第277回 モーツァルティアン・フェライン例会 2008年12月7日
事務局レター【第152号】/2008年12月
【編集者】若松 茂生/近藤 光宏/山本 廣資/古田 佳子bxp00423*yahoo.co.jp(スパムメールが増えてきましたのでリンクを外しました。お手数ですが*を@に替えて送信 願います)
●12月例会(第277回)のお知らせ
江端津也子サロンコンサート〈パート8〉
日時:2008年12月7日(日)午後2時
今月は日曜日です!!!
会場:新大久保 スタジオ・ヴィルトゥオージ(JR「新大久保」下車徒歩5分)
例会費:会員/¥3000 一般/¥3500
今月は江端津也子さんのピアノをたっぷりとお楽しみください。プログラムと江端さんからのコメントをご紹介します。
フェラインの皆様。以下のプログラムで演奏致します。後半は青春のモーツァルト。前半は兄、江端伸昭の13年ぶりの再演作品と、没後90年にあたるドビュッシーです。当日券もございますので、どうぞお出かけ下さい。
●プログラム
・江端伸昭 スケッチ『星は傷のようにかがやくだろう』
・ドビュッシー ベルガマスク組曲より 前奏曲/メヌエット/月の光/パスピエ
・モーツァルト ボードゥロン「セヴィリアの理髪師」より 「私はランドール」による12の変奏曲 変ホ長調 K354
・モーツァルト ソナタ ニ長調 K311
例会後恒例の懇親会も新大久保駅前で行いますので、どうぞご参加ください。(F)
懇親会場・・・JR山手線 新大久保駅改札口前『鳥良』 TEL:03-5925-3266
●今後の例会のご案内(会場記載のないものはお茶の水クリスチャンセンターです)
1月17日(土) 第8回会員参加型例会
2月21日(土) 沢田 義博氏(本会会長代行)「続パリのモーツァルト」
3月14日(土) 田辺 秀樹氏(一橋大学教授)
4月18日(土) 石津 勝男氏(本会副会長)
●モーツアルテイアン・フェライン第1回総会報告、(第1回/08年11月9日)
例会に先立って、若松茂生会長および澤田義博会長代行によって、13時30分よりフェライン会則に基づいて、第1回総会が行われました。議題は、報告事項ばかりでしたが、 まず会計報告として、川口理事より平成19年度決算内容の説明があり、青柳監事から適正かつ適法に決算が行われている旨報告がなされました。
また、澤田会長代行より、会員から過去に質問があったことを受けて、当会理事は全員ボランテイアであり、当会より一切収入は得ていない旨付言されました。
次に、当会の顧問選定について、若松会長より、久元祐子、田辺秀樹、森 治夫の三氏に就任のご依頼をするとの報告がありました。(なお、この件については、後日、澤田代行より、三氏より快諾いただいたというご報告をいただいております。)
最後に、来年1月からの例会スケジュールについて、澤田会長より今後のスケジュールの予定のご説明がありました。(スケジュールの予定につきましては、確定次第、従来通り、事務局レターで、逐次、お知らせいたします。)
(以上)(08/11/25、文責、倉島 収)
●11月例会の報告(第276回/11月9日)
オペラはモーツァルトの真髄 若松茂生氏(本会会長)
今回は講演した本人が記録を書くことになりました。僕が40年以上にわたり愛してきたモーツァルトのオペラについて話をさせていただき、会員の皆様の反応も素晴らしく、楽しくオペラ談義をすることができました。
会員の佐藤浩さんから「昨日のご講演は、音楽談義としては、極めつけの楽しさと奥深さで感銘を受けました。寄席よりも面白かったです。更に教養深くなりました。有難うございました。オペラは言語理解に難があるので、これまで器楽派に偏っていましたが、これからの余生はご教示に従いたいと思います」というありがたいメールをいただきました。
当日は36枚のスライドの資料を用意し、5大オペラ全部についてお話する予定でしたが、思わず話が弾み、《後宮》《フィガロ》《ドン・ジョヴァンニ》で時間切れになり、《コシ》と《魔笛》は来年の例会でお話する予定です。
用意した資料は、2006年3月にモーツァルト生誕250年を記念して行われた一橋大学如水会のセミナーで「ビジネスマンが楽しむモーツァルト・オペラ」と題して講演した時に使用したもので、講演原稿は季刊「モーツァルティアン」第57号と第58号に掲載されています。
このセミナーの聴衆の大部分は一般の人々で、モーツァルト愛好家ではありませんでしたからつっこんだ話や「あぶない話」はできませんでした。今回は熱烈モーツァルティアンが相手ですから、かなり専門的な話になり、自然と熱のこもった話になり、僕の「地」を存分に出して楽しくお話ができました。
僕が言いたかったことは、モーツァルトのオペラは音楽だけで全てを語っているということです。すぐれた舞台はさらに奥行きのあるモーツァルトを見せてくれるでしょうが、僕の少ない経験では大部分がモーツァルトを害う演出過剰の舞台でした。モーツァルトは音楽の中で登場人物の心の動きを表現しており、モーツァルトのオペラは音楽のドラマであり、声のドラマです。たまには小林秀雄のように目をつぶってオペラを聴いてみることも必要だと思います。
当日は手持ちのLPをCDにダビングして聴いていただきました。名場面を聴いていると、お話するより聴いていた方がずっとためになるという気持ちになります。それほどモーツァルトのオペラは音楽だけで全てを語ってくれます。
僕はモーツァルトによって「女」というものを知り、「愛」の素晴らしさを理解することができました。モーツァルトのオペラを聴いて「人間もまんざら捨てたもんじゃない」というのが明日を生きる力になっています。モーツァルトのオペラは人の心を爽やかにし、人の命を豊かにします。(グレン・ロックにて2008年11月22日 若松茂生)
●訃報
会員の小滝博氏が10月29日に急逝されました。葬儀は11月1日に近親者のみで行われたとのことです。小滝氏の生前のお人柄を偲び、心よりご冥福をお祈り申し上げます。
「オペラこそモーツァルト!」というのが小滝さんの常日頃の口癖で、自らも声楽を学ばれ、毎年一月の会員参加例会で披露するのが楽しみだとおっしゃっていました。倉島さんのフォト・コレクションの中から小滝さんの在りし日のお姿です。(F)
【左】2007年1月例会 【右】2002年1月例会
●情報コーナー
コンサート情報
★12/5(金)19:00横浜みなとみらいH/神奈川フィル249回定期/M:ピアノ協奏曲23番イ長調K.488、交響曲41番「ジュピター」、ハイドン:交響曲26番「悲しみ」/久元祐子(Pf)、飯森範親(指揮)/ \6000~3000学\1000/神奈川フィル045-226-5107
★12/8(月)19:00/東京文化会館(小)/クァルテット・エクセルシオ 16回東京定期/M:弦楽四重奏曲3番ト長調K.156、ベートーヴェン:弦楽四重奏曲4番ハ短調、7番「ラズモフスキー1番」/\4000 ペア\6000シニア\2000学\1000ミリオンコンサート協会03-3501-5638
★12/12(金)19:00&12/13(土)14:00/紀尾井H03-3237-0061/紀尾井シンフォニエッタ東京67回定期/M:ピアノ協奏曲22番変ホ長調K.482、交響曲38番「プラハ」、ハルトマン:ヴァイオリンと弦楽のための葬送協奏曲/市野あゆみ(Pf)、安永徹(Vnと指揮)/\6000~3500 学\2000~1500
★12/14 (日) 14:00/杉並公会堂(大)/楽聖の街ウィーンVol.2/M:「フィガロの結婚」序曲、交響曲40番ト短調、レクイエムニ短調/モーツァルト祝祭管弦楽団・合唱団、砂川稔(指揮)/\3000~\2000学1500オフィス・アプローズ047-391-1364
★12/18(木)18:45/東京文化会館(小)/日本モーツァルト協会例会03-5467-0626/M:8つの変奏曲K.24、ピアノソナタハ長調K.279、イ長調K.331「トルコ行進曲付」、変ロ長調K.570、ニ長調K.576/友田恭子(Pf)/\4500学\2000
★12/20(土)14:00/王子H/ヴァイオリンソナタ34番変ロ長調K.378、メンデルスゾーン:ヴァイオリンソナタヘ長調(以上フルート版)、シューベルト:「しぼめる花」の主題による変奏曲ほか/佐々木 真(Fl)、石井克典(Pf)/\3500、身障者・学生\2500みゆずメゾン048-477-1313
★12/22 (月)19:00/パルテノン多摩(小)/M:ピアノソナタヘ長調K.280、ハ長調K.330、ブラームス:ヘンデルの主題による変奏曲とフーガOp.24ほか/菊池洋子(Pf)/\3000学2000チケットパルテノン042-376-8181
★12/23(火・祝)14:00&18:00 /東京オペラシティCH/《プラハのクリスマス》/M:交響曲40番、バッハ:「クリスマス・オラトリオ」から、ヘンデル:「メサイア」から、賛美歌「聖しこの夜」ほか/プラハチェンバーオーケストラ/\6500~\4500カジモト・イープラス0570-06-9960
★12/28(日)14:30/紀尾井H/アンサンブル of トウキョウ89回定期/M:「ドン・ジョヴァンニ」序曲、2台のヴァイオリンのためのコンチェルトーネK.190、交響曲40番ト短調ほか/金昌国(指揮とfl)/\3500学\1500アンサンブル of トウキョウ事務局03-3426-2010
★1/4(日)13:00/横浜みなとみらいH、1/9(金)18:30/なかのZERO(大)、1/11(日)14:00/東京オペラシティCH/M:交響曲29番、6つのドイツ舞曲K.509、J・シュトラウスⅡ:皇帝円舞曲、「トリッチ・トラッチ・ポルカ」他/コルソ・ウィーン/\10000~\6000 (なかの\8000~\5000) /光藍社03-3943-9999、神奈川芸術協会(1/4のみ)045-453-5080
★1/5(月)15:00/東京オペラシティCH &1/10(土)19:00/めぐろパーシモンH(大)/M:フルート協奏曲1番ト長調K.313、ハイドン(ホーフシュテッター):弦楽四重奏曲17番「セレナーデ」他/演奏者、料金等は上記公演と同じ(但し、めぐろ公演のみ\8000~\5000)
★1/8(金)19:00/大宮ソニックシティH048-647-7722/日本フィルさいたまシリーズ2009/M:フルートとハープのための協奏曲ハ長調K.299、ドヴォルジャーク:交響曲9番「新世界より」ほか/高木綾子(Fl)、吉野直子(Hrp)、小林研一郎(指揮)/\5000~\3000、25歳以下\2000
★1/12(月・祝)15:00/フィリアH045-982-9999/M:ヴァイオリン協奏曲5番「トルコ風」、クラリネット協奏曲、フルート協奏曲2番ニ長調K.314、ピアノ協奏曲9番変ホ長調「ジュノム」/松田理奈(Vn)、亀井良信(Cl)、工藤重典(Fl)、小菅優(Pf)、N響メンバーによる室内管/\7000~\6000
★1/13(火)19:00/東京オペラシティーCH/ベルリンフィル八重奏団演奏会/M:ホルン五重奏曲変ホ長調、シューベルト:ピアノ五重奏曲「ます」、八重奏曲イ長調/ラデク・パボラク(Hr)、共演:清水和音(Pf)/\8000~\3000ジャパンアーツぴあ03-5237-7711
★1/16(金)19:00/サントリーH/日本フィル607回定期/M:ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲変ホ長調K.364、プロコフィエフ:交響曲1番「古典」、7番「青春」/漆原朝子(Vn)、今井信子(Vla)、アレクサンドル・ラザレフ(指揮)/\7500~\3500、25歳以下/車イス\2700日本フィル03-5378-5911(K・M)
オペラ情報
★新国立劇場/「ドン・ジョヴァンニ」原語上演字幕付/12/9(火)18:30、12/11(木)19:00、12/13(土)14:00、12/15(月)14:00(平日マチネー)/ドン・ジョヴァンニ:ルチオ・ガッロ、騎士長:長谷川顕、ドンナ・アンナ:エレーナ・モシュク、ドンナ・エルヴィーラ:アガ・ミコライ、ツェルリーナ:高橋薫子ほか、東京フィル、グリシャ・サガロフ(演出)、コンスタンティン・トリンクス(指揮)/\23100~\4200Z席\1500新国立劇場03-5352-9999
★ポーランド国立ワルシャワ室内歌劇場オペラ
【A】「フィガロの結婚」原語上演字幕付/12/10(水)18:30神奈川県民H/出演:オルガ・パシェチニック、マルタ・ボベルスカ、レシェック・シフィジンスキ、アンジェイ・クリムチャック、スワヴォミル・ユルチャック他、ズビグニェフ・グラ―ツァ(指揮)/\13000~\4000/光藍社03-3943-9999、神奈川芸術協会045-453-5080
【B】「魔笛」原語上演字幕付/12/12(金)18:30パルテノン多摩、12/13(土)15:00千葉県文化会館、12/14(日)15:00大宮ソニックシティ、12/21(日)15:00グリーンホール相模大野、12/22(月)18:30東京文化会館/出演:オルガ・パシェチニック マルタ・ボベルスカ、 レシェック・シフィジンスキ、アンジェイ・クリムチャック他、ルベン・シルバー(指揮)/\13000~\5000光藍社03-3943-9999(12/12のみ\11000~7000労音府中センター042-334-8471)
★サントリーホール20回成人の日コンサート2009/1/12(月・祝)15:00/M:「フィガロの結婚」式への招待~ケルビーノの式次第※演奏会形式、原語上演字幕付/伯爵夫人:佐藤しのぶ、伯爵:与那城敬、フィガロ:大山大輔、スザンナ:小林沙羅、ケルビーノ(結婚式の進行役):井上芳雄(俳優・歌手)ほか、田尾下哲(構成台本・演出)、新日本フィル、井上道義(指揮)/\6000~\4000学\2000チケットスペース03-3234-9999
★ムジカ・サンタンジェロ17回公演「フィガロの結婚」原語上演字幕付/1/10(土)17:30、1/11(日)12:30&17:00タワーホール船堀(小)/フィガロ(兼演出):吉野新、伯爵:金子亮平ほか、久世武志(指揮)/\4000(当日\4500)/問合せ03-3678-2156(K・M)
CD情報(価格はタワー新宿店初回入荷分価格) ★こちらからどうぞ(Y)
第276回 モーツァルティアン・フェライン例会 2008年11月9日
事務局レター【第151号】/2008年11月
【編集者】宮崎 宇史/近藤 光宏/山本 廣資/古田 佳子bxp00423*yahoo.co.jp(スパムメールが増えてきましたのでリンクを外しました。お手数ですが*を@に替えて送信願います)
●11月例会(第275回)のお知らせ
オペラはモーツァルトの真髄 お話…若松 茂生氏(本会会長)
日時:2008年11月9日(日)午後2時
今月は日曜日です!!!
会場: お茶の水「龍名館」( JR「お茶の水」聖橋口下車・徒歩3分)
例会費:¥1500(会員・一般共)
今年もニューヨークから帰国した会長のお話を聞く時期になりました。会長からのメッセージです。
モーツァルトを40年間以上聴いてきて、やっぱりオペラがモーツァルトの真髄だと感じています。
この10年間、オペラの舞台を見たことがなく、レコードでしか聴いていない僕は、とても熱心なオペラ・ファンとはいえませんが、レコードを聴きながら昔観たオペラの最高の舞台を頭の中で思い描きながら興奮してモーツァルトのオペラを楽しんでいます。素晴らしい演奏は、理想的な舞台を想像(創造)させ、生き生きとした登場人物の心情を身近に感じさせてくれます。
毎年のようにザルツブルクやウィーンを訪問されてオペラの舞台を楽しんでおられるオペラ・ファンと比較すれば、雲泥の差ほどの少ない経験しか持っていないオペラ・ファンですが、レコードだけは人一倍聴いてきたというささやかな自負もあります。
モーツァルトは、音楽の中ですべての人物の心と行動を十全に表現していると考えている僕は、シェークスピアの劇はただ読んだだけでも十分楽しめるといった人に共感を覚えています。僕もモーツァルトのオペラの舞台を観なくても、音楽を聴いているだけで十分に堪能できます。そんな凄さをモーツァルトのオペラは持っていると思います。そんなお話をしたいと思っています。
会長ならではの意欲に満ちたメッセージをいただきました。どうぞお楽しみに。会長を囲んだ恒例の懇親会にもぜひご参加ください。(F)
●今後の例会のご案内(会場記載のないものはお茶の水クリスチャンセンターです)
12月7日(日) 江端津也子サロンコンサート(会場:新大久保スタジオ・ヴィルトオージ)
1月17日(土) 第8回会員参加型例会
2月21日(土) 森 治夫氏(本会会員)
3月14日(土) 田辺 秀樹氏(一橋大学教授)
4月18日(土) 石津 勝男氏(本会副会長)
●会員総会開催のお知らせ
前回のレターでもお知らせした通り、11月の例会時に会員総会を開催致します。 多数の会員の皆様のご参加をお願い致します。
日時: 11月9日(日) 13:30
場所: 例会と同じ会場
議題: 1. 2007年度会計報告
2.当会顧問の選任について
3.来年の活動スケジュールについて
4.その他。
●10月例会の報告(第275回/10月11日)
進化するモーツァルト 樋口隆一氏(明治学院大学教授)
第275回例会は、明治学院大学・樋口隆一先生をお招きして10月11日(土)に東京・御茶ノ水のクリスチャンセンターで行なわれました。樋口先生は一昨年のバッハとハ短調ミサ曲k427のお話以来2年ぶりのご登場となります。
表題は「進化するモーツァルト」ということで、一昨年行なわれた国際シンポジウムにもとづいた樋口隆一編『進化するモーツァルト』(春秋社)の内容を元に、特に文学におけるモーツァルト像を中心に、モーツァルト像がどう変化してきたかのお話でした。
モーツァルト神話の形成の三つのパターン(幼児的、アポロン的、デュオニソス的)から、モーツァルトを「天国的性格はラファエロやシェークスピアに比するべき」と讃えたゲーテ、ホフマンの『ドン・ファン』、「いつ読んでも良い」と先生の言われるメーリケの『旅の日のモーツァルト』などが紹介されました。
前半の最後にそれにちなんで《ドン・ジョバンニ》から最終場の音楽を鑑賞しました。先生のご意見では地獄落ちのあとに続 きの音楽があるのが良いということです。
後半は哲学におけるモーツァルト、ヘッセの『荒野の狼』、プーシキンの『モーツァルトとサリエリ』、そしてシェーファーの『アマデウス』と進みました。
情報量の大変多い21世紀の現在に比べ、19世紀の「モーツァルト神話」の形成期には実際にモーツァルトの作品を聴くのは難しかったということ(あのゲーテもどれだけの量のモーツァルトの曲を聞いていたか疑問)。レコードもCDもない上に、楽譜出版そのものが少なく、例えばあのバッハの300曲あるカンタータのうち生前の出版は1曲だけだったこと、モーツァルトの作品の全貌が明らかになってきたのはつい最近であるなどの論はうなずかされました。
後半の後半は「プラハ旅行の年1787年のモーツァルトと日本所在の資料」ということで、前田育徳会所蔵の自筆スケッチ・ノート等の映写を見て、それにちなむピアノ協奏曲第26番k537、交響曲第40番k550、弦楽五重奏曲k516を鑑賞しました。
主題以外にも諸外国や日本の若手の音楽学者の事情・小話や、フォルクス・ワーゲン財団のメセナ(モーツァルト全集)の偉さ、キエフ、ナポリなど外国紀行の話題などがお話しの全体にちりばめられていました。
個人的には、モーツァルトを取り上げてきて「神話」を形成してきた個々の文学作品の内容についてもう少し詳しい説明があればもっと良かったと思いました。また、モーツァルトが早朝プラハへの旅立ちの前に「勤勉であられること、無為をお避けなさい」と語った(書いた)話が印象に残りました。(M)
なお、当日は岩島理事のご紹介で、樋口先生を囲む元渋谷音楽教育協会の有志の方々 約10人がご出席下さり、会を盛り上げて頂きました。ここに御礼をかねまして、皆さまの写真をここに掲載させていただきました。(OK)
●情報コーナー
コンサート情報
★11/11(火) 19:00/紀尾井H/ M:ヴァイリンソナタ40番変ロ長調K.454、ラヴェル:ヴァイリンソナタほか/吉田恭子(Vn)、白石光隆(Pf)/\5000~\3000学\2500ジャパンアーツ03-5237-7711
★11/13(木)19:00/サントリーH&11/27(木)19:00横浜みなとみらいH/エディタ・グルべローヴァ~オペラ・アリアの夕べ/ M:「ドン・ジョヴァンニ」~序曲、『あの人でなしは私をあざむき』、「イドメネオ」~『この心の中に感じるものすべては』『オレステとアイアスの苦しみを』、ドニゼッティ:「シャモニーのリンダ」~『この心の光』ほか/東響、ラルフ・ヴァイケルト(指揮)/\22000~\6000学\4000(横浜\21000~\5000学\3000)NBS03-3791-8888
★11/13(木)19:00/トッパンH/ M:4手のためのソナタニ長調K.381、6つのドイツ舞曲K.609、J・S・バッハ:2台のチェンバロのための協奏曲BWV1061a他/アンドレアス・シュタイアー、クリスティーネ・ショルンスハイム(Cem及びFp)/\6000学\3000トッパンホール03-5840-2222
★11/14(金)19:00/めぐろパーシモンH(小)/ウィーンのピアノに魅せられた作曲家たちVol.3/ M:ピアノ組曲ハ長調K.399、小さなジーグ ト長調K.574、シューベルト:12のレントラー、ウェーバー:「舞踏への勧誘」、ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼル:「ローマのサルタレロ」ほか/飛来千絵(Pf)/\4000学\3000ペア\7000ピアノ・エ・フォルテ03-5284-8538
★11/15 (土)14:00/東京オペラシティCH/岡本知高Concerto del Sopranista/M:「フィガロの結婚」~『 楽しい思い出はどこへ』、日本の美しい唱歌、「サウンド・オブ・ミュージック」~ほか/榎本 潤(Pf)、熊谷麻衣子(ナビゲーター)/\6000~\5000サモンプロモーション0120-499-699
★11/15 (土)15:00/紀尾井H/グレート・マスターズⅦ/ M:「フィガロの結婚」~『もし殿様も踊りなさるなら』『もう飛ぶまいぞ、この蝶々』、ショパン:序奏と華麗なポロネーズ、スペシャルコーナー“日本のオペラと藤原義江”(映像とお話)/平野忠彦、青木十良、栗本尊子他/司会:三善清達、後藤美代子/\6000~\4000学\2000紀尾井ホールチケットセンター03-3237-0061
★11/19(水)19:00/ 東京文化会館(小)/日本モーツァルト協会例会03-5467-0626/M:ヴァイオリンソナタ28番ホ短調K.304、33番ヘ長調K.377、35番ト長調K.379、36番変ホ長調K.380/カントロフ(Vn)、上田晴子(Pf)/\4500学\2000
★11/22 (土)14:30/行徳文化ホール/M:ピアノソナタニ長調K.311、シューベルト:楽興の時Op.94より、ショパン:幻想即興曲、華麗なる円舞曲Op.34-1、スカルラッティ:ソナタOp.413、352、助川敏弥:「小さな四季」より/深沢亮子(Pfと朗読)/\3000学2000川崎音楽事務所044-9444-3393
★11/26(水) 18:30/日経ホール/364回日経ミューズサロン《ベルリン弦楽四重奏団》/M:弦楽四重奏曲23番ヘ長調K.590、シューベルト「死と乙女」ほか/¥3500高校生以下\2500/申込みは〒100-8066千代田区大手町1-9-5日本経済新聞社文化事業部「ミューズサロン11月」係へ、ハガキかFAX:03-5255-2861で/問合せ03-5255-2852
★11/26(水)19:00/津田H/《ジークフリート・フュアリンガー(Vla)と仲間たち》室内楽の楽しみ/M:弦楽五重奏曲1番変ロ長調K.174、4番ト短調K.516、ブリッジ:2つのヴィオラのためのラメント/玉井菜採(Vn)、河野文昭(Vc)ほか/\3500学1500コンセール・プルミエ042-662-6203
★11/28 (金) 19:00/杉並公会堂(大)/ 桐朋学園オーケストラ演奏会/M:「ドン・ジョヴァンニ」序曲、交響曲38番「プラハ」、ベートーヴェン:交響曲3番「英雄」/有田正広(指揮)/\2000学1500桐朋学園音楽部門事務局演奏課03-3307-4158
★11/30(日)15:00/オーチャードH/東京フィル762回定期/M:「証聖者の荘厳な晩祷」K.339、マーラー:交響曲4番/森麻季(S)、小川明子(A)、望月哲也(T)、成田眞(B)、新国立劇場合唱団、チョン・ミョン・フム(指揮)/\11000~\3000車いす席\5500東京フィル03-5353-9522
★12/2(火)19:00/東京文化会館(小) /イェルク・デームス《傘寿を祝って》/M:幻想曲ハ短調K.475、ベートーヴェン:ソナタ32番ハ短調、シューマン:「子供の情景」、シューベルト:ピアノソナタ21番変ロ長調他/\6500学\3500プロ・アルテ・ムジケ03-3943-6677
★12/2(火)19:00/JTアートホール アフィニス/ M:クラリネット五重奏曲、ハイドン:弦楽四重奏曲「皇帝」、チャイコフスキー:弦楽六重奏曲「フィレンツェの思い出」/村井祐児(Cl)、徳永二男、藤原浜雄(Vn)、川﨑和憲(Vla)、古川展生(Vc)ほか/\3000チケットぴあ0570-02-9999
★12/5(金)19:00/東京カテラドル聖マリア大聖堂/毎年レクイエム第3回/ M:レクイエムK.626、 「ディックシットとマニフィカート」K.193/モーツァルト・アカデミー・トウキョウ(Cho&管)、坂本徹(指揮 )/ \4500ペア\8000沢井事務所042-394-9199
★12/5(金)19:00横浜みなとみらいH/神奈川フィル249回定期演奏会/M:ピアノ協奏曲23番イ長調K.488、交響曲41番「ジュピター」、ハイドン:交響曲26番「悲しみ」/久元祐子(Pf)、飯森範親(指揮)/ \6000~3000学\1000/神奈川フィル045-226-5107
★12/6(土)18:00/すみだトリフォニーH/ M:ピアノ協奏曲21番K.467、サイ:ヴァイオリン協奏曲(日本初演)、ピアノ協奏曲2番「シルクロード」/ファジル・サイ(Pf)、新日本フィル、ジャン・レイサム=ケーニック(指揮)/\7000~5000新日本フィル チケットボックス03-5610-3815(M.K)
オペラ情報
★11/23(日)11:00AM/新国立劇場(中)/新国立劇場オペラトーク「ドン・ジョヴァンニ」について/ 出演:黒田恭一(音楽評論家)、グリシャ・サガロフ(演出家)、コンスタンティン・トリンクス(指揮者)ほか/\1000新国立劇場03-5352-9999
★新国立劇場/「ドン・ジョヴァンニ」原語上演字幕つき/12/5(金)18:30/ドン・ジョヴァンニ:ルチオ・ガッロ、騎士長:長谷川顕、ドンナ・アンナ:エレーナ・モシュク、ドンナ・エルヴィーラ:アガ・ミコライ 、ツェルリーナ:高橋薫子ほか、東京フィル、グリシャ・サガロフ(演出)、コンスタンティン・トリンクス(指揮)/\23100~¥4200Z席¥1500新国立劇場03-5352-9999
★ポーランド国立ワルシャワ室内歌劇場オペラ/「フィガロの結婚」原語上演字幕つき/12/3(水)18:30、12/4(木)13:30&18:30/オーチャードH、12/5(金)18:30/練馬文化センター、12/6(土)15:00/市川市文化会館/出演:オルガ・パシェチニック、マルタ・ボベルスカ、レシェック・シフィジンスキ、アンジェイ・クリムチャック、スワヴォミル・ユルチャックほか、ズビグニェフ・グラ―ツァ(指揮)/\14000~\5000(練馬:\13000~\7000、市川:\13000~\5000)/光藍社03-3943-9999(K・M)
CD情報(価格はタワー新宿店初回入荷分価格) ★こちらからどうぞ(Y)
第275回 モーツァルティアン・フェライン例会 2008年10月11日
事務局レター【第150号】/2008年10月
【編集者】石津 勝男/近藤 光宏/山本 廣資/古田 佳子bxp00423*yahoo.co.jp(スパムメールが増えてきましたのでリンクを外しました。お手数ですが*を@に替えて送信願います)
●10月例会(第275回)のお知らせ
進化するモーツァルト お話…樋口 隆一氏(明治学院大学教授)
日時:2008年10月11日(土)午後2時
今月は土曜日です
会場:お茶の水クリスチャンセンター(JR「お茶の水」下車徒歩3分)
例会費:¥2500(会員・一般共)
今月は久しぶりに樋口先生のお話をうかがいます。先生からのメッセージをどうぞ。
星の数ほどいるクラシックの作曲家の中でも、最も人気があるのは疑いもなくモーツァルトだろう。
包装の銀紙に彼の肖像画が描かれているために「モーツァルト・クーゲルン」と呼ばれるチョコレート菓子は、ザルツブルクの名物であるだけでなく、たしかオーストリア航空の機内販売グッズのひとつだったと思うから、もうすでにオーストリア国を代表する銘菓となっている。結構おいしいものだが、これだけのブランド性を獲得したわけは、菓子そのものの味のためではない。モーツァルトという名前そのものがブランドなのである。
モーツァルトがこれだけの大衆的人気を得たのはいつからだろうか。私には、ミロシュ・フォアマンの映画『アマデウス』の世界的流行が決定的だったように思えてならない。主演俳優の名前は忘れたが、下ねたを満載した冗談を連発したり、奇声を発して飛び回るユニークなパーソナリティーが大衆に大受けしたことだけは事実だろう。
モーツァルトは何者だったのか。彼のイメージは、その死後どのように変化してきたのか。そしてどのようにしてこれほど大衆的なイメージへと到達したのか。疑問は解明できるのだろうか。モーツァルト・イヤーだった2006年の11月に国際シンポジウム「モーツァルトの大衆性」を企画したのは、そんな問題意識からであった。明治学院大学で行われたこのシンポジウムにはモーツァルティアン・フェラインからも多くの方々が参加してくださった。
ウィーン大学のゲルノート・グルーバー教授、わが国の海老澤敏教授など、誰でも知っている大家たちと、気鋭の研究者との間に新しい知的コミュニケーションを生むことも、中間世代の義務であるとも考えた。
こういう意義ある集まりは、言いっぱなしになってはもったいないので、その原稿を集めて『進化するモーツァルト』(春秋社、2007年11月)という単行本にした。私も含め、発表原稿にかなり手を加えた著者も少なくなく、なかなか読み応えのある本になったと喜んでいる。
本日はその中から、いくつかの研究にスポットを当てながら、18世紀から21世紀に至るモーツァルト像の変遷を考えたい。特に、ザルツブルク大学教授のオスヴァルト・パナーグル教授による「文学におけるモーツァルト像」は、モーツァルトというブランドが、文豪ゲーテ以来、いかにして作られてきたかを教えてくれよう。
非常に興味深いお話になりそうです。皆様のご来場をお待ちしております。恒例の懇親会にもぜひご参加ください。(F)
●今後の例会のご案内(会場記載のないものはお茶の水クリスチャンセンターです)
11月9日(日) 若松茂生会長「オペラはモーツァルトの真髄(私の聴き方)」(会場:龍名館本店)
12月7日(日) 江端津也子サロンコンサート(会場:新大久保スタジオ・ヴィルトオージ)
2009年1月17日(土) 第8回会員参加型例会
●会員総会のお知らせ
来月、11月9日の例会前(13:30)に会員総会を行います。詳細は次号レターにてご案内します。(F)
●第8回会員参加型例会出演者募集!
引き続き募集中です。締め切りは11月10日。詳細は先月の事務局レターをご覧ください。(F)
●9月例会の報告(第274回/9月20日)
モーツァルトとミヒャエル・ハイドン――その音楽的関係をめぐって―― 安田和信氏(国立音大非常勤講師)
[I] ミヒャエル・ハイドン(1737年~1806年)の経歴
ヨーゼフ・ハイドンの弟で、当時は特に教会音楽のジャンルでは兄を凌ぐほどの評価を受けていた。兄と同様、ウィーンで聖歌隊員として教育を受けた後、グロースヴァルダイン宮廷へ奉職、1762年から死ぬまでザルツブルクで働いた。モーツァルトはウィーンへ移住しても、父親経由で作品を入手するなど、ミヒャエルを気にしていたようである。
(略語…MH=ミヒャエル・ハイドン MH(1)=作品目録 WAM=モーツァルト LM=レーオポルト)
[Ⅱ]ミヒャエルとモーツァルトの接点―モーツァルト家の書簡等からみる(一部のみ紹介)
67年〈第一戒律の責務〉を共作、同年11月オルミュッツ、LMのハーゲナウァー宛書簡でMHの名が現われる。1777年9月25日付、LMのWAM宛書簡ではハイドンと楽長の間に喧嘩があった様子を伝えハイドンの性格を冷ややかにみている一方、1777年9月末日付ではハイドンの「ザイール」用の幕間音楽の試演の様子を伝え、その曲の出来をほめている。
1777年の11月1日、LMのWAM宛ではハイドンの〈聖ヒエロニュムス・ミサ曲MH254〉の演奏に接し、“ほんとに見事に書かれ、すべて自然に流れて行きます。”と評している。83年1月4日LM宛では、モーツァルトはハイドンの最近のミサ曲に重要なフーガがあるか、あったら少しずつ写譜をさせてほしいといっている。
[Ⅲ]KV番号(本編の番号)を現在でも持つミヒャエルの作品
6曲ある中で〈交響曲ト長調KV444〉MH334へWAMが緩除導入部を付加、について説明があり、ミヒャエルの明るい主部に対して、モーツァルトの序奏における明暗のニュアンスは短いながらも印象的であった。
[IV]両者の音楽的接点:弦楽五重奏曲、交響曲、ミサ曲の事例
(1)WAMの五重奏曲変ロ長調KV174とMHノットゥルノハ長調MH187、成立時期…前者は1773年12月、後者は1773年2月17日、緩除楽章における第一Vnと第一Vlaへの主施律分担についてCDを聴きながら説明があり、KV174では第二Vnにも主施律を分担させており、MH187ではさらにエコーのように第一Vnがからみあっていく様子があるが、両曲とも4/4拍子で書かれていること、さらにフィナーレにおける表現内容の類似など、モーツァルトはかなり影響を受けていたと思われる。
(2)WAMとMHの交響曲におけるフガート・フィナーレ―ソナタ楽章のトピックとしてのフガート
a)フガート・フィナーレを持ったMHの二つのハ長調交響曲、MH384(1784年9月28日)MH478(1788年2月19日)両者共に提示部で属調へ達する以前に、すべての素材を提示、MH384のフガート素材=4種、MH478のフガート素材=3種。
b)WAMの交響曲ハ長調KV551のフィナーレ…上記MHの二曲と対比しながらCDを聴く。フガートの素材は5種、フーガの定石にとらわれない提示法、各素材の使用法は変化に富み、全素材が結合するのはコーダにおいて現れ、壮麗に終りへ向う。
(3)ザルツブルクでの2つの「変ロ長調ミサ」
WAM〈ミサ曲変ロ長調〉KV275とMH〈聖アロイジイ・ミサ曲〉MH257との類似性のお話もあったが紙面の都合で割愛させて頂く。
ミヒャエル・ハイドンについて安田先生は「“モーツァルトのごく近しい同時代者がこんな音楽を書いていた”ということを実感するだけでも、個人的には面白いと考えている。」と語る。そしてモーツァルティアンの人達はもっとモーツァルトの同時代の音楽を広く聴くこと、その中からモーツァルトがなぜ最高なのかを問うヒントを得られるのではないかと述べられた。(K.I)
●情報コーナー
コンサート情報
★10/12(日)14:00/すみだトリフォニーH/M:「三位一体の祝日のミサ」K.167、「聖体の祝日のためのリタニア」K.243、「主日のためのヴェスペレ」K.321他/ムジカ・レセルヴァータ(管)、コンセール・ヴィエール、モーツァルト記念合唱団、津田雄二郎(指揮)/\3000、高校生以下\1500モーツァルト記念合唱団事務局047-373-1284
★10/12(日)18:30/横浜イギリス館/M:フルート協奏曲2番ニ長調K.314、ラヴェル:ソナチネ、タファネル:「魔弾の射手幻想曲」、ライネッケ:バラード 他/三浦愛子(Pf)、吉田恵子(Fl)/¥無料(先着50名)/ アルプムジクス090-6955-8093
★10/12(日)15:00/埼玉会館/新日本フィル演奏会/M:「魔笛」序曲、ピアノ協奏曲27番K.595、チャイコフスキー:交響曲6番「悲愴」/児玉麻里(Pf)、クリストフ・ゲッショルト(指揮)/\6000~\4000学\2000さいたま芸術劇場048-858-5511
★10/12(日)14:00/東京芸術劇場/読売日響 芸劇マチネー104回/M:ヴァイオリン協奏曲1番、5番「トルコ風」、ラヴェル:「ダフニスとクロエ」第2組曲他/ライナー・ホーネック(Vn)、下野竜也(指揮)/\8000~2000中高生\1000小学生\500/読響03-3562-1550
★10/13(月・祝)14:00/横浜みなとみらいH/読売日響みなとみらいホリデー名曲/内容は10/12に同じ/\7000~3000中高生\1000小学生\500/読響03-3562-1550、神奈川芸術協会045-453-5080
★10/14(火)19:00/JTアートホールアフィニス/ M:ヴァイオリンソナタ28番ホ短調K.304、ベートーヴェン:チェロソナタ5番、シューベルトピアノ三重奏曲2番/矢部達哉(Vn)、向山佳絵子(Vc)、練木繁夫(Pf)/\3000 JTアートホールアフィニス03-5572-4945(問合せのみ)
★10/15(水)19:00/東京文化会館(小)/「立って弾くチェロ」室内楽シリーズ/M:フルート四重奏曲1番K.285、4番イ長調、弦楽四重奏曲21番「プロシャ王」1番、「魔笛」メドレー(J・ヴェント編曲)、レイハ:フルート三重奏曲「モーツァルトの主題によるヴァリエーション」/名倉淑子(Vn)、木越洋(Vc)、トーマ・プレヴォ(fl)ほか/\4000学\3000音楽博物館03-3426-2010
★10/15(水)19:00/浜離宮朝日H/ M:ヴァイオリンソナタ28番ホ短調K.304、ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ1番、イザイ:無伴奏ヴァイオリンソナタ3番、レスピーギ:ソナタ ロ短調/深山尚久(Vn)、松川儒(Pf)/\4000ミリオンコンサート協会03-3501-5638
★10/16(木)19:00/横浜みなとみらいH(小)/横浜クラリネット合奏団49回定期/ M:「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」(クラリネット合奏版)、ロッシーニ:「セヴィリアの理髪師」序曲/ブリトゥン:シンプル・シンフォニーほか/\3000インター・ミューズ・トーキョウ03-3475- 6870
★10/17(金)18:45/東京文化会館(小)/日本モーツァルト協会例会03-5467-0626/M:「静けさはほほえみつつ」K.152、「すみれ」K.476、「ルイーゼが不実な恋人の手紙を焼いた時」K.520、「春への憧れ」K.596、「イドメネオ」~イダマンテのアリア 他/永井和子(Ms)、成田博之(Br)、花岡千春(Pf)/\4500学2000
★10/17(金)19:00/練馬文化センター/ M:ホルン協奏曲3番K.447、F・シュトラウス:オリジナルファンタジーOp.6ほか/松﨑裕(Hr)、広海滋子(Pf)/\4000練馬文化センター03-03-3948-9000
★10/18(土)14:00/Hakuju Hall/日本モーツァルト研究所<究極の室内楽>/M:クラリネット五重奏曲K.581、ほか/篠崎功子(Vn)、百武由紀(Va)、四戸世紀(Cl)、小川京子(Pf)、海老澤敏(プレトーク)/\4500ミリオンコンサート協会03-3501-5638
★10/18(土)新宿住友ビル/朝日カルチャーセンター03-3344-1998 【1】13:00/公開講座<早熟な作曲家、若き天才・鬼才の名曲>/モーツァルト、パガニーニの作品を中心に/吉田恭子(Vn)、白石光隆(Pf)/\4200 【2】16:00/公開講座<モーツァルトのピアノ作品、弾きどころ、聴きどころ>/久元祐子(Pf)/\4200
★10/19(日)13:30/横浜みなとみらいH/ M:「踊れ、喜べ、汝、幸いなる魂よ」、ヘンデル:歌劇「リナルド」より『私を泣かせてください』、ほか/岡本知高(ソプラニスタ)、リ・アギョン(Ms)、共演:アンサンブル・ベルリン/\8000~\6000サモン・プロモーション0120-499-699
★10/20(月)19:00/武蔵野市民文化会館(小)/M:ヴァイオリンソナタ28番ホ短調K.304、30番ニ長調K.306、ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ2番イ長調/エイドリアン・チャンドラー(バロックヴァイオリン)、ソフィー・イェーツ(チェンバロ)/\2000武蔵野文化事業団042-254-2011
★10/20(月)19:00/東京文化会館(小)/M:ホルン五重奏曲、ベートーヴェン:六重奏曲ほか/福川伸陽(Hr)ほか日本フィル団員/\4000学\2000境企画042-750-8160
★10/22(水)19:00/トッパンH/M:ピアノ協奏曲21番ハ長調K.467、ロッシーニ:「絹のはしご」序曲、ほか/ ドイツカンマーフィルハーモニー・ブレーメン管楽ゾリステン、中西誠(Pf)、/\8000~\6000学\3000境企画042-750-8160
★10/24(金)19:00/横浜みなとみらいH(小)/横浜バロック室内合奏団48回定期/M:ディヴェルティメント1番ニ長調K.136、「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」、ブラームス:弦楽五重奏曲ト長調/\3000学\2000/横浜バロック室内合奏団事務局0120-122-537
★10/25(土)14:00/さいたま芸術劇場/《メシアンが愛した作曲家たち》/M:2台ピアノのためのソナタK.448、ラヴェル:「マ・メール・ロワ」、メシアン:「アーメンの幻影/児玉麻里&児玉桃(Pf)/\4000~\3000学\1000さいたま芸術劇場048-858-5511
★10/25(土)18:00/日本大学カザルスH/M:ヴァイオリンソナタ28番ホ短調K.304、プロコフィエフ:ヴァイオリンソナタ2番、ショーソン:詩曲、ピアソラ:「ル・グラン・タンゴ」ほか/沢菜穂子(Vn)、松本さやか(Pf)/\4000楽\2500ミュージックプラント03-3466-2258
★10/25(土)18:00/東京オペラシティリサイタルH/M:ピアノ協奏曲12番K.414(室内楽版)、ブラームス:ピアノ五重奏曲、シューベルト:4つの即興曲D.899/森知英(Pf)、東京フィル団員/\3500 ビューロオオクボ042-383-1497
★10/31(金)19:00/東京オペラシティコンサートH/M:ピアノ協奏曲21番K.467(室内楽版)、リスト:「ラ・カンパネラ」ほか/フジ子・ヘミング(Pf)、アンサンブル・ベルリン/\15000~\7500サモンプロモーション0120-499-699
★11/1(土)14:00/トッパンH/ M:ヴァイオリンソナタ33番ヘ長調K.377、40番変ロ長調K.454、ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ2番イ長調、5番「春」/ウェルナー・ヒンク(Vn)、佐々木秋子(Pf)/\4500学\3000/ハーブクラシックス042-444-3239
★11/2(日)19:00/サントリーH/ウィーン・クラシックス/M:ヴァイオリン協奏曲4番K.218、ファゴット協奏曲K.191、ハイドン:チェロ協奏曲ニ長調、ドヴォルジャーク:弦楽セレナード/ウィーンフィル団員15名による特別編成アンサンブル/\10000~\3000/NBS03-3791-8888
★11/3(月・祝)14:30/グリーンホール相模大野(大)/ ウィーン・クラシックス/M:「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」、交響曲1番K.16、交響曲29番K.201、ヴァイオリン協奏曲4番K.218、ファゴット協奏曲K.191/ウィーンフィル団員/\8000~\4000/チケットMove042-742-9999
★11/5(水)19:00/オーチャードH/ホセ・カレーラス デビュー50周年記念特別演奏会/M:レクイエム、ヘンデル:「オンブラ・マイ・フ」、マルティーニ:「愛の喜び」他/バーバラ・ボニー(S)、J・カレーラス(T)、久保田真澄(B)、藤原歌劇団合唱部、東京フィル、D・ヒメネス(指揮)/ \39000~\18000/Bunkamuraチケットセンター03-3477-9999
★11/8(土)18:00/神奈川県民H(小)/M:クラリネット協奏曲、ブラームス:クラリネットソナタ2番、シューマン:ピアノとクラリネットのための幻想小曲集、J・S・バッハ:トッカータとフーガ/E・オッテンザマー(Cl)、ヒロコ・シューベルト(Pf)、横浜クラリネット合奏団/\5000インターミューズトウキョウ03-3475-6870(M.K)
オペラ情報
★10/12(日) 14:00/浜離宮朝日H/モーツァルト劇場25周年記念公演/M:歌劇「みてくれのばか娘」日本語による初演(訳詞・台本:高橋英郎)/赤星啓子、志村文彦ほか、モーツァルト劇場室内楽団、守口真司(指揮)/\4000、ペア\6000、シニア\2000、学\1000/モーツァルト劇場03-3338- 3773
★10/18(土)14:00&10/19(日) 14:00/国立音楽大学講堂(西武新宿線玉川上水駅下車)/ M:「コシ・ファン・トゥッテ」字幕つき原語上演/国立音楽大学合唱団&オーケストラ、中村敬一(演出)、大勝秀也(指揮)/\2000/国立音楽大学演奏部事務室042-535-9535
★10/21(火)18:30、10/23(木)15:00(平日マチネー)、10/25(土)15:00、10/27(月)18:30/東京文化会館/ウィーン国立歌劇場/M:「コシ・ファン・トゥッテ」字幕つき原語上演/フィオルディリージ:B・フリットリ、ドラベッラ:A・キルヒシュラーガー他、リッカルド・ムーティー(指揮) / \65000~\12000学\9000NBS03-3791-8888(M.K)
CD情報(価格はタワー新宿店初回入荷分価格) ★こちらからどうぞ(Y)
第274回 モーツァルティアン・フェライン例会 2008年9月20日
事務局レター【第149号】/2008年9月
【編集者】沢田 義博/近藤 光宏/山本 廣資/古田 佳子bxp00423*yahoo.co.jp(スパムメールが増えてきましたのでリンクを外しました。お手数ですが*を@に替えて送信願います)
●9月例会(第274回)のお知らせ
モーツァルトとミヒャエル・ハイドン ―― その音楽的関係をめぐって ――
お話…安田 和信氏(国立音大非常勤講師)
日時:2008年9月20日(土)午後2時
今月は土曜日です
会場:お茶の水クリスチャンセンター(JR「お茶の水」下車徒歩3分)
例会費:¥2500(会員・一般共)
今月はおなじみの安田先生のお話です。先生からのメッセージをどうぞ。
数年前、例会でモーツァルトとヨーゼフ・ハイドンの音楽的関係についてお話をさせていただきましたが、今回はヨーゼフの弟ミヒャエル・ハイドンにまつわるお話をさせていただきたいと思います。
モーツァルトとヨーゼフに関して、とくに直接的に知り合いになった以降は、両者の友情を示すエピソード(真偽はともかく)に事欠きませんし、音楽家としてお互いに影響を与え合う関係であったことは、モーツァルトの伝記等で必ず紹介されることです。
また、一般的に言って、西洋音楽史における「古典派」の時代を代表する作曲家として、モーツァルトとヨーゼフの名を外すことはまずあり得ず、そのような点から、モーツァルトと「ハイドン」と言えば、ヨーゼフに注目が集まりがちです。
もちろん、そのことに異議を差し挟むつもりはありませんが、モーツァルトの生涯そのものに即して考えてみた場合、ミヒャエルの存在はことによると、ヨーゼフに勝るとも劣らないものだったと思われます。
ミヒャエルはザルツブルク時代のモーツァルトと同じ宮廷で活動をし、モーツァルトがウィーンに移住してからも、ミヒャエルの音楽への関心が薄れなかった可能性が高いのは、父レオポルトとの書簡からも窺えるのです。
今回のお話では、何よりもまず、モーツァルトとミヒャエルの生涯における関係はもちろん、両者の音楽の共通点・相違点等について、CDを試聴しながら、改めて皆様とともに考えてみたいと思っています。
対象となるジャンルは宗教曲、交響曲、室内楽曲を予定しています。幸いなことに、現在ではミヒャエルの音楽はかなりの作品が楽譜として出版されたり、CDに録音されていますので、あまり余計なことを詮索せずに、「モーツァルトのごく近しい同時代者がこんな音楽を書いていた」ということを実感するだけでも、個人的には面白いと考えています。
私自身は、モーツァルト(あるいは兄ヨーゼフ)との関係が深くなくても、ミヒャエルの音楽をそれ自体で楽しむことを好みます。しかし、ミヒャエルの音楽の素晴らしさを語る際に、「ああ、この部分はモーツァルトの、あの曲に似ている!」という感じで、ついついモーツァルトとの比較をしてしまうのも、なかなか避けられません。
ですから、バリバリのモーツァルティアンでいらっしゃる会員の皆様とともに、「なぜ、ミヒャエルは忘れられ、モーツァルトは大作曲家として残ってしまったのか」、「モーツァルトと比べて、ミヒャエルの音楽が劣っていると考えてしまう面持ちとは何に由来するのか」、あるいは「モーツァルトの音楽を好んで聴いてしまう人とは何者なのか」といった問題、否、大問題にも触れること ができれば良いかな、とも思っております。よろしくお願いいたします。
モーツァルティアンなら、ミヒャエル・ハイドンの名前は必ず耳にしたことがあるかもしれませんが、その音楽をまとめて聴く機会はなかなかないのではないでしょうか。どうぞ大勢のお運びをお待ちしております。(F)
●今月のインテルメッツォ(ピアノ演奏:岩島富士江)
【第25回】
ボーマルシェの「セビリアの理髪師」のロマンツェ主題「私はランドール」による変奏曲 K.354 (299a)
テーマ、Ⅲ、Ⅴ、Ⅶ、Ⅹ...アレグレット(1778年初~夏パリ 22歳)
※Ⅰ、Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ、Ⅷ、Ⅸ、は昨年10月例会「パリのモーツァルト」講師澤田さんのリクエストにより演奏済です。
●今後の例会のご案内(会場記載のないものはお茶の水クリスチャンセンターです)
10月11日(土) 樋口隆一先生「進化するモーツァルト」
11月9日(日) 若松茂生会長「オペラはモーツァルトの真髄(私の聴き方)」 (会場:龍名館本店)
12月7日(日) 江端津也子サロンコンサート(会場:新大久保スタジオ・ヴィルトオージ)
2009年1月17日(土) 第8回会員参加型例会
●7月例会の報告(第273回/7月6日)
レクチャー・コンサート「世界的巨匠ジェラール・プーレの世界」ジェラール・プーレ(ヴァイオリン)/川島余理(ピアノ)
今回の例会はマエストロの敬称に相応しいフランスのヴァイオリンの大御所ジェラール・プーレ氏と川島余理さん(作曲家兼ピアニスト)をお招きしてのレクチャー・コンサートとなった。約90名収容可能なホールはほぼ満席で、開演前から熱い雰囲気だった。
マエストロ・プーレが舞台に現れると会場の雰囲気は一変し、緊張感に包まれた。これは一種のマジックとしか表現の仕様がない。沢田会長代行より、当会の例会に出演頂く事に対するお礼と、当会にとって大変名誉な事であると挨拶し、早速コンサートとなった。
モーツァルト/ヴァイオリン・ソナタ ハ長調 K.296
モーツァルトが母親と共にマンハイム滞在の折、その後半に住んでいたゼラリウス家の娘テレーゼの為に、パリに向け出発する際のお別れの贈り物としてこのソナタが作曲された(1778年3月)。当時彼女は15歳でモーツァルトは彼女を“我が家の妖精”と呼んでおり、彼の弟子でもあった。モーツァルトの青春の香りにあふれたチャーミングな作品である。
マエストロの最初の数小節を聞いただけで、本物のモーツァルトが聴こえてきた。リズムやメロディーがごく自然に身体で表現されており、マエストロの身体そのものがモーツァルトという印象であった。頭で演奏するのではなく、音楽が身体にしみついているのである。作為は全く感じられず、リズムに乗って自然に動いている。
第1楽章はハ長調らしい勢いにあふれていた。第2楽章はJ.C. バッハのアリア「甘いそよ風」から取られており、彼に対する回想が感じられる。中心部でヴァイオリンが奏でるエピソードはシューマンのリートを思わせる。
第3楽章のロンドはパリで作曲された「フルートとハープのためのコンツェルト」のフィナーレの冒頭部に繫がって行く。モーツァルトの青春そのものを感じさせる名演だった。
ドビュッシー/ヴァイオリンとピアノの為のソナタ
演奏の前に、この曲の成立についてのエピソードをマエストロが語ってくれた。当初マエストロの父親ガストンはドビュッシーとは面識がなかったが、1916年に彼の主宰するプーレ弦楽四重奏団の演奏によるドビュッシーのカルテットを聴いて欲しいと手紙を書いたところ、自宅に来るようにとの返事があり、実際に彼の面前で演奏された。
しばらくして、ドビュッシー本人より手紙が来て、今作曲中のヴァイオリン・ソナタについて相談したいとの事であった。二人で相談している内に一緒に演奏しようと言う事になり、ドビュッシーのピアノ(彼はピアニストとしては名人と呼ばれるほどの腕前ではなかった)、ガストン・プーレ氏のヴァイオリンでパリのサル・ガヴォーにて1917年5月5日に初演されることとなったのである。この曲は言わば、プーレ家のお家芸と言えよう。
フランス音楽の粋さと色彩を感じさせるのみならず、第1楽章にはスペイン的な主題もある。気まぐれに、かつ軽快にと指示されたインテルメッツォの第2楽章、スペイン風で濃厚な第3楽章等、ドビュッシーの最後の作品とは考えられない程のエネルギーが感じられる。さすが十八番と言う演奏だった。マエストロご本人も演奏後、日本で演奏した中で、一番の出来栄えだったと語っていた。
なお、ドビュッシーは1917年9月、友人宛の手紙でこう述べている。「聴衆は第2楽章のインテルメッツォのアンコールを要求したが、私は拒否した。この曲の一体性を考えるなら、全曲のアンコールが当然だからである。」
モーツァルト / ヴァイオリン・ソナタ 変ロ長調 K.454『ストリナザッキ』
モーツァルトの三大ヴァイオリン・ソナタの一つである。モーツァルトの黄金時代さなかの1784年4月に、イタリアの名ヴァイオリニスト、レジーナ・ストリナザッキのコンサート の為に書かれている。ヴァイオリンの専門家である父親レオポルトも彼女を絶賛している。ピアノは勿論モーツァルト自身が弾いた。ピアノ協奏曲を思わせるような響きがある。
第2楽章はアンダンテであるが、アダージョ風なメロディが凝縮されている。予想通り、この楽章が本日のコンサートの白眉とも言うべき演奏となり、聴衆が引き込まれていく様子が手に取るように分かった。
第3楽章のロンドは優雅で、かつ極めて精緻に書かれており、第1楽章の“遊び”の雰囲気に戻って行く。 マエストロのヴィルチュオーゾを発揮させるフレーズもあり。大いに楽しませて頂いた。
この曲には面白いエピソードが残っている。 モーツァルトは超多忙のため、ピアノパートを書く時間が無く、白紙のままで弾いたのである。 これをオペラグラスで発見したヨーゼフ2世はコンサート終了後、モーツァルトを呼び、この事を尋ねた。 モーツァルトは白紙の楽譜で弾いた事を告白したが、これはかえって皇帝にモーツァルトの才能を強く印象づける事となった。
なお、アンコールにはモーツァルトのヴァイオリン・ソナタ ト長調 K.301 第一楽章のアレグロ・コン・スピリトが演奏された。この曲はマンハイムで作曲されているが、この曲の頃から、モーツァルトのヴァイオリン・ソナタではピアノとヴァイオリンが対等の立場に置かれ始める。
会場はモーツァルトの雰囲気に完全に包まれ、聴衆は演奏後もしばし余韻に浸っていると感じられた。(S)
お知らせ・・・7月例会「久元祐子レクチャーコンサート」の報告は、都合により9月発行の季刊「モーツァルティアン」に掲載します。
●第8回会員参加型例会出演者募集!
来年1月は恒例となりました全員参加型の例会です。モーツァルトに関するお話・CD/映像鑑賞・演奏等どんな内容でも結構です。できるだけ今まで出なかった方の出演を期待します。
受付は先着順とし、希望者多数の場合は次回に繰り延べさせていただきますので、ご了承ください(F)
◎日 時・・・2009年1月17日(土)
◎募集内容
【1】お話:日頃の思いを熱く語る。
【2】CD&映像(DVD、VTR 、LD):お気入りやお薦めをかける。
【3】演奏:楽器や歌(ソロでもアンサンブルでも)
◎持ち時間・・・【1】【2】お話し部門20分以内 【3】演奏部門10分以内(短縮しました)。応募時におおよその出演時間を自己申告してください。
◎条 件・・・モーツァルトに限る
◎締 切・・・2008年11月10日
【1】【2】【3】の参加部門とその内容を、下記の理事までご連絡ください。
川口ひろ子 fortuna-h*kuf.biglobe.ne.jp(スパムメール対策です。*を@に替えて送信してください)
●情報コーナー
コンサート情報
★9/21(日)14:00/所沢ミューズH/高橋多佳子ピアノ演奏会/M:ソナタ10番ハ長調K.330、ラヴェル:「夜のギャスパール」、リスト:「巡礼の年第2年イタリア」から他/\3500ヤマハ所沢店042-923-1341
★9/21(日)15:00/東京文化会館(大)/プラハ室内歌劇場/M:「魔笛」/ タミーノ:サンドヴァル、パミーナ:ヴェルネロヴァー、夜の女王:ヴァニュカートヴァー、パパゲーノ:J.クビーク、ザラストロ:ポチャプスキー他/\15000(S)~\7000(D)、プレミア席\18000(プログラム又は1ドリンク付)プロ・アルテ・ムジケ03-3943-6677
★9/22(月)19:00/ミューザ川崎シンフォニーホール/M:ホルン五重奏曲変ホ長調、ディヴェルティメント7番ニ長調K.205、ベートーヴェン:六重奏曲変ホ長調Op.81bほか/ラデク・バボラークHr他/¥6000~\3000ミューザ川崎シンフォニーホール044-520-0200
★9/26(金) 19:00/東京オペラシティーCH/<モーツァルト・ミーツ・ジャズ>/M:ピアノ協奏曲9番「ジュノム」、クラリネット協奏曲、ピアノとクラリネットによる即興演奏/小曽根真Pf、パキート・デリヴェラ(Cl)/\9000~\7000/カジモト・イープラス0570-06-9960
★9/26(金) 19:00&9/27(土)14:00/紀尾井H/紀尾井シンフォニエッタ東京66回定期/M:交響曲40番、ベートーヴェン:ピアノ協奏曲5番「皇帝」他/ペーター・レーゼルPf、ユハ・カンガス(指揮)/\6000~\3500、学\2000~1500紀尾井ホール03-3237-0061
★9/27(土)19:00/原宿アコスタディオ/中沢万里子ピアノスペース第67回/M:ピアノソナタ11番「トルコ行進曲付」、ベートーヴェン:ピアノソナタ32番、リスト:ハンガリー狂詩曲11番ほか/\3600シド音楽企画03-3465-6115
★9/27(土)18:00/横浜イギリス館/M:ヴァイオリンソナタ変ロ長調K.378、シューベルト:二重奏曲D.574、ドビュッシー:ヴァイオリンソナタト短調他/高田はるみVn、古畑由美子Pf/\2500アルプムジクス090-6955-8093
★9/27(土)18:30&9/28(日)13:30/サンパール荒川/東京国際芸術協会第12回オペラ公演/M:歌劇「魔笛」(ドイツ語上演、字幕付)※台詞のみ日本語/ タミーノ:華山賢治/白石康祐、パミーナ:宮崎晶子/小濱美穂、夜の女王:東実和/石井りりこ、パパゲーノ:平尾弘之/横山弘泰ほか、東京国際芸術協会管弦楽団、絹川文仁(指揮)/\4000(前売\3500)東京国際芸術協会03-3809-9712
★9/28(日)17:30/サントリーホール/聖徳学園創立75周年記念公演/歌劇「魔笛」(ホールオペラ形式・原語上演、字幕付)/ タミーノ:志田 雄啓、パミーナ:島崎 智子、夜の女王:宮部 小牧、パパゲーノ:青戸 知、パパゲーナ:加賀ひとみ、ザラストロ:黒木 純、弁者:平野忠彦ほか、聖徳大学川並記念オーケストラ&音楽学部記念合唱団、高橋大海(指揮)、十川稔(演出)/\4000~3000学\2000聖徳大学音楽学部事務室047-365-1111
★9/29(月) 18:45/ 東京文化会館(小)/日本モーツァルト協会例会03-5467-0626/M:弦楽四重奏曲2番ニ長調K.155、15番ニ短調K.421、17番変ロ長調K.458「狩」/ロータス・カルテット/\4500学2000
★9/30 (火) 19:00/浜離宮朝日H/M: 弦楽四重奏曲16番変ホ長調K.428、ラヴェル:弦楽四重奏曲、ドヴォルジャーク:弦楽四重奏曲14番/ハーゲン弦楽四重奏団/\9000~\7500/浜離宮朝日ホール03-3267-9990、ジャパンアーツぴあ03-5237-7711
★10/4(土)16:30/トッパンホール/M:ピアノ四重奏曲1番ト短調K.478、シューマン:ピアノ五重奏曲、ドヴォルジャーク:ピアノ五重奏曲イ長調他/ロータス・カルテット、岩崎淑Pf/\5000学\4000プロ・アルテ・ムジケ03-3943-6677
★10/4(土)17:00/彩の国さいたま芸術劇場音楽H/M(M.ハ-ゼル編曲):自動オルガンの為の幻想曲ヘ短調K.608、ベートーヴェン:六重奏曲変ホ長調Op.71、ミヨー:組曲「ルネ王の暖炉」ほか、/ベルリンフィルハーモニー木管五重奏団/\4500学1500彩の国さいたま芸術劇場048-858-5511
★10/4(土)18:00/東京芸術劇場(大)/東京バッハ・モーツァルト・オーケストラ演奏会Vol.4/M:協奏交響曲変ホ長調K.364、交響曲41番「ジュピター」他/寺神戸亮Vn、フランソワ・フェルナンデスVla、有田正広(指揮)/¥3780朝日カルチャーセンター03-3344-1998
★10/4(土)18:30/浜離宮朝日H/M:ピアノ協奏曲21番K.467、2台のピアノのための協奏曲変ホ長調K.365/、J.S.バッハ:2台のピアノのための協奏曲ハ長調BWV1061/砂川啓子、J・ダムガードPf、ムジカ・アングレ・オーケストラ、汐澤安彦(指揮)/\4000学\3000ゼール音楽事務所03-3995-5221
★10/5(日) 14:00/ 東京文化会館(小)/ヤナーチェク弦楽四重奏団演奏会/ M:弦楽四重奏曲17番変ロ長調K.458「狩」、ミスリヴェチェク:弦楽四重奏曲、ドヴォルジャーク:ピアノ五重奏曲/共演:斉藤雅弘Pf/\5000学1500ゴールド券(60歳以上)\3000アーツプラン03-3355-8227
CD情報(価格はタワー新宿店初回入荷分価格) ★こちらからどうぞ(Y)(←工事中)
●7月例会のあとの楽しい懇談会の風景の写真が出来ました。
いつもワンパターンですが、慣例の懇談会の写真をアップします。今回はいつもと異なり山の上ホテルでのデイナー・コンサートでしたので、人数が多く、服装も賑やかで、沢山の写真が撮れました。いつもの通り、順不同で、3人以上写っていて、先生方や珍しい方が写っているものを選んだ積もりです。写真が必要な方は、メモに必要な写真1~16までの番号で何枚必要か示してくだされば、時間が掛かりますが、焼き増ししたいと思います。
第273回 モーツァルティアン・フェライン例会 2008年7月6日
事務局レター【第148号】/2008年7月
【編集者】沢田 義博/近藤 光宏/山本 廣資/古田 佳子bxp00423*yahoo.co.jp(スパムメールが増えてきましたのでリンクを外しました。お手数ですが*を@に替 えて送信願います)
●7月例会(第273回)のお知らせ
レクチャーコンサート「世界的巨匠ジェラール・プーレの世界」
ヴァイオリン:ジェラール・プーレ/ピアノ:川島余理
日時:2008年7月6日(日)午後5時30分(開場:5時15分)
今月は日曜日です
会場:お茶の水 ・山の上ホテル 別館地下「シェヌー」(JR・地下鉄お茶の水駅下車徒歩4分)
※お陰さまで、チケットは完売となりました。当日券はございませんので、何卒ご了承ください。
当会の7月例会での演奏について、世界的な巨匠、ヴァイオリニストであるジェラール・プーレ氏からご快諾を頂きました。
プーレ氏はフェライン会員の皆様にとっても初期ヴァイオリン・ソナタや、「二台のヴァイオリンの為のコンツェルトーネ」等のCDでお馴染みかと思います。そして彼自身もモーツァルティアンです。また現在、フランスのヴァイオリン音楽の演奏については彼の右に出るヴァイオリニストはいないだろうと言われています。ラヴェル、ドビュッシー、プーランク等の素晴らしい録音も残しています。
彼の父親のガストン・プーレ氏も指揮者兼ヴァイオリニストとして有名でした。彼のレコーディングもたくさん残っていますが、特筆すべきは彼がドビュッシーのヴァイオリン・ソナタをドビュッシー自身のピアノで初演した事だと思います。
ジェラール・プーレ氏は18歳でパガニーニ・コンクールにおいて最優秀賞を受賞し、フランチェスカッティ、メニューインなどそうそうたるヴァイオリニストに師事していますが、なかんずくシェリングは彼の音楽の父でした。以来パリのコンセルヴァトワール教授として教鞭を取る傍ら、世界的に華々しい活躍をしていました。現在は芸大の客員教授として日本に滞在し、主として、パリや日本各地で演奏活動を続けています。
今回の例会では、モーツァルトのヴァイオリン・ソナタK.296, K.454 の二曲、及び父親が初演したドビュッシーのヴァイオリン・ソナタを、レクチャーを交え演奏して頂きます。山の上ホテルの独特な芸術的雰囲気とのマリアージュをお楽しみ下さい。(S)
●今後の例会のご案内(会場記載のないものはお茶の水クリスチャンセンターです)
―――――― 8月は夏休みです ――――――
9月20日(土) 安田 和信先生(テーマ未定)
10月11日(土) 樋口 隆一先生(テーマ未定)
11月 若松会長(日にち・テーマ未定)、
12月7日(日) 江端津也子サロンコンサート、スタジオ・ヴィルトオージ(新大久保)
●6月例会のミニ報告(詳細は次号で)
レクチュアー・コンサートの楽しみ
定例となった久元祐子さんのレクチュアー・コンサート、今月はモーツァルトとベートーヴェンである。例会の報告は次回のレターに岩島さんが書いてくださるが、7月例会との間が短いので、事務局レターの穴埋めに簡単に感想をまとめる。
梅雨の晴れ間というよりは何とか雨が降らない程度の空模様の中、吉祥寺のラ・フォルテに集ったモーツァルト愛好家は、約40人。ベートーヴェンが先輩ハイドン・モーツァルトの影響を受けながら、自分独自の世界を作り上げて行く過程が、ピアノの演奏を聞きながら明らかにされてゆく。これぞレクチュアー・コンサートの醍醐味である。聴き比べで、夫々の作曲家の特質が分ってくるのが愉しかった。又、夫々の作品が、鍵盤楽器の発展過程に大きなかかわりがあることなど参考になるお話が多かった。
最後に久元さんの編曲によるピアノ協奏曲K.488の第二楽章のピアノ独奏版。大いに満足した。(Y)
●情報コーナー
コンサート情報
★7/7(月)12:10&19:00/ミューザ川崎シンフォニーH/第4回東響メンバーによるフルート&弦楽四重奏/M:フルート四重奏曲1番、ボロディン:弦楽四重奏曲2番他/東京交響楽団員/¥1000ミューザ川崎シンフォニーホール044-520-0200
★7/10(木)11:00東京藝術大学奏楽堂/モーニングコンサート8/M:協奏交響曲K.297b他/芸大フィルハーモニア、松尾葉子(指揮)/\無料(要整理券) 東京藝術大学演奏芸術センター050-5525-2300
★7/12(土)15:00/すみだトリフォニーH)/新日本フィル78回名曲シリーズ/M:ピアノ協奏曲20番、メンデルスゾーン:交響曲4番「イタリア」他/小菅優(Pf)、C・アルミンク(指揮)/\4000~1500、小中学生1000、シルバー&墨田在住在勤在学は割引き有り/新日本フィル03-5610-3815
★7/12(土) 18:00/東京芸術劇場/東響 芸劇シリーズ97回/M:ピアノ協奏曲25番、ガーシュイン:「パリのアメリカ人」他/フセイン・セルメット(Pf)、大友直人(指揮)/\7000~2000/東響044-520-1511
★7/13(日) 14:00/東京文化会館(小)/クァルテット・エクセルシオ15回東京定期/M:弦楽四重奏曲2番、ベートーヴェン: 弦楽四重奏曲2番、15番/\4000、ペア\6000、シニア\2000、学\1000/ミリオンコンサート協会03-3501-5638
★7/16(水)19:00/東京文化会館(小)/アンサンブルofトウキョウ87回定期<シュトゥットガルトの名手達>/M:オーボエ協奏曲ハ長調K.314、ファゴット協奏曲K.191、ハイドン:トランペット協奏曲変ホ長調他/金昌国(fl&指揮)/\3500アンサンブルofトウキョウ事務局03-3426-2010
★7/18(金)19:00/王子ホール/林美智子〈Hosenrollen Abend 男心を歌う〉/M:「フィガロの結婚」より、J・シュトラウス「こうもり」より、オッフェンバック「ホフマン物語」より他/河原忠之(Pf)/\5000王子ホール03-3567-9990
★7/19(土)18:30/トッパンホール/モーツァルト・シンフォニーオーケストラ11回演奏会/M: ディベルティメント ニ長調K.251、アダージョ ホ長調 K.261、ロンド 変ロ長調K.269、セレナード7番ニ長調「ハフナー」K.250(行進曲ニ長調K.249付)/ 深山 尚久(Vn)、末廣 誠(指揮)/\2000トッパンホールチケットセンター03-5840-2222
★7/21(月・祝)14:00/Hakuju Hall/室内楽の愉しみ〈ワルシャワフィル=コンサートマスターを迎えて〉/ M:ヴァイオリンソナタK.304、ブラームス:ピアノ三重奏曲1番、ラヴェル: ピアノ三重奏曲イ短調他/P・ツェルギエルスキー(Vn)他/\4000J&Jコンサート・エージェンシー072-733-2711
★7/22(火)19:00/高輪区民ホール/クラシック・バスカーズ〈サマーコンサート オペラ笑特集〉/M:「フィガロの結婚」より、ボロディン:「イーゴリ公」より、ヴェルディ「ナブッコ」より/\4000パシフィック・コンサート・マネージメント03-3552-3831
★7/27(日) 15:00/東京オペラシティリサイタルH/「音楽工房くら」企画公演/M:ミサ曲ハ長調K.257「クレド・ミサ」、演奏会用アリアK.583他/高橋薫子(Sop)、牧野真由美(A)、長谷川顕(B)、モーツァルト・ミサ・オルケスタ(管)、コーア・アマデウス・モーツァルト(合唱)、倉岡信(指揮)/\4500音楽工房くら042-332-1434
★7/31(木)11:30/第一生命H/クラシックはじめのいっぽ/M:「魔笛」~夜の女王のアリア、「ドン・ジョヴァンニ」~恋人よ、さあこの薬で、ヘンデル:オンブラ・マイ・フ、バッハ=グノー:アヴェ・マリア他/幸田浩子(Sop)、田島亘祥(Pf)/\1500、ペア\2000TANチケットディスク03-3532-5702
★8/3(日) 13:30/永福町sonorium/モーツァルトと過ごす日曜の午後/M: ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲K.423、ピアノ四重奏曲ト短調K.478、クラリネット五重奏曲/阿部真也(Vn)、久保公人(Vc)、荻智博(Cl)、大石真裕(Pf)他/\3000、 学¥2000阿部090-6523-3331
★8/18(月) 19:00/名曲喫茶ミニヨン(JR荻窪駅南口) /M:弦楽四重奏曲17番「狩」、シューベルト:弦楽五重奏曲ハ長調/東京ベートーヴェンカルテット、藤原真理(ゲストVc)/¥2500、中高生¥1500(飲み物付)/この会に限り要予約 ユーアーツ音楽事務所03-5310-5275
★8/20(水)19:00/東京文化会館(小)/M:ケーゲルシュタットトリオK.498、シューマン:おとぎ話他/白川毅夫(Cl)、福本智子(Va)、川辺千香子(Pf)/\4000オフィス・グランシェ042-474-7414
★9/7(日)15:00/すみだトリフォニーH)/新日本フィル79回名曲シリーズ/M:ヴァイオリン協奏曲3番、交響曲40番ト短調、ハイドン:交響曲96番「奇蹟」/加藤知子(Vn)、C・アルミンク(指揮)/\4000~1500、小中学生1000、シルバー&墨田在住在勤在学は割引き有り/新日本フィル03-5610-3815(M.K)
CD情報(価格はタワー新宿店初回入荷分価格) ★こちらからどうぞ(Y)
●6月例会のあとの楽しい懇談会の風景の写真が出来ました。
いつもワンパターンですが、慣例の懇談会の写真をアップします。今回は担当の倉島が都合で欠席でしたので、山田会員(11枚)と佐藤会員(5枚)からお寄せいただいた写真をアップします。
会場は吉祥寺の「ラ・フォルテ」ですが、会場が変わると雰囲気が異なるようです。久元先生の熱心なレクチャーと演奏で、盛り上がった雰囲気が懇親会にも伝わってきたような感じがします。
なお、ホームページの「フェラインのご案内」の内容を改訂いたしましたので、ご覧いただきたいと思います。