♪1月新年会(第388回)のお知らせ                                 
会員によるお話と演奏 第17回
2019年1月19日(土)午後2時(午後1時30分開場)
 お茶の水クリスチャンセンター416号室
会費:¥2000(会員・一般共)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<お話の部>            
1 澤田義博   新年のご挨拶   
2 山田健二   「ピアノ協奏曲第17番は、やはり名曲だ」
3 岩田修一郎  「モーツァルトの生きた時代
-国際政治研究者の視点でー」- 
4 堀尾藍     「モーツァルトと理想像」
5 山崎博康   「モーツァルトの宇宙:時空超える旅にわくわく感」 

<演奏の部>
1 大野康夫   ギター独奏 
ギターで弾くモーツァルト 
K.15C メヌエット ト長調
エチュード「月光」フェルナンド・ソル
K.596「春へのあこがれ」
2 堀尾 葵   ピアノ独奏 
K.2メヌエット ヘ長調
K.3アレグロ 変ロ長調
3 木村好伸   K.313フルート協奏曲 第1番
ト長調 第2楽章 Pf.石黒裕丈
4 石黒裕丈   K.333ピアノソナタ第13番
変ロ長調・第3楽章
5 真部淳    ピアノとお話「モーツァルトと
調性」その3 イ長調
6 田中進/真部淳 静けさがほほえみながら 
K.152
7 笠島三枝子/真部淳 
《魔笛》K.620から、愛の喜びは露と消え 
8 笠島三枝子、田中進/真部淳 
K.620から、パパパの二重唱 

9  全員で合唱  Ave verum corpus  ニ長調
K.618 (ピアノ伴奏:真部淳) 
〜司会と会場準備〜  高橋 徹
〜企画進行〜     真部 淳     

例会後は恒例の懇親会へのご参加をお待ちしております。 会場:「デリ・フランス」お茶の水店/03(5283)3051

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今後の例会予定(OCC:お茶の水クリスチャンセンター)
1月19日(土)  会員出演の新年会 OCC416号室
2月23日(土)  池上健一郎氏 OCC416号室
3月30日(土)  マリステラ・パトゥッツィ氏・
上野優子氏のヴァイオリン及びピアノ デュオ・コンサート(初回)       
会場:カーサ・モーツァルト
会員価格3,500円
4月20日(土) 田辺秀樹氏 OCC416号室
5月18日(土) 海老沢 敏氏 OCC811号室
6月15日 (土)  田村和紀夫氏(初回)
尚美学園大学 OCC811号室
7月6日または13日(土)山崎太郎氏(初回)
東京工業大学 リベラルアーツ研究教育院
ルーテル市ヶ谷センターまたはOCC415号室
9月21日(土)宮谷美香氏ピアノリサイタル(初回)
代官山チャーチホール 
10月26日(土)加藤浩子氏 OCC415号室
11月16日または30日(土)西川尚生氏 OCC415号室
12月(日未定)久元祐子氏 ピアノリサイタル
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モーツァルティアン・フェライン12月例会(第387回)報告
「戴冠式の魅力」    
久元祐子先生・橋詰香菜氏によるレクチャー&コンサート

今回は、国立音大出身で若手実力派のピアニスト、橋詰香菜氏がオーケストラ・パートを担当し、久元祐子先生がピアノ協奏曲第26番協奏曲 《戴冠式》 K.537 を演奏された。
第I部:実演を交えながら、曲の解説が行なわれた。
戴冠式という晴れがましい式典での演奏に相応しい明るい調として、モーツァルトはニ長調を採用した。当時のフォルテピアノにおいては、ニ長調は祝典に適した調性であった。初演では第26番と併せて第19番も演奏されたが、後者は戴冠式と言われていない。ピアノ協奏曲は27番で最終となり、3年後にモーツァルトは亡くなっている。最晩年は不幸だったというイメージがあるが、ヴォルフ著・礒山雅氏訳の「モーツァルト最後の四年:栄光への門出」によると、決してそうではなく、栄光の旅立ちに向かっていたとのことであり、彼はこれから訪れるであろう希望や新しい世界に備えていたという。この曲にも、今までにない構成や発想があり、輝きが見られる。
第1楽章アレグロ:冒頭の旋律は上へ上へと上がっていく音型。これは王冠を下から上に捧げ持つかのようなイメージで、これを聞くと人は安心感が得られ、これが戴冠式の喜びを醸し出し、喜びを伝えている。池辺晋一郎氏の「名曲には上昇旋律が多い」の言葉通りである。提示部では旋律を覚えてもらう為に主題を繰り返すことが慣習となっており、モーツァルトの時代にはこうした「形式美」に拘っていた。(演奏のあと)例えて言うならば、対立するもの、対照的なものが嵐を起こすが、その後は一つの世界に溶け合い聴き手がホッとする形式であろう。カデンツァにはソロのピアニズムを聴きたい、もう一度メロディーを聴きたい、という要求に応える面があり、最後は盛り上げてオーケストラに引き継ぐ必要がある。モーツァルト自身によるカデンツァは残されていないが、今まで使った音型で調性を変えて使うか、全く違うメロディーにしても良い。ジャズピアニストでもある小曽根真さんがカデンツァの前に鳴った携帯電話の呼び出し音を組み込んでカデンツァを演奏した逸話があるが、クラシック演奏家のカデンツァは自由でありながら、上品で典雅で有機的に結びつけられているものが多い。
第2楽章ラルゲット:A-B-Aの3部形式。第2楽章の自筆譜を見ると左手パートは書かれていない箇所が多い。おそらくモーツァルト自身は即興で演奏したと思われる。右手の愛らしい旋律は、同音反復で始まる。池辺晋一郎氏によると「普通の作曲家は音型を動かしたいと思いがちだが、あえて同音反復を効果的に使っている」とのこと。モーツァルトは即興で和音や装飾音を補いながら、楽しんでいたであろう。アリア(歌心)のスピリットが入っているように感じる。
第3楽章アレグレット:親しみやすいロンド主題と、間に挿入されるエピソードが生き生きとした魅力を放っている。オーケストラとピアノが対峙したり協調したりしながら、はつらつとした喜びのリズムを上昇音型で奏で高揚する。縦の響きと横のリズムが円を描くように演奏される。先ごろ鑑賞したフェルメールの絵の緻密さ、光と影の対比やディテールのこだわりは、モーツァルトの音楽にも当てはまると思われる。
第II部:久元祐子先生と橋詰香菜氏による全曲演奏。第I部でピアノパートとオケパートについて、「引っ張ったり衝突したりする関係」と述べておられたが、久元先生の演奏は、ピアノがオーケストラ・パートを力強くリードし、輝かしい旋律をより引き立たせようとするかのような演奏であった。昨年のピアノ協奏曲第9番《ジュナミー》の演奏より、さらにベーゼンドルファーの音色が際立つ名演であったと言えるだろう。アンコール曲では、お二人による「4手のためのピアノソナタ」ニ長調K.381の第3楽章が演奏された。 
懇親会は立川駅近くのサヴィニ(Savini)で開催され、久元氏と橋詰氏も出席のもと歓談された。
                                  (文責:山田 健二・松永 洋一)

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