下2500千葉市文化振興財団043-221-2411

 ★3/6(火)18:45/東京文化(小)/日本モーツァルト協会例会03-5467-0626/M:FL協奏曲K313、K43、K499/\4500学2000

 ★3/11(日)11:00、14:00/東京国立博物館平成館ラウンジ/M:P協奏曲12番、ディヴェルティメントK136他/小倉喜久子fp、ラ・バンド・サンド(弦楽四重奏)/無料/東京オペラの森03-3296-0600

 ★3/22(木)19:00/サントリーH/オーケストラ・アンサンブル金沢 第23回東京定期公演/M:レクイエム、シューベルト:未完成ほか/P・シュライヤー指揮、コルパチョーヴァS、池田香織A、大野徹也T、クォンBs、所沢バッハアカデミー(合唱)/\6000~2000 東京コンサーツ03-3226-9755(H) 

CD情報(価格はタワー新宿店初回入荷分価格) ★こちらからどうぞ(Y)


 

 

●「メール会員制度」についてのご案内

 【1】フェラインでは、会員サービスを強化するため07年4月(平成19年度)より、「メール会員制度」を設けました。パソコンでインターネットやメールを愛用している方は、より便利になりますので、奮ってご参加下さい。

 【2】メール会員は、フェラインのホームページで毎月閲覧可能な「事務局レター」を、インターネットにより講読する会員とします。メール会員には、「事務局レター」の作成の都度、会員に配信・通知されます。そのため、ワンクリックでホームページを何回でも閲覧することが出来ますし、必要の都度ハードコピーを取ることが出来ます。 

 【3】メール会員は、下記のフェラインのホームページ事務局に、ご自分のメールアドレスを登録していただきます。ホームページ事務局は次の通り。登録の際は、件名を「メール会員登録」とし、ご面倒でも二人に宛てて、ご氏名、メールアドレス、電話番号などをメールしてください。(迷惑メール防止のため@を変換しています。*を@に変えて送信してください)

 古田佳子:bxp00423*yahoo.co.jp / 倉島 収:mozartian_449*ybb.ne.jp

【4】07年4月の事務局レターから、メールで配信することによって、登録確認にかえさせていただきます。郵送でのレターはお送りしませんのでご了承ください。準備の都合上、メール会員の希望者は、3月15日頃までにお願いいたします。(OK)

 

 

 

 ●1月例会のあとの楽しい懇談会の風景の写真が出来ました。


 今回の懇談会会場は、前回に引き続きお茶の水のスカイラークですが、いかがでしょうか。いろいろな会場をテストしておりますが、飲み物・食事の内容・雰囲気などご意見をお寄せ下さい。年をとると、立食よりも席があった方が楽ですが、動かないと大勢の方とお話しできない欠点があります。今回は人数も多く、活躍なさった方がおられたせいか、今までと雰囲気が異なり、とても盛会で、楽しい一時を過ごしました。
  ただし、沢山写真を撮ったため、電池切れで一部しか撮れず残念。

第256回 モーツァルティアン・フェライン例会 2007年1月13日

 
  事務局レター【第131号】/2007年1月

 【編集者】塙 雅夫/山本 廣資/古田 佳子 bxp00423*yahoo.co.jp(スパムメールが増えてきましたのでリンクを外しました。お手数ですが*を@に替えて送信願います)

●1月例会(第256回)のお知らせ 

第6回 会員有志による参加型例会

 日時:2007年1月13日(土)午後2時 ※土曜日ですのでご注意ください!

 会場:お茶の水「クリスチャンセンター」4階・416号室(JR「お茶の水」下車・徒歩3分)

 例会費:¥1500(会員・一般共)

 


あけましておめでとうございます。新年恒例の会員参加例会も、数を重ねて6回目になりました。昨年より参加者も増え意欲溢れるプログラムです。出演者のご紹介ですが、順不同で出演順ではありませんのでご注意ください。 

 

 


 【演奏】
●江端津也子/ピアノ独奏 K527よりロンド、歌曲「淋しい森で」K308(編曲:江端津也子)
●田中進・礒山秀子/二重唱 K527、K620「お手をどうぞ&愛を知る…」(伴奏:礒山)
●礒山秀子/歌とピアノ K492、K527、グラスハーモニカのアダージョK617a 
●端直明/アルトリコーダー独奏&チェロ K304、K596変奏曲(伴奏:次女・船田佳子)
●小滝博/バス独唱 「この聖なる殿堂では」K620とモーツァルトクイズ(伴奏:真部淳)
●真部淳/ピアノ独奏とお話 ロンドイ短調・K511"いよいよこの名曲にトライします"
●塚本正人/ヴァイオリンとヴィオラの12の2重奏 K487より Vn:長女・高野恵子、Va:塚本正人 
●船矢久樹/ピアノ独奏 アダージョ・ロ短調K540

 【お話】
●宮崎宇史/曲とお話「宗教曲の横顔」
●舩木元/曲とお話「宗教音楽の小品(K262)について」
●倉島収/DVDとお話「最新入手映像ソフト」:山本耕史のM旅行から、 
●上野担/お話「フェラインとの出会いと私の油絵について」
●番外/全員で「アヴェ・ヴェルム・コルプス」合唱(伴奏:礒山秀子) 

 【司会進行】石津勝男/倉島収 

 

 

 例会後は新年会を兼ねた懇親会がございますので、ぜひご参加ください。(F)

会場:スカイラークガーデンス・御茶ノ水店(クリスチャンセンター隣り) TEL:03(5282)2226 


 ●今後の例会のご案内

 2月24日(土) 倉島収氏(本会副会長) 会場:クリスチャンセンター
3月18日(日) 三澤寿喜氏(北海道教育大学教授) 会場:龍名館
 4月14日(土) 田辺秀樹氏(一橋大学教授) 会場:クリスチャンセンター

※会場と開催日(曜日)が変更になる可能性があリますので、ご注意ください。

 

●12月例会の報告(第255回/12月3日)

 生涯の友、ドゥーシェク夫人   お話…若松 茂生氏(本会会長)

この日の講演原稿は、会長のホームページで公開されており、ネット環境にある方は既にお読みになっていらっしゃるかもしれません。また今後、季刊に載録される可能性もありますが、膨大な文章の中から、スペースの許す限りでまとめてみました。 

 

 


モーツァルトとドゥーシェク夫人との出会いは、1777年9月に母親とともにマンハイム・パリ旅行に出発する前の8月のザルツブルクでのこと。モーツァルトは21歳。夫人は2歳年上の23歳でした。

ヨゼファ・ドゥーシェクは、美しく、親切そうで、有名な歌手の雰囲気を備えていたといいますから、モーツァルトは、ヨゼファに会った時、すぐに心を奪われたに違いありません。モーツァルトは、すべての新しいことに興味を持ちましたが、アリアを素晴らしく歌う女性に対してはすぐ熱を上げ、夢中になる性格を持っていました。その最初の女性が実はドゥーシェク夫人だったといえそうです。

モーツァルトは、このような魅力的な女性を自分の住居のあるタンツマイスター広間で直接見てすっかり惚れ込んでしまったとしても不思議はありません。ドゥーシェク夫妻はこのあと北方に演奏旅行に向かいましたが、モーツァルトからの贈り物の美しいアリア、K272を持参していました。

アリアはそれを歌った女性の性格を正確に表現していて、モーツァルトはオーダーメードの仕立て屋でした。彼女はのちにK505も歌っていますから、表現力のあるモーツァルト好みの歌手であったのでしょう。後に彼女は「ボヘミアのカヴァリエリ」と呼ばれています。

マンハイム・パリ旅行に出発し、ミュンヘンにいるモーツァルトに宛てた1777年9月28日の手紙でレーオポルトは、「ドゥーシェク夫人は私の手紙に重ねて返信をくれて、私たちの功績が報われるのを望んでいるといって下さった。今ではずっと困った立場にあるヴォルフガングが、プラハに直行してくれたり、寄り道でもしてくれれば、いつでも最大限親切にお前を迎えてくれるというのだ」と書いています。

この言葉はモーツァルトの生涯にわたって守られることになります。モーツァルトにとって、ドゥーシェク夫妻、特にヨゼファは恋人というより真の友だったのです。

これ程素晴らしいアリアを作曲したことから、モーツァルトはヨゼファを出会った時から彼女に対して尊敬の念を抱き、おそらく彼女に惚れ込んだことが分かります。レーオポルトは、こんなモーツァルトの気持を敏感に感じ取り、息子と彼女の関係があまりにも親密になることを恐れていました。レーオポルトは彼女の私生活を娘のナンネルに暴露しています。

 《クラム伯爵(ドゥーシェク夫人の愛人)がプラハからやって来られて、やはり当地におられます。》(1785年10月14日)《ドゥーシェク夫人の崇拝者フォン・クラム伯爵は当地に12日間滞在していましたが、美男子で、親切で、好感が持てる人物で、貴族を鼻にかけることはまったくありませんでした。彼は彼女の経費をすべて支えています。それを目撃したチェカレッリとラムが万事詳しく話してくれました。》(同年10月20日)

クラム伯爵(?~1805)はプラハの音楽保護者として有名で、プラハ音楽院の後援者でした。この音楽院で勉強している娘、つまりヨゼファに目をつけたと思われます。ヨゼファがドゥーシェクと結婚したのは、伯爵がヨゼファとの情事を一般市民からカモフラージュするためのアリバイ工作以外の何物でもなかったのです。

 同時代人にとってドゥーシェクは「女房を寝取られた夫」として知られていたと伝記作家があからさまに書いています。貴族社会でヨゼファはクラム伯爵の公然の「愛人」で、彼女の住む《ベルトラムカ》も1784年4月にクラム伯爵が自分とヨゼファのために手に入れたものでした。この家には多くの芸術家が訪れましたが、それはドゥーシェク夫人がいるためであり、陰にクラム伯爵がいたからでもあります。

モーツァルト夫妻が《ドン・ジョヴァンニ》初演のために1787年10月から約1ヵ月半ベルトラムカに滞在したのは有名な話ですが、その時作曲されたのが、レチタティーヴォとアリア「とどまってください、ああいとしい人よ」K528です。このアリアは夫人に対する愛の告白であったでしょうか?ナンシー・ストレースに対するK505のような別離の意味合いがあったでしょうか?どうもそうとはいえないようです。

モーツァルトはコンスタンツェと一緒に来ていましたし、《ドン・ジョヴァンニ》初演前後のベルトラムカには千客万来、初演の歌手達や音楽関係者が集まり、ダ・ポンテが来て、カサノヴァも来るという社交の場になっていたはずです。モーツァルトにとっては自分を愛してくれる人たちに囲まれて上機嫌でご婦人がたと冗談を交わし、大はしゃぎだったでしょう。 

 

 

その後1789年4月8日にモーツァルトは「コンスタンツェを伴わずに」ベルリン旅行に出発しますが、途中の立ち寄り先のドレスデン、ライプツィヒなどにドゥーシェク夫人が現れるため、俄かに「モーツァルト不倫説」が浮上します。不倫説を支持する学者に対し会長は、アロイジア、カヴァリエリ、ストレースらは芸術的な愛の対象で、肉体的な愛の対象はコンスタンツェ以外には考えられなかったはず、と一刀両断しています。

このあと《皇帝ティートの慈悲》の第23曲が、夫人のために書かれた可能性が高いという説が披露され、最後に侘しかったウィーンでの葬儀と、対照的に盛大に営まれたプラハでの葬儀を比較しつつ、友としてのドゥーシェク夫人の功績を称えてお話を締めくくりました。 

なお、9月から11月例会では(株)デノン、(株)デノンラボ、オーディオユニオン様より、12月例会では(株)ボーズ様より、オーディオ関係のご提供を頂きました。ありがとうございました。(F)


 ●情報コーナー

 コンサート情報

★1/14(日)15:00/フィリアH045-982-9999/M:管楽器のための協奏交響曲、VとVaのための協奏交響曲/N響メンバーによる室内オーケストラ、山田晃子V、今井信子Va、茂木大輔Ob、横川晴児Cl、水谷上総Fg、松崎裕Hn/\7000~6000

 ★1/21(日)14:00/ミューザ川崎SH044-520-0200/アイネ・クライネ・ナハトムジークより/椎名雄一郎Og、海老沢敏(トークゲスト)/\2500~1800

 ★1/27(土)14:00/東京文化(小)/日本モーツァルト協会例会03-5467-0626/M:セレナードK375他/オイロス・アンサンブル/\4500学2000

 ★1/30(火)19:00/東京文化(小)/友田恭子Pリサイタル/M:ソナタ10番~13番/\3500ミリオンコンサート協会03-3501-5638

 ★2/7(水)19:15/サントリーH/フィガロの結婚序曲、交響曲39番、40番/ブリュッヘン指揮、新日本フィル/\9000、8000新日本フィル03-5610-3815

 ★2/10(土)14:00/神奈川県民H/M:P協奏曲14番、マーラー:交響曲5番/小泉和裕指揮、神奈川フィル、田村響P/\6000~3000学1000神奈川フィル045-226-5107

 ★2/10(土)14:00/東京オペラシティ・リサイタルH/室井摩耶子トーク・コンサ-ト/M:ロンドK511、アダージョK540、ソナタK310/\5000カワイ音楽振興会03-3320-1671(H) 

オペラ情報

★東京國際芸術協会「フィガロの結婚」、1/20(土)18:00、1/21(日)13:00ムーブ町屋コンサートH、東京國際芸術協会03-3809-0712(H) 


CD情報(価格はタワー新宿店初回入荷分価格) ★こちらからどうぞ(Y)


 

 

●若松会長より新年の挨拶

 頌春 2007年

 2006年はモーツァルト生誕250年の記念の年。3月に一橋大学如水会のセミナーで「ビジネスマンが楽しむモーツァルト・オペラ」と題する講演を行う機会を得ました。モーツァルトはオペラの登場人物の感情、心の動きをすべて音楽で表現したというメッセージを聴衆に送りました。

 21世紀はまさに映像の時代で、それに逆行するメッセージですが、モーツァルトのオペラが映像化されて失われるものも多いのではないかという危機感をもっています。小林秀雄のように時には目をつぶってモーツァルトのオペラを聴くことが必要であると信じています。何よりもモーツァルトのオペラは音楽のドラマであるからです。

 生誕250年の年に何を聴いて感動したかとということになりますと、生誕200年の記念の年、1956年に録音された記念盤を次々に聴いてみて深く感動しました。結局50年代、60年代のモーツァルトの演奏が僕にとってのホームグラウンドであると感じた次第。レコードを通じ、古きよき時代の音空間を生き生きと感じることができます。時空を超えた「喜びの音信」です。

 年年歳歳、今年も畑仕事に精を出しました。トマト38株、ナス13株、ピーマン10株、サヤインゲン8株、キューリ6株、ズッキーニ2株、レタスと様々な種類のサラダにほうれん草。

 今年は天候不順で、枝豆の種子が1つも発芽せず、ピーマンは8月初めに病気になりほとんど実がなりませんでした。トマトとナスも例年ほどの収穫はなく、隣近所に配るほどできません。こんな年もあるのです。それが面白い。庭にはインパチェンスの苗を72株、マリーゴールドを12株植え込み、種から育てたコスモスが80株ほど咲き乱れました。

 毎週日曜日の朝の山歩きは通算45回、夏にはスイス・アルプスの一週間の山歩きも楽しめました。年年歳歳同じ山を歩いていても自然はいつでも少し違っていて新鮮に感じられます。自然はその時は一期一会です。グレン・ロックの小さな庭も年年歳歳同じようでいて違う。事実メープルや梨の木の背が伸びて大きく育っています。

 私事多難な年でしたが、いつも自然が我々を癒してくれます。そしてむろん毎日耳を傾けるモーツァルトも、我々の心を爽やかにし、我々の命を豊かにしてくれました。

 皆様にとって2007年も素晴らしい年になりますことをお祈りいたします。

 

 

●12月例会の講師若松 茂生会長を囲む楽しい懇談会の風景の写真が出来ました。


 今回の懇談会会場はお茶の水のスカイラークですが、いかがでしょうか。いろいろな会場をテストしておりますが、飲み物・食事の内容・雰囲気などご意見をお寄せ下さい。今回は久し振りで人数も多く、会長がおられたせいか、今までと雰囲気が異なり、とても盛会で、楽しい一時を過ごしました。

 
 
 
 
 

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